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感性と言葉で、日常はドラマチックになる。

最近読んでいるエッセイがある。くどうれいんさんの『うたうおばけ』だ。

実は彼女のことは、以前から一方的に知っていて、作家デビューしたと聞いた時は、読んでみたいなと思っていた。

でも結局そのまま時が過ぎ、この前久しぶりに彼女の名前をどこかで目にし、気になってこの本の試し読みをしてみた。出版社のnoteには、こんなに試し読んでいいの…?というぐらい載っている。

最初のうちは何気なく読んでいたけれど、だんだんのめり込んで、あっという間に読み終えてしまった。まるでドラマのように情景が目に浮かんで、でもリアルに起きた出来事だからやっぱりドキュメンタリーで。なんというかすごく引き込まれるエッセイだった。

彼女の日常は、なんてドラマチックな物語に溢れているんだろうと思った。普通に生活していて、こんな出来事なかなか起きないだろう。そんなふうに思ったりもしたけれど、いや、きっと誰にだってあるんだろうな、とも思った。

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私も微々たるものではあるが、noteに日々起きた出来事やそこから感じた思いを綴っている。一つ一つは些細なことであっても、それらを丁寧に掬い上げて、思いを言葉に乗せて綴っていると、それらが自分にとって、いかに大切で尊いものかに気づかされる。日常は、こんなにも大切なもので溢れているのかと驚く。

きっと彼女もそうなんだろう。持って生まれた素晴らしい感性と、幼い頃から磨いてきた文章力で、何気ない日常から何かを感じて、それを切り取って自らの言葉で紡ぐ。そうして、あんな素敵なエッセイが出来上がったのだ。

そう、日常は誰にだってドラマチックで溢れているのだ。それを自分の感性と言葉で掬い取って、さらに綺麗に磨き上げれば、しっかりと自分の心に残すことだってできる。そして、それはきっと人生をもっと豊かにする。

だから、やっぱり私は書き続けたいと思った。それでお金が入るとか、有名になれるとかは関係なくて、私は私のために書き続けたい。日常の尊さに気づき、日々を大切に抱きしめていくために。

これからもそんな想いを胸に、noteにたくさんの気持ちを綴っていきたいと思います。


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