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【インサイト】社会問題を考えることはいかに「共創」するかを考えること

ゴールデンウィーク企画でマーケティングの観点からブロックチェーンの可能性に関して紹介しています。

コラボゲートでは、産業でのブロックチェーン活用の話を企業の方と行なっっていますが、これは顧客活動の変化というのが一つ大きなポイントになってスタートしています。

前回のブログではカテゴリーを作るために社会問題に目を向けていくことの重要性を紹介しました。

社会全体にとってプラスである事をメッセージ性として伝える事で競争というカテゴリーから抜け出し、新たなカテゴリーを作る事ができる

『孫子』が説くように戦わずして勝つために、カテゴリーを作り出すという発想は、新しい戦い方として注目されていくのではないかと思います。

では、どうすれば新しいカテゴリーを社会全体の問題を通じて生み出す事ができるようになるのか?という疑問が湧いて来ます。どこにフォーカスすれば、果たして適切に問題設定を行う事ができて、その問題に対して対応策を考える事ができるのか。

一つは消費者やユーザーの関心ごとに合わせたコミュニケーションを行う事です。

ここで一度前にブログで紹介したブランド活動に話を戻してみましょう。

ユーザーと始めてのタッチポイントになる "ブランド" 活動を考える時に消費者やユーザーが時代の変化に合わせて、情報をどのように取得し、その情報を作り変えているのかを適切に理解し最適化する事

私たちが生きている社会を作っている各々は常に変化しています。スマートフォンが普及する事で情報の取り方が変化し、それに伴って社会との触れ合いも大きく変化して来ています。

コカコーラが1971年に社会に対して投げかけたメッセージはTVというマスメディアを通じた発信でした。

これは社会という対象に対して、マスに伝えられるメディアが最も効率が良く、かつ社会を形作る人々の行動に最もインパクトを与えられるものだったからです。

そこから約半世紀近く経って私たちが情報を取得し繋がる経路は多様化し、複雑化しています。今までは企業側が発信して、消費者やユーザーがそのメッセージを元に行動していた動きから、徐々に大衆の変化によって企業側が行動しなくてはならない時代に変化して来ています。

企業として取るべき戦略は多様化したユーザーに対して一つのメッセージを送り続ける事ではなく、

ユーザーに合わせたコミュニケーションを行ない、ユーザーが自ら自社の情報を取りに来る仕組みを作り、ユーザーと共に作るという発想へ転換していく

というのがこれからポイントになると考えます。

それは、今まで発信を中心に考えていたブランド活動から、いかに受信の質を上げていくかというブランド活動への切り替えを意味していて、そのブランド活動を通じて新しいカテゴリーを生み出す作業がこれからは求められるのです。

受信に重きに置いた際に「なぜユーザーが自社にわざわざ関わるのか」という事を考えていく必要があります。もし自社で飲料品を販売しているとすれば、何故自社の飲料に惹きつけられるのか?そして、惹きつけられるとどんないい事があるのか?という事が大切です。

惹きつけられるとどんないい事があるのか?そして、繰り返し自社に訪れるようになるのか?

これは企業がブランド活動を考えていく上でも重要な発想になります。そして、ユーザーを中心にカテゴリーを考える際に、

カテゴリーからブランド活動を考える際にスタート地点は必ずしも自社でなくてもよい

という柔軟な考え方が必要です。

上の図では本や野球、オレンジはユーザーの関心ごと(カテゴリー)から外れてしまっています。そうすると永遠に選ばれることはなくなり、何か特別な事が起きて新しく関心を持つようにならなければ、このユーザーから発見される、選ばれるということは無くなってしまうのです。

社会問題を新しいカテゴリーとして考えることの重要性を話した理由は、このカテゴリーに入るというだけでなく、こういったカテゴリー分けをするユーザーを取り込んでしまう考え方が必要だからです。

社会問題と言っても様々ありますが、世代別に区切って考えると同じ人間でもクラスターが分かれると思います。そして各々の関心ごとはライフタイムで変化していきます。

問題の焦点を世代ごとの社会問題や切り口にフォーカスすることで、世代別のカテゴリーの中に入り込む事ができるようになります。ただ、ここで注意するべき点は、

「競合のブランド、もしくは競合になり得るブランドも同じ事を考えている可能性がある」

という点です。ではどうすればいいのか?

それはもう

「競合ではなく同じカテゴリーを作る同士として、カテゴリーを広げていく事を一緒に考える」

という視点に切り替える必要があります。ここで初めて、「共創」という言葉の必要性が出てくるのです。「共創」とはあくまでカテゴリーの幅を広げるために行うものとして捉える事が大切で、「自社」のブランドを売るよりもどうすれば、社会全体としてカテゴリーを広げていけるのかという考え方です。

この「共創」を技術として解決できるのがブロックチェーンと呼ばれる技術であり、現在各企業が積極的に日夜取り組んでいるのです。

最後は少し難しい話になりましたが、ここで始めてブロックチェーン技術が必要というお話をさせて頂きました。

次回はその「共創」を生み出す技術が「共創」を生み出すために、事業として考えていくポイントを抑えていきたいと思います。

本日のトピックは以上で終了です!

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