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オーガニックバナナ推し

オーガニック食品

オーガニック食品を試してみたことがあるだろうか。
体に良さそう、農薬が心配、環境や生産者の健康にも配慮されているなど、知れば知るほどオーガニック栽培のものの方が良いのだろうなという話が山ほどある。
しかしなぜオーガニック食品がスーパーの売り場の大半を占めていないのだろうか。

節約とオーガニック


オーガニック商品が陳列棚の大半を占めていない理由は価格なのだろう。店は売れるものを売る。物価も高騰し、日々の生活にやっとな現状を考えれば尚更、仕方のないことだとも思う。もちろん不健康な食生活により健康を害した時の医療費や仕事に支障が出た時のマイナスを考え、長い目で見れば節約になるのはオーガニック食品であるという説もあり、確かにそういう見方もあるだろうなと納得はする。
しかしである。今現在、食べるのに必死なのである。特に日本人は。
物価は上がる。給料はなぜか上がらない。税金は上がる。給料はなぜか上がらない。ドルが強くなる。円が弱くなる。給料はやっぱり上がらない。
スーパーで買い物をしている人たちの表情は暗い。ため息混じりである。

節約と心身の健康のせめぎ合い

さてこうなると、日々の出費を抑えていく方法に知恵を絞ることになる。
私はまず、ちょこまかとした、けれども積み重なって大きな金額になりかねないお菓子類にお金を使うことを禁じることにした。
ちょっとしたアイスクリーム、ちょっとしたチョコレート、ちょっとしたクッキーにちょっとしたチップス。健康を維持するためには全部不要なはずのものだ。
物価高をきっかけにこれらを極力買わないように決めた。
結果、これがなかなかの節約効果で、今までどれだけちょっとならいいやとお菓子に無駄遣いをしていたのかを思い知ることになった。

しかし、たまの美味しくて甘いものを皆無にすると言うのも、なんだか味気ない。

そこで登場したのがオーガニックである。

何でも良かったのだけれど、たまたま身近なオーガニックを得意とするスーパーで出会ったのがメキシコ産オーガニックバナナだった。

1本約100円(大きさ重さにより差があり)のオーガニックバナナ。
2本買ってみた。198円。

200円弱という金額は安売りスーパーのお菓子の棚で、赤文字になっている今月のお買い得品のお菓子を1つ買えるかなというレベルの金額だ。これをオーガニックバナナに置き換えてみた。おやつとして同じお金を出費するなら健康リスクの少ない方を選ぼうという考えだ。

オーガニックのおやつ

さてオーガニックバナナ。
私はバナナは実はそれほど好きではない。
あれば食べるし、なければわざわざ買わない。
けれどなぜか、この日はメキシコ産オーガニックバナナが気になった。

冷蔵庫にいれ、程よく黒いポツポツが皮に現れた頃に食べてみる。

それが、まあ、なんということでしょう、とんでもなく美味しい。
そしてこれまであまり好きではないと思っていたオーガニックではないバナナというのは、薬っぽい味がしていたから好きになれなかったのだと即座に気がついた。

これまで色々なオーガニック野菜やオーガニックフルーツを試したことがあったのだが、慣行栽培のものとオーガニック栽培のもので、格段の味の差を感じたことがなかったのだが、バナナはすごい。全く別のもののような味がした。

オーガニックってなんか良さそうなのは分かるんだけど、結局値段が高いし、あんまり続けて買うっていうモチベーションが上がらないんだよね、と思っているそこの貴方。
一度バナナで比べてみてほしい。
特にバナナがそんなに好きではないと言う私のような人ほど、試してみてほしい。

ここまで味が違うと知ってしまったら、私はもう慣行栽培のバナナには戻れない。
バナナに関しては5本買える所が2本しか買えないなとなったとしても、オーガニックを選んでしまうと思う。

まさかここまでバナナで感動するとは予想していなかった。
ありがとう、メキシコ産オーガニックバナナ。
メキシコに引っ越したら、オーガニックバナナを絶対に買い続けるわ。なんだったらうちの庭にもアボカドと一緒に植えちゃうわ。


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