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【1年後】夫、1500万退職→アル中→休職

久しぶりにnoteを開いた。前回の投稿が、1年前と表記されている。1年前の私は、「年収1,500万円の夫が、会社を辞めそうだ」と慌てていた。

だいぶ昔のことのようだ・・・。

その日々は、実はもう終わった。
この1年色々あり、
夫は今、休職して、毎日家で過ごしている。

年収1500万からアル中診断、休職へ

年収1,500万だった夫のこの1年は、次の通り。

  1. 年収1,500万円の仕事退職

  2. 関連会社へ転職

  3. 毎日のお酒の量が増える

  4. 言動や様子がおかしくなる

  5. 無理やり連れて行った病院で、アルコール依存症と診断

  6. お酒のコントロールが効かなくなる

  7.  職場で倒れ、そのまま入院

  8. 退院後、休職

  9. アルコール依存症の専門病院に入院を検討するも、本人拒否

  10. 休職、数ヶ月目。今ココ。


そう、いろんなことがあった。

1年前、退職したら、年収1,500万円が無くなる!とソワソワしていた私だが、今や給料が一切支払われなくなった夫と、毎日二人で家にいる。

1年前は、全く想像していなかった。

まさか1,500万円が、1,200万円でも、800万円でもなく、
0円になるなんて・・・。

アルコール依存症で人が変わった夫

お酒のコントロールが効かず、やがてアルコールに精神を乗っ取られた夫は、一時期、私を家から追い出したり、脅すようなメッセージを送りつけてきたり、何を話しても「離婚だ」と話を遮ったり、完全に「人が変わった」状態だった。

夫のことを長くよく知っている人ほど、この状態は、いくら言っても信じられないに違いない。夫は本来、愛想が良く、よく笑う、人気者なのだ。

私はこの期間、絶望していた。
何が起こっているのか、理解できず、パニックだった。

私自身、心療内科に通ったり、実家やアルコール依存症者の家族会に助けを求めたりしながら、暮らしていた。
どうすることも出来ず、辛かった。何度も泣いた。

しかし、そんな時期も、今思えば嵐のように過ぎ去った。
夫は今、お酒を一切飲まず、健康に暮らしている

思い出せない日々

夫がアルコールに支配されている間、絶望でnoteは書けないものの、「いつかきっとこの日を振り返って、誰かの役に立つことがあるはず・・・」と思い、せめて数行ずつ、思いを書き記していたスマホがあった。

しかし、そのスマホがある日突然、電源が入らなくなり、壊れた。

突然壊れたスマホは、
何か私の身代わりになってくれたのかもしれない。

この1年の壮絶な体験の詳細メモは、スマホとともに消えてなくなり、そして夫は、魔法が溶けたように明るい夫に戻った。

アルコールの悪魔が教えてくれたこと

夫は、長年に渡って仕事で重ねていた無理や無茶で、
体が弱ったところを、
アルコールという悪魔に体を支配されてしまった。

そして、その悪魔は、
私にも絶望を与え、同時に
「年収1,500万よりも、失って怖いものがある」
ということを教えてくれた。

この1年の経験で、私は変わった。
年収1,500万は心底どうでもよくなっていて、
本心で「とにかく、夫が元気になってよかった」
と思えるようになった。

私自身が、1年で成長した。
これはきっと、人生で大切なことなんだ。

人生の第1章が終わった

夫が休職し、数ヶ月。
夫は、お酒を飲まなくなり、会社に行かず、今は毎日家にいる。

見ていて不安を感じることや、夫に言ってやりたいことはある。
が、とにかく、一つわかる気がするのは、
年収1,500万円の暮らしは、終わったんだという事。

まるで、舞台や小説の第1章が終わるように、
一旦ここで話は、リセット。
人生も、リセット。

次の章は、その続きかも知れないし、
別の話が始まるのかもしれない。

夫は今、休職中で、まだ会社と繋がっているが、
本心では、もう会社には戻らず、
しばらく仕事はせず、
今いる東京からも離れようと思っている。

夫に言いたい事はたくさんあるけど・・・

ま、とにかく、今は健康でよかった。
お酒を飲まなくなって、よかった。

よかった。

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