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nikki 2019/4/16 形あるもの

今日の日記を書こうと思うと
あまりに出来事がなさ過ぎて、タイプが進まない。
昨日本気を出すと言っておきながら、もう壁に当たっている。

バイトに行って、友達と電話で話して、
テレビをちょこっと見たりして、今PCに向かっている。

こんなつまらない1日でも何かを記さないといけない。

今日一番衝撃だったことは
日本から遠いフランスで起こった出来事。

パリのノートルダム大聖堂で火災が起き、
尖塔上部や屋根が焼け落ち、見るも無残な姿となってしまった。
現在、火は消し止められたが、パリ市民の心は深く傷つき、
この悲劇は何かを暗示しているのではないかと考える人もいる。

私は大学の卒業旅行で友人と二人でヨーロッパ周遊をした。
道中パリを訪れ、ノートルダム大聖堂で写真を撮った記憶が蘇った。
映画の舞台にもなっており、誰しもが訪れる象徴的な建物。
美しい石造りの建造物が炎に包まれる様子は、
皮肉にも映画のワンシーンのようで、見入ってしまった。

日本に置き換えれば「伊勢神宮」が火事になるようなものだと
ニュースのコメンテーターが言っていた。
うーん、分かるような、分からないような。

一度無くなってしまったものは、再建したとしても
またその歴史がリセットされてしまう感じがする。
かつて日本でもたくさんの建造物が焼けたり壊れたりして
そのたびに再建されて、また歴史を刻んで、今がある。
形あるものはいつか壊れる運命だけど、
積み重ねてきた時が長ければ長いほど、そのショックも大きい。

ましてや火事であるなら、どこかに原因がある。
今回は、放火ではなく、事故だと見られているというから
原因が解明されたら、責任を負わねばならない人が出てくるかもしれない。

これまでも起こってきたことだし、これからも起こること。
歴史に新しい1ページが追加されたということ。

この日記も私の歴史だ。
日本にいる私にとって何も起こらなかった今日も
パリの歴史的建造物が焼けてしまった今日も
同じ世界に存在していた出来事。
日記に記すことは、形あるものに変えていく行為なのかもしれない。

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