何者にも

子どもの頃はなりたいものがたくさんあったのに、
だんだんとなくなってゆく。サッカー選手と答えていた男の子たちの大半は、小学校を出る頃「どうも無理そう」と気づくし、ピアノを習ってた女の子たちも「ピアニストは無理。音楽の先生になりたい訳でもないし、もう練習しなくて良くね?」と首をかしげる。

高校のとき、進学したい学部に合わせてコースを選び。大学に進学して一般企業に就職、「会社員」になって思うこと。

案外何にでもなれる。

私はずっと会社員だけど、社内公募でエディトリアルデザインの仕事をしたり、飲食店のプロデュースの仕事。イベントプランナーの仕事もやれた。
 
会社員を辞めて、転身した友達の中には
作曲家もいれば、デザイナーもいるし、
陶芸家も、花屋もいる。

なんちゃらコーディネーターとか
なんちゃらインストラクター
なんちゃらコンサルタントになった人もいれば、
区議会議員に立候補した人もいる。

会社員人生を全うしたあと、
おじさん俳優になった人も知ってるし、
カフェ経営をしてる人もいる。
絵が得意だった女の子は、ペットの肖像画を頼まれるうちにイラストレーターになった。

会社勤めをしたからこそ「向いてない」と気づいたり「わたしこーゆーほうが得意かも」と気づいたりする。会社で得た知識や経験、人脈を活かして転身する人も多い。

中高生の頃、取り柄がないから「会社員」にしかなれないと思ってた。
会社員すらなれなければ「専業主婦」になるしかない、とも思っていた。

なんであんなに「わたしはやれない」と思っていたのか、今となっては意味がわからん。
そして「専業主婦」ってめっちゃハイスペックだし、かなり男を見る目がないとしんどいことも歳とるまでわからんかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?