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眠る前の「般若心経」 ~心を切り替える~


心を切り替える



一日を終えて、お布団に入った時、その日の気分によって、よく眠れたり、なかなか寝付けなかったりしますよね。
もしくは、何かとても嬉しいことがあって、ワクワクしちゃって眠れないとか。

そんなときは、気持ちを一旦切り替えましょう。空にしてみるのです。

人間というのは、一度に2つのことは考えられないようにできています。「何かをしながら、別のことをしている」時は、どちらかが必ず手薄になるものなのです。

それでは、横になった時にどんなことが出来るか・・・。体操では、逆に交感神経が起きてしまいます。
スマホで何かをするのも、それだけで神経が刺激を受けるんだそうてす。
一日の振り返り?それでは気持ちを引きずったり、増幅させちゃったりしそうですよね。

そこで、私がしているのが、般若心経の復唱です。決して全文を覚えている訳ではありませんが、ところどころを思い出して復唱しています。

どんなお経にも1節1節の区切りがあります。法事などでお坊さんが読んでいる時も、途切れなく聞こえるかもしれませんが、きっと区切りのところで息継ぎをされているのだろうと思うんです。

「般若心経」は、世界一短いお経で、わずか263文字しかありません。原稿用紙1枚に収まってしまいます。
おおよその意味を知っていれば、ほとんど覚えていられる文字数なのです。

それを一節ごとにひと息で吐くように口に出します。自然に呼吸がゆっくりになります。心の中も、お経を思い出すために他のことは追い出されます。

そうして、いつしか眠りに就くのです。私が普通に一日を過ごした時は、最後の1節まで行くと、だいたいその1回目で気持ちが落ち着いています。
ものすごくイヤなことやがあった日や、翌日イベントを控えている時などは、何回か繰り返しますが。

全文と、おおよその意味は、以下の通り。ただ、意味のほうは私が般若心経に関する書籍の数々から自分勝手にまとめたものなので、もしご興味がおありでしたら、それぞれに解釈し直されるといいと思います。今は、般若心経に関する書籍がたくさんありますから。

「般若心経」本文


摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄 舍利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識亦復如是  舍利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中 無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界 乃至無意識界  無無明 亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽 無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故  菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃  三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提  故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪 能除一切苦 真実不虚  故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
般若心経

おおよその意味(三毛猫モカの解釈)

仏説摩訶般若波羅密多心経

ある時、観世音菩薩様(観音様)は悟りの世界からお目覚めになって、傍らにいらしたシャーリープトラに、こう仰ぅた。

シャーリープトラよ。全ての現象は移り変わるが故に実態のない『空』相であり、また『空』は全ての現象であるのだ。見る機関とその対象、聞く機関とその対象、香りを嗅ぐ機関とその対象、味わう機関とその対象、触れる機関とその対象、感じる機関とその対象、考え行う機関とその対象も全て『それぞれのみでは成り立たないし、常に形を変えるが故に、実体のないものとなる』のである。(私たちも、ただ『今、ここにたまたまこの姿で存在しているに過ぎない。)
老死はなくまた老死が尽きることもない。悟りに目覚めていない暗闇の状態はなく、またその暗闇が尽きることもない。
三千世界におわす多くの御仏たちは、そのように観て全ての苦を超越し、悟りを実践されているのである。
故に、これから述べる言葉は、最高の、他に並び立つものなき真言である。

行こう、行こう・悟りの世界に行こう、真に悟りの世界に共に行こう、悟りよ、幸あれ。

私たちは般若心経に帰依いたします。」

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