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【旅】北海道ガストロノミーツーリズム

北海道旅行に行った記録。ほぼ食べログ。
2022.08.12-15

【DAY1】

■初!北海道新幹線


東京ー新函館北斗 4時間。
トンネルが多い事もあり、それ程景色を楽しむという感じにはならない。日ごろの疲れでほぼ寝ている間に青函トンネルを抜けた。

函館到着は2時。昨日までの大雨がうそのような快晴。ホテルに荷物を置いて、遅めの昼を食べに外へ。

函館には赤レンガ倉庫とか元町とか外人墓地とか、ミニ横浜の要素があるんだね。
赤レンガと運河、絵になる。

■金森赤レンガ倉庫

赤レンガ倉庫の一画で函館ミニ文具博覧会をやっていた。かわいい文具がたくさんあって、結構買い込んでしまった。

昼を食べていなかった。お腹が空いたが、変な時間帯だったので、閉まっている店が多く、探し当てたのがここ。

■函館ビヤホール

地ビールが飲みたくて入りました。
定番のチーズや地元野菜を使った料理。

ジャガイモホクホク。さすがは北海道

みんな美味しい。中でもちょっと驚いたのが、ジャガイモ。味はもちろん、ホクホク加減がちょっと食べた事ないくらい。

腹ごなしに函館元町公園周辺散策。
きらびやかな外観の歴史的建物を見学。

■旧函館区公会堂



もっと色々見たかったが、開館時間外のためここでもタイムアウト。

だんだん暗くなってきたので、これも定番、函館の夜景を見に行く。ロープウェイが激混みで、タクシー。
展望台はさすがに人が多い。観光地はこうでなくちゃ。

■函館山展望台

キュッとくびれた地形が良くわかる。面白い形だなぁ。

夜は、やっぱり寿司でしょ、という事で「鮨処美な味」へ。

■鮨処 美な味


丁寧な仕事。発想が素晴らしいですね。
おまけにネタが抜群。

まずそれぞれのネタの良さがストレートに伝わって、後からアレンジの妙が追いかけてきます。

函館はイカが不漁で、前日だったら食べられなかったと聞く。

地酒も頼みました。五稜というあまり手に入らないものだとか。でも、大将は下戸で、お酒のセレクトは奥様だそう。
大満足。

■宿泊 ラピスタ函館ベイ

温泉は掛け流しで、赤く濁っていい感じ。かなりしょっぱいため、出てから大分長い間ホカホカ。

【DAY2】

朝風呂からスタート。
いい一日になりそうな快晴の函館。

朝食バイキングでは、みんな海鮮丼を作っていたが、夜が遅かったし、普段から朝は食べないから、軽めにパンとコーヒー。

自分の胃袋がちょっと残念。寄る年波を実感。

今日のメインは宿泊する「楽 水山」。
ニセコにある宿で、料理が売り。ただし、函館からけっこうな距離を移動する。
急ぐ旅ではないので、さてどこに寄ろうか。

駅貼りのポスターで見た土偶が気になる。
というのも、今回の北海道旅行の私的メインイベントは、「アンモナイト掘り」だからだ。古いもの好きの血が騒ぐ。

土偶を調べてみると、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」に指定されている、北海道唯一の国宝だとか。
これは素通りできない。

■北海道・北東北の縄文遺跡群

ポスターの土偶に会いに行く。

■函館市縄文文化交流センター

土器や漆器、勾玉や動物の骨が整理されて並んでいる。
土偶だけ、別格扱い。面白い顔。誰がどんな思いでこしらえたのかなぁ。

すぐ横の構成資産、垣ノ島遺跡を見る。

■垣ノ島遺跡

でもここには、三内丸山みたく復元した構造物がなく、原っぱが広がっているだけなので、かなりの想像力が必要。

不安な人は、VRで見れるアプリがあるからダウンロードするといい。

まあでも、暑かった。

ところで、順番が前後するが、昨日行った鮨屋さんで出してもらった地酒、地元の高専生が復刻したお酒だった。
すごいねぇ。ストーリーがいい。建物もセンス良かった。

■五稜の蔵

買い物を済ませて、また車中。
高速に乗る。長い。あまり景色も変わらない。やっぱり広いわ、北海道。
途中、サービスエリアに立ち寄って広大な自然を背景に写真だけ撮る。

飽き飽きした頃にやっと洞爺湖に到着。

朝が遅かったので、昼ご飯を軽くと思ったが、白いおしるこなるものを発見。

■洞爺湖岡田屋 白いおしるこ


昔ながらの店内。土産物屋さん併設。
味は、可もなく不可もなく、といったところ。

洞爺湖は湖の岸をちょっと歩いたが、遊ぶには時間が半端だし、長距離移動で疲れたしで、そのまま宿に。

ニセコは羊蹄山の麓にある宿へ、3時過ぎに到着。やっと着いた。長かった。

■楽 水山

1年くらい前に開業。地元のものをたくさん使っている宿。食に限らず、木材やアメニティに至るまで。

部屋は天井が高く、開放感あふれる作り。お風呂も各部屋にあって、外が丸見えだけど、それぞれの部屋からは他の部屋が見えないようになっている。

目の前は羊蹄山

温泉は多分塩化物泉か?ちょっとしょっぱい。硫黄の匂いもする。源泉かけ流しで、水で冷まして入る。それでも肌ツルツル。

羊蹄山を見ながら、ゆっくり入る。

周りに何もないので、部屋でゆっくりするか、ラウンジで飲んでるか、本を眺めてるか。

私は部屋のでっかいTVで、ホビのロラパルーザのライヴを鑑賞。至福。やっぱりホビは世界一かっこいい。

ホソクさんのライヴ

夜ご飯はフレンチ。ワインをペアリングしてもらう。
地の食材のオンパレード。さすが、北海道の食材は豊かですね。

この、上のつぶ貝ったら。

印象に残ったのが、魚の上に載せたつぶ貝。コリコリして、旨味が強い。それと、牛ステーキ。赤身の味がしっかりしていて、一口毎にわぁっとなる。

自家製の白いバターも、とても良かったです。

後は寝るだけ。長距離移動ほんと疲れた。ラウンジで若冲の画集も借りてみたものの、あっさり寝る。ベッドがふかふか。

【DAY3】

朝食は、手の込んだ料理がまるで絵のように並んだお膳。
全ての食材がもちろん地元の選りすぐり。
目にも楽しいし、もてなしを感じる。

こだわりの食がこれでもか、と並ぶ。覚えきれない。

いや、しかし。
ご飯とお味噌汁と、卵と梅干しとおしんこでいいかもなぁ。シンプルイズベスト。
とか言いつつ、全部食べた。

でも、しつらいもおもてなしも食も良い宿でした。でっかいTVで、邪魔されずにゆっくり推しのYouTube見る至福よ。

また行きたい。

今日は富良野で念願のアンモナイト掘りだ!

途中、三笠氏を通過。アンモナイトが日本で初めて発掘された場所らしい。エゾミカサリュウの化石も出た町。ジオパークですね。時間がなかったので、市立博物館はパス。残念だ。
北海道は日本で有数の化石王国。私も恐竜を見つけてみたい。

アンモナイトの化石は、内緒の河原の石の中にあるそう。

ツアーをやっているのは

■レジャーガイド遊び屋


さまざまなアクティビティを提供しています。

集合場所に行くと、小学生の親子連ればかり。しまった、大人だけの参加はうちだけか、と思ったら、大半の親子連れはラフティング体験に出かけて行きました。

結局、その日のアンモナイト掘りはうちの夫婦と親子連れの2組。何で人気ないんだ?

さて、ガイドさんに連れて行ってもらった河原で、化石が入っていそうな石の見分け方をならう。チャートと呼ばれる黒っぽい石と、表面に渦巻き模様がある砂っぽい色の石。

早速ハンマーでたたき割る。
とにかく割る。なかなか割れなかったり、破片が飛んできたり(目を守るメガネをする)、ワイルド。
残念ながら小さい二枚貝や巻き貝しか見つからない。

でも、数こなすと、本当に小さいながらもアンモナイトの一部が見つかる。
なかなか面白い、楽しい。

次にどれを割ろうか、と足元を見ると、10センチくらいあるアンモの破片を見つけた。
あまりに模様がクッキリしているので、前もってガイドさんが河原に撒いたのかと思ったくらい。

でも違った。本当にこの河原にはアンモが落ちてる!

これが足元に落ちてたのですよ。

まだ地層にたくさん埋まっているらしく、取り尽くす事はないらしい。2時間近く、石を叩き割って回って、沢山の化石を見つけた。
いや、これは面白いぞ。
一緒に行った親子連れも、色々見つけたらしく、男の子も上機嫌だった。でも、多分私のアンモが一番だな。

集合場所に戻り、今日の宿は、富良野のプリンスホテル。

その前に腹ごしらえ。
オムカレーの有名店があるとの事で、行ってみる。

■唯我独尊


人気店らしく、うまいこと並ばず入れた。ボリューム満点。ご飯がある限りルーの追加をしてくれるそうで、ただし「ルールルル」と合言葉を言わないとならないらしい。

店員さんはスラスラとそう説明するけど、周りで追加する人は見当たらなかったな。というか、十分な量だし。

お腹いっぱいで、チェックイン。今日の戦利品を眺めて、就寝。

しかし、なんかすごく懐かしいようなつくりだよね、プリンス系のスキー場のホテルって。バブル時代を思い出させる。狭いけど、当時は先端だった機能性を持つ。今となってはリーズナブルと思うが、学生時代とか、社会人1年目あたりの頃は十分背伸びしたホテルだったよね。

【DAY4】

プリンスホテルの朝食バイキングは、箱が大きいだけあって激混み。並ぶのが嫌いなので、適当に取れるものだけ取っておしまい。

さて、今日は後お土産を買って帰るだけ。ホテルの売店であらかた必要な分を調達。そのまま送る。

せっかく富良野に来たから、ラベンダーを見ないと。ま、季節は過ぎてますけど、お土産くらい買えるでしょう。

■ファーム富田


ドンピシャに来たらさぞかしきれいだろうなぁ。富良野は地域ブランディングの成功事例としてよく取り上げられますね。

これはサルビアです。

ラベンダーはなかったけど、他の花が咲いていたし、ラベンダーとドライフラワーの売店はとてもきれいだった。バオバブの実というのを初めてみました。ドライフラワーになってる。

ラベンダーソフトクリームを食べました。これは単なるインスタネタだよね、紫色のソフトクリームなんて美味しくなさそうだし、事実美味しくなかった。(不味いわけではない)

ラベンダー製品の数々は、センス良くてたくさん買いました。やっぱりセンスだよね。

隣にメロンの直売所があり、うちの子のリクエストを思い出しメロンを買う。これも送ってもらう。人生でいちばん沢山のメロンを見た。

■とみたメロンハウス


あとは旭川空港に行くだけ。

途中、プリンスホテルの土産物屋で売られていた地元の作家さんの絵にあった「青い池」に寄る。

■美瑛 青い池

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E3%81%84%E6%B1%A0

人工湖なんですね。青い池。晴れた午前中がベストだそうです。(美ら海水族館のジンベエさんの大水槽も、私は晴れた日の午前中をおすすめしたい。)

人が大勢いました。名所なんだ^_^

青い池を後に、道すがらにパッチワークの丘を見ながら、でも夏野菜の収穫がところどころ終わっていて、茶色の土肌が見えてました。いつが一番見事なのかな。それにしても、不思議な地形ですよね。なだらかで、広くつながっていて。

旭川空港では、旅行の締めの塩ラーメンと、焼肉、ビール。お腹いっぱいで空の上。

太ったね、当たり前だね。
北海道は、やっぱり「おいしい」でブランディング成功してるね。

さて、ガストロノミーツーリズムである。
食文化を楽しむ旅行を指すが、食文化とは何ぞ?
今回食べたものは食文化といえるのか?
北海道でとれた食材を今の一番良い方法で楽しむのも、ガストロノミーツーリズムといえるのか?
疑問が後から湧いてくるが、おいしくて楽しければ、また行きたいと思れば、成功なんじゃないか?

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