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自分の人生から遠ざけておくべきもの

部屋でコーヒーを飲みながら、まったりと過ごしてしています。ようやく待ち焦がれた春本番を迎えても、相変わらず読書には本腰が入りません。ぼつぼつと生活のノルマはこなしているので、自分で自分を赦します。

本日は、『自分の人生から遠ざけておくべきもの』というテーマです。ここ数日来、頭の片隅でモヤモヤしていたことを吐き出して記事にすることで、容量の負荷を軽くしておきたいと思います。

何事も経験だとは言うものの……

『人生で経験することに無駄なことは何一つない。成功も失敗も全て自分の将来の糧になるので、興味のあることには臆せず飛び込め』というような助言を時折耳にします。どん底から這い上がって劇的な成功を遂げた人や、事故や挫折やハンディキャップをばねに、その後の人生を好転させたサクセスストーリーを持つ人が言うと説得力があり、迷っている人の背中を押してくれる、高らかな応援メッセージのように響いたりします。

私自身「やらずに後悔するよりは、やって後悔した方がいい」「経験したことに無駄なものはない」という考え方に共感する部分は多いです。とはいえ、どんなにやりたい誘惑に駆られたとしても、どんなに信頼する人に強く奨められたとしても、絶対に避けるべき、と考えているものが二つあります。それは、ギャンブルドラッグです。

この二つは、最初は興味本位や成り行きだったとしても、一度ハマり込んでしまうと、人生が完全に破滅します。自分ひとりの問題では済まなくなり、周囲の大事な人々を巻き込んで不幸にしてしまうことにもなります。どちらも中毒性があり、一度手を出せば、依存症まっしぐらになる可能性が非常に高い危険な種です。依存症に、頭脳の優劣、人間性の善悪、身分の高低、は関係ありません。絶対に手を出すべきではないし、遭遇する確率の高そうな場所や人には近付かないに越したことはないし、万一遭遇しそうになった場合は問答無用で逃げた方がいい、と固く信じています。

ギャンブル中毒の怖さ……

普段は思い出すこともないそんなことを再認識するきっかけになったのは、MLB、ロサンゼルス・ドジャース所属のスーパースター、大谷翔平選手の通訳を長年務めてきた水原一平容疑者に関する一連の報道です。何の変哲もないシンプルな感想ですが、「ギャンブル中毒とは、本当に恐ろしいものだ……」と。

事実が報道されている通りなのであれば、彼は高額の違法賭博を常習的に行い、賭けで負けた分を精算する為に、大谷選手名義の銀行口座に不正にアクセスして、途轍もない額の金を盗み出すという犯罪行為にまで手を染めていたことになります。全くもって、理解に苦しむ行動です。長年かけて地道に築き上げてきた信頼は地に堕ち、彼は多くのもの、~ひょっとしたら人生そのもの~ を喪ってしまいました。

「ギャンブルの全てが悪である!」などという、不毛な主張をするつもりは毛頭ありません。競馬、競輪、競艇などの公営ギャンブル、娯楽行為として楽しむのであれば、パチンコ/パチスロ、麻雀、カードゲーム、メダルゲーム、などが罰せられる行為でないことは百も承知ですし、嗜まれる人の大半は趣味の範囲で健全に楽しんでおられることと思います。私自身、これらの殆どを体験したことがあるし、ラスベカスのカジノで遊んだ経験もあります。普段定期的にやっているFX投資だって、ギャンブルのようなものと言えなくもありません。性格的にも、ギャンブル嫌いというよりは、むしろ賭け事にのめりこみやすいタイプだと思っています。

ギャンブル狂になる素質がある、という自覚がある故に、上記が行われる場所にはできるだけ立ち入らないようにしているし、情報も集めないし、好きな人たちからも距離を置くようにしている、というのが実態です。今回の水原事件の報道は、ギャンブルとはロングレンジな距離を保つことの重要性を強く再認識するきっかけになりました。

ドラッグは更に深刻

個人的には、ギャンブル中毒よりも、ドラッグ中毒の方がより危険度が高いと考えています。どんな状況になろうとも、ドラッグには絶対に手を出すべきではない、好奇心や興味本位で近付くべきではない、のがドラッグです。社会規範的によくない、とかそういう考え以前に、単純にドラッグ摂取がもたらすであろう未来が破滅的で、物凄く怖いです。

おそらく一度体験してしまうと、ドラッグの魔力には何人も抗えないのだろう、と思います。それは再犯の多さからも伺えます。ドラッグ中毒になってしまったら、社会的資格は剥奪され、人生は崩壊です。必死のリハビリの結果、社会復帰をされた方は何人もおられますし、立派だとは思いますが、私はその苦労は絶対にしたくありません。だから、最初の段階から関わりたくないのです。

本能的な規範

私という人間が、特別に禁欲的な訳でも、格別に良識的な訳でもありません。アルコールとコーヒーを飲む習慣からは逃れられませんし、変えようという気持ちもありません。FX投資も辞める予定はありません。もしも、ラスベガスやマカオやシンガポールに行く機会があれば、観光気分でカジノにも足を運ぶ可能性は十分あります。

「ギャンブルとドラッグは徹底的に避ける」という決意は、私の本能がそうしろ、と強く叫んでいる規範なのだと思います。

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