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人間が人間であるための最高の学びって、これだと思うの   〜standFM音声配信付き〜

生まれてくること
死んでいくこと

この二つは日本はほんの70年前まで、自宅で起こってた
家族の暮らしの中にあった
医師や看護師のような医学的な教育を受けていなくても
経験を重ねながら家族一人ひとりがその家の命の伝え人になっていく
そんなことが当たり前だった時代があった

人が生まれてくるリアル
人が息を引き取っていくリアル

人が生きて、そして死ぬ、というその一部始終を経験し
誰かと共有することって
とても大切なことだと思う

でも今その経験が、欠けてきている
ほとんどの人の誕生が、ほとんどの人の死が
今は自宅ではないところに
特にコロナ禍と呼ばれた3年間
大切な家族の死の場面に、そばにいてあげられないという状況が
当たり前だった

多くの子どもたちは、自分が生まれてきた時の話を
両親から聴くのが好きだと思う
私もそうだった
いつも同じところで笑って、いつも同じところでちょっと涙して
いつも同じオチが待っているんだけれど
何度でも自分が生まれてきた時のエピソードを
両親から聞きたい
自分の誕生について、親が愛おしく、楽しく話をしてくれる姿は
私はこの世界に歓迎されている、生まれてきてよかった
という何よりの生きるエネルギーにつながっていく

そして同じようにみんな本当は
人の死の話を聴きたいと思ってるんじゃないかと私は思ってる
だって必ず自分の身に起こることだから

ニュースとか報道の死の報告、ではなくて
一人一人のリアルな物語として
死の話を聞きたいんじゃないかな

最近、性教育で大切なことはなんですか、とか
死のことを子どもたちにどうやって伝えたらいいですかって
質問を受けることがある
人が生まれてくるところ
人が死んでいくところ
その一部始終を見ることが、一番大きな学びになるんじゃないかと
答えている
信頼する大人たちと一緒に
生と死の一部始終を経験し共有すること
そのこと以上の命の学びって、あるのかな

私には夢がある
いつか作りたい場所
それは出産の場所でもあり、看取りの場でもある、そんな場所
お産を控えている人たちが、看取りのお世話をしたり
死が近い人たちが、生まれたばかりの赤ちゃんを抱けるような
そんな場所

お産を控えている人たちが、雑巾掛けをしたり料理をしたり
死が近い人たちが、付き添いできている子どもたちに
手をさすってもらったり、本を読んでもらったりできるような場所

妊娠前の女性たちがお話に来たり
高校生たちがお産のお手伝いに来たり
死が近い人の人生のお話を聞けたり
学校の先生がお産を手伝って、その経験を子どもたちに話して聞かせたり
人生最後の食事を作って、看取りの場で最後の脈を取ったり
家族という枠を超えて、みんないっしょに、生まれることと死ぬこと
その一部始終を経験として共有できる場所

こういう場所がいいなと、希望してくださる方と一緒に
始められたらいいなと、まだ想いだけの、話。
でも想いを口に出していたら、叶う日が少しでも近づく気がして。

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#自然調和医療学
#生まれる
#死生観
#性教育
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