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Twitterで書ききれないことがあるとき更新します。綾野剛さんのファンです。(元・舞…

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Twitterで書ききれないことがあるとき更新します。綾野剛さんのファンです。(元・舞台「太陽2068」観劇ノート。)

マガジン

  • 「太陽2068」観劇ノート

    2014年夏、蜷川幸雄演出「太陽2068」の観劇の記録です。

最近の記事

怖い、醜い、さびしい、愛しい。  「わからなかった人」のパンク侍感想

「パンク侍、斬られて候」。 公開初日6/30と、7/15のティーチインイベントの2回、鑑賞しました。 イベントの際、監督がふと、「わからない人いるんですかね…、いや、この映画、観た人にわからなかったと言われることがあるんですが」とおっしゃって。 会場に向けて、わからなかった人?と挙手を促す流れがありましたが、さすがに挙げる人おらず…わたしも、その場では手を挙げていませんが、少し遅れていま「ハイ…」とこっそり挙手します。 わからなかった…… でも、わからないなりに感想を書きたい

    • 『武曲 MUKOKU』ー待っていた主演作

      久しぶりのnote…なんと更新ほぼ1年ぶりでした^^; あまりきれいにまとめられそうにないのですが、思ったことを書いてみたいと思います! (だんだん具体的なシーンにも触れる内容になりますので、未見の方、ネタバレ気になる方はご注意ください。) ■ 『武曲 MUKOKU』公開おめでとうございます! 5/15の完成披露試写会に行かせていただき、6/3の初日も、豊洲の舞台挨拶の回で観ることができました。 観終わってもうすぐに「これ好きだーっ!!」ってなりました。 血とか暴力とか

      • 世にも幸せな共犯者たち

        2016年5月22日、映画「ひそひそ星」とワタリウム美術館で行われた「園子温展」の関連イベントとして、綾野剛さんと園子温監督の対談が行われました。 いつものようにレポもしたいのですが… トークの終わりごろに、「Twitterとかに載せちゃだめだよ、ここだけの話、共犯関係」、と言われて。 たしかに、かなりの部分、トークを聞いているのはこれまでも応援してきてくれている人たちである、という前提でお話ししてくださったから、普段の、マスコミにのるような不特定多数に向けた状況では決

        • ことばでは足りない 「リップヴァンウィンクルの花嫁」(感想編)

          「リップヴァンウィンクルの花嫁」を観ての感想、内容や結末にも言及ありです(そしてやっぱりどうしても、綾野さんベースな内容)。 この映画はなんだったのだろう。 ストーリーは繋がってはいるけれど、あれ?こういうものを観てたはずじゃなかったのにいつの間に?と驚いている間に世界に巻き込まれて終幕…というような、いったい何を見たんだろうという不可思議な印象で、観た後すぐに、なにかわかりやすい感想を言葉にすることが難しかった。 ポエムみたいな感想もわいてくるし、論文みたいに考察した

        怖い、醜い、さびしい、愛しい。  「わからなかった人」のパンク侍感想

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        • 「太陽2068」観劇ノート
          10本

        記事

          「リップヴァンウィンクルの花嫁」(初日舞台挨拶レポ編・ネタバレ箇所)

          「リップヴァンウィンクルの花嫁」初日舞台挨拶11:40レポの、Twitterでは省略していたネタバレ部分です。 と思ったけど書いてみたらそんなにネタバレでもなかった… 綾野さんのお話ピンポイントで、短いですが、まとめ。 *** 安室の役作りについて、黒木華ちゃんから逆質問。「安室は、つかみどころがなくて、役作りが難しかったんじゃないですか?」 綾野さん「安室はシーンごとに違う人物を演じている気持ちで。僕たち役者がいつもやっているのと同じように、安室は登場シーンごとに

          「リップヴァンウィンクルの花嫁」(初日舞台挨拶レポ編・ネタバレ箇所)

          誰でもない誰かの見る景色

          綾野剛さんのどこが好きか、と聞かれたら。 聞かれたとたん、からだの中にいろいろな思いが渦巻いて、でも、それをいったんおさえてから、「声とか、佇まいとか、眼差しとか、言葉とか、真摯に努力する姿勢とか、優しさとか…」、そんなことを答えて結局収拾つかない感じになると思います。 好きだということはあまりにも自明なのに、どこが好きか、と考え始めると、雲をつかむように心もとない感じになってしまう。 舞台挨拶や授賞式など、綾野さん御本人を目の当たりにする機会があります。 「目の

          誰でもない誰かの見る景色

          2015-09-12「天空の蜂」初日舞台挨拶

          ついに9月12日に初日を迎えた「天空の蜂」。 初日舞台挨拶@TOHOシネマズ六本木ヒルズに行きました。丸の内、二子玉川に続いて行われた3回目、上映後舞台挨拶です。 …なんかもう、この作品が個人的に大切すぎて、レポも長大にならざるを得ませんでした!(^^; 以下、綾野さん中心で、個人的な記録のための覚書です。 *例によって例のごとく発言内容は記憶を元に再現していますので、正確とは限りません。まとめたり意訳している部分もありますが、できるだけ元のニュアンスを再現することを

          2015-09-12「天空の蜂」初日舞台挨拶

          2015-8-11「S-最後の警官- 奪還」 完成披露試写会

          プラチナチケットに奇跡の当選をして、行ってまいりました。 「S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」!! まさか当たるとは思わず、ミッションインポッシブル(←ただの仕事です)をくぐりぬけてなんとか当日を迎えたという感じで。その後もなかなか書く時間がもてず、いまごろ…なnote(^^; 貴重な機会をせっかくいただいて観に行ったのだから頑張って書こう…と思ったのですが、結局綾野剛さんへのハートマークが乱れ飛んでるだけの文章になってしまった…。T

          2015-8-11「S-最後の警官- 奪還」 完成披露試写会

          ソレダケ舞台挨拶2015.7.3@シネマート新宿

          7月3日、公開から1か月を過ぎ、ファーストランの中締めとでもいうべきイベントが!キャストから渋川清彦さんと村上淳さん、そして脚本家のいながききよたかさんが登壇される舞台挨拶つき上映に行ってきました。 (例によって、記憶がたよりの、レポというより1ファンによる覚書のnoteです。発言部分はカギカッコくくりになっていますが一言一句そのとおりではなく意訳も入ってます(発言者の方の本意と異なる書きぶりになってしまっていたら申し訳ありません…!)) ■登場! 上映前の舞台挨拶。扉

          ソレダケ舞台挨拶2015.7.3@シネマート新宿

          ソレダケ、思いのたけ

          綾野剛さんのファンで、それ以前から映画を観ることは好きで。 でも、3日連続で同じ映画を観に映画館に通ったのって人生初めて。 観に行っちゃったその映画が、「ソレダケ/that’s it」です。 ネタバレしないで感想をいうのが難しい作品だし、ふだんのTwitterではとても語り切れないので、こちらで書くことに。 映画批評なんてできる人間ではないので、ほんとにただひたすら思いのたけ、だけのnoteです。 ■冒頭からしびれる! 冒頭、ギターの爆音とともにキャストの名前が順

          ソレダケ、思いのたけ

          The Perfect Insider/Outsider

          「すべてがFになる」の感想…ではなくて、だいぶ時間経ってしまいましたが、テレビで観た太陽2068の感想です。 ■舞台をテレビで観るということ 10月の放送の後すぐ書こうと思っていたのに、なんというか、よい意味でも悪い意味でもなく、予想以上に言葉が出て来なくて…。 あれだけ舞台に通ってしまうとどうしても、独立した映像作品というより、上演記録として見てしまい、「よし、この場面はちゃんと記録されてる!」と検証して、確認しただけで満足してしまったのかなあ(森繁の舞台下の涙とか、入れ

          The Perfect Insider/Outsider

          ホープフル・モンスター

          *いわゆる二次創作。この間のパロディ「社長と門番」よりまじめ。だいぶ長いのでお暇なときによろしければ。鉄彦と森繁の旅のお話。 ■暗い部屋(夜) ちらちらと懐中電灯の光が部屋の中を行ったり来たりしている。 中央には箱型の寝袋が置かれている。 しばし寝袋を照らしていたが、気配に気づき、さっと光は遠ざかる。 カチリと蓋の開く音。 森繁の声「…わああー!!(悲鳴)」 ■暗い部屋(日替わって・夜) カチリと蓋の開く音。 森繁の声「うわあっ!えっなにこれ、えっ」 ■暗い部屋

          ホープフル・モンスター

          新連載「社長と門番」

          #1 恋しちゃったみたいなんです…<お悩み>わたしは、近所のおじいさんおばあさんの手を借りながら茶畑を経営しています。ところで、最近村に新しい門番がやってきたのですが、なんだか彼のことが気になってしょうがないのです。どうしたらいいのでしょうか?(長野県・18歳)  森繁:…なんか、いきなりどっかで聞いたような話だね(笑)。まあ、いいや。  鉄彦:え?そう?  森繁:……。鉄彦的には、どうなの。やっぱり、こう身分違いみたいな、気になる?  鉄彦:まあ、今まで育った環境とかも違

          新連載「社長と門番」

          百日紅は咲きつづけ

          あれから、まだ一週間経っていないのに、もういろいろなことが懐かしくてたまりません。 夏という季節のせいもあるのかなあ… 暑い陽射しの中、渋谷の坂の上に通った日々は忘れない思い出です。 渋谷駅からシアターコクーンに向かう道のりで、文化村通りの街路樹として植えられていた百日紅(さるすべり)がとても印象的でした。その名の通り、長い期間、花を咲かせて楽しませてくれる木です。 今はもう舞台の幕は降りていても、まだあのあたりに漂っている気持ちを代弁してくれるように、しばらく花は咲き続け

          百日紅は咲きつづけ

          2014年8月3日(千秋楽)14:00

          東京地方は朝から気温が30度を超え、外に立っているだけで汗が伝う暑い日でした。 24日間、32公演を締めくくる千秋楽の日がいよいよやってきました。あと何日、と数えるたびに、無事の完走を祈る気持ちと、いつまでも終わってほしくないような気持ちとで複雑でしたが、泣いても笑っても今日で最後。 泣いても笑っても。文字通り、本当に、たくさん笑い、そして泣きました。 奇しくも初日と同じ座席での観劇となり、初めて太陽2068を観たときのことを思い出しながら開演を待ちました。そして舞台が始ま

          2014年8月3日(千秋楽)14:00

          太陽というタイトル

          今さらのようですが、タイトルについて。 「太陽」も「2068」もわかるようでわからない。太陽という言葉が出てくる台詞はそれほど多くないし…。 といっても、色々と意味を考えうる、ひろくイメージを喚起する言葉だから、とくにこれだ、と意味を決める必要はないけれど、初日以来なんとなく考えていました。 (まあ難しいこと考えなくても「鉄彦の存在自体が太陽です!」で十分なんですけど、わたしにとっては(笑)) そうこうしていたら、タイムリーなことに今朝(8/1)の脳科学者の茂木健一郎さ

          太陽というタイトル