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ひきこもり日記*冬のにおいがした

風が冷たい。こころが寒い。
本を(漫画だけど)読んだ。うつ抜けの体験記。
「どうやって克服したか」ということより「なぜどんな経緯でこころの病気になったのか」が、すごく気になる。
そしてそっちに引きずられる。

じぶんが真面目すぎ、繊細だ、なんて言葉で片付けたくないという、抵抗がある。もって生まれた性分ならば、それとうまく付き合う方法を考えたい。
こころがあたたくなるには?と久々に100の願い事リストをつくってみた。願い事を100リストアップすることに苦労した。
日常を切り取ること、それを書くことも億劫になってる。

日常を切り取って書くといえば、noteを始めた引きこもりだしたころ、投稿することを「仕事」だと思うようにしていた。
”今日もわたしは「仕事」をした”と思いながら記事を書いた。
そのころは1記事3000円、今は1記事3万円。そんな妄想さえちっとも嬉しくない。
当たり障りのないことを書いて、どんどんじぶんがなくなる。
ならば書かないのか?
最初に「仕事」だとじぶん洗脳した呪縛である。書かないと生きていく価値さえないのでは?と思ってしまう。

うつ抜けの本の話にもどる。
『散歩はうつにとって何よりのクスリ』とあった。
重い腰を上げて外に出る。
風が冷たい。太陽の光の中に入ると、あたたかい。
空を見上げると高く広い秋の空。
ねこがひなたぼっこしている。
家に戻るとき、どこからか野菜を煮込む匂いがした。
帰って野菜をたくさん切ってスープをつくった。

冬のにおいがした。



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