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私のイタリア生活

私は2011年1月から2017年3月まで、6年間イタリアに赴任していました。

赴任当初は言葉もまったくわからず、そして知り合いの日本人もいなく、本当に一人でのスタートでした。

私の住んでいたトリノという街は、人口40万人ほど。イタリアが建国してからはじめて首都になったところです。トリノ自体は緑も多く、すごく素敵なところでした。

赴任当時、会社から与えられた私のミッションはヨーロッパの現地法人の立ち上げ。そのほかにも3つくらいの大きなプロジェクトを抱えながら、不安のなか、スーツケース二つだけ持ち、イタリアの地に降りたったのでした。実際は、空港から出る際に警察に呼び止められ、空港の別室でスーツケースを開けさせられ検査されるなど、決してスムーズな出だしとは言えませんでした。

イタリアに着いたのは、現地時間の夜10時頃。現地のイタリア人の社長夫婦が空港のアライバルゲートまで迎えにきてくれていたのですが、空港からホテルまでの高速道路を走る車の窓の外は濃い霧で、夜景も何も見えなかったのを思い出します。あたかも、当時の私の心の中を描写しているような霧でした。

この日から私の波乱万丈なイタリア生活がはじまります。

旅行で海外に行く事がありましたが、実際に海外に住むこと自体は初めてで、さらに、その中で仕事をこなし、英語も日本語も話さない人たちのなかで生きぬく、そんな日々の奮闘や葛藤をここで記していきたいと思います。

次回からは、滞在許可証の申請のドタバタや、イタリア人と日本人の違い、さらには働き方や休み方の考え方、そして、私の直属の上司であったドイツ人との大げんかの話しなど、いろいろと面白いハプニングを書いていこうと思います。

乞うご期待。


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