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老後の仕事を考える:2021年9月15日(老人の日)

老人の日と敬老の日の2つがあって分かりづらいと思っていたら、いつの間にか改正祝日法によって、敬老の日は9月の第3月曜日とすることになっていた。2003年から変更されているので今から18年前のことだ。

9月15日は老人の日。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」敬老の日に対して、老人の日は「広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活向上に努める意欲を促す」という目的のもとに制定された。

昨年亡くなった父は、「自分の小遣いは自分で稼ぐ」と言って、会社を定年後に70歳過ぎまで働きに出ていた。

もともと勤めていた警備会社の嘱託職員という扱いで、3日に1回の夜勤、月に10日ほどの仕事だった。

私がお盆やお正月で帰省したときも父は仕事の日があって、勤務先であった隣町の市役所まで夜食のお弁当を届けに行った。
父はお弁当の甘い卵焼きと梅の入ったおむすびが大好きだった。

「会社で仕事をすること」が好きな人だったので、一度も休むことも遅刻することもなく通勤していた。仕事が気晴らしにもなっていたようだ。

父の勤務時間は夜の21時から翌朝の6時まで。
田舎の夜21時過ぎは、ほとんど車も通らずシンッとしている。

田舎の市役所の夜間警備の仕事は、庁舎内の見回りや夜の時間に婚姻届けなどの書類を出しに来る人の受付、たまに酔っ払いや家のない困った人が来てお金を借りていくそうで基本的には暇だ。

父が勤務中の一番の大事件は、深夜に警報が鳴り響いたので泥棒かと思ったら猫が入り込んでいて、夜に懐中電灯を持って大騒ぎしたということを話してくれた。

田舎での市役所の警備の仕事は人気で、なかなか就くことが難しい。
そんな仕事に就くことができたのも、父は人当たりがよく、経理畑の出身だからか仕事をきっちりする性格だったからだろう。

父は警備会社の仕事で稼いだお金で孫である妹の子らにお小遣いを渡せることも楽しみだったようだ。

これから私も歳をとって、いつかは70、80歳になっていく。

私が仕事が好きなことは、きっと父に似たのだ。
なので、私も歳をとっても何かしらの仕事や社会活動をしているだろう。

父のように仕事を得られるだろうか、と考えながらも、また私が年を取るころには世の中は変わっているだろう。技術の進歩は目覚ましい。

父が就いていた警備の仕事も無くなって、AI機能のついたロボットになり変わっているかもしれない。

じゃあ、将来もずっと私にできる仕事って何だろう

今日はそんなことを考えながら、仕事をしてみると何か思いつくかもしれない。

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