バスケを通じて障害者との交流を描いたヒューマンドラマ『だれもが愛しいチャンピオン』

2019年公開映画216本中47位。

珍しくスペインの映画何だけど、、、
クッソ泣けるわ、、、これ。・゜・(ノД`)・゜・。
2018年のスペイン国内での年間興行収入第1位なのも頷けます。。。

ハンディキャップを持った人たちのバスケ映画で、
もうその時点で泣かせる気まんまんだろ!って思うんだけど、
そこには『スラムダンク』にも勝るとも劣らない人間ドラマがあって、
すごくいい映画でした。

主人公のマルコ(ハビエル・グティエレス)は短気な性格が災いして、
スペインのプロ・バスケチームのコーチを解雇されてしまうのが始まり。

それでヤケクソになって飲酒運転しちゃったもんだから、
警察にで捕まって簡易裁判まで。
そこでの判決が、社会奉仕活動として、
知的障害者のバスケチームのコーチをやりなさいという流れです。

これが、僕も想像以上に困難の連続で。
健常者なら普通にできることができないってのはわかっていたけど、
バスケを教える以前に、
日常のコミュニケーションもうまく取れないんだよ。

だから、マルコも何度も投げ出そうとするんだけど、
判決出ちゃってるから従わざるを得ないっていう。
でも、ここに強制感があるから設定的に腹落ちできるってのはある。

ここでさ、自分のプライドが邪魔して教え切るんだとか、
下心があってやってますとかだと、
「本当にそこまでするか~?」って勘ぐってしまうけれど、
判決という強制力があるおかげですごく自然。

で、彼らと触れ合っていくうちに、だんだん打ち解けてきて、
マルコの妻の助力もあり、
バスケの全国大会出場まで成し遂げていくっていう、
まあ王道っちゃ王道の流れなんだけど、
実際観てみると、やっぱりいいんだよ、こういう流れ。

途中、メンバーの一人が言った
「誰だって僕たちみたいな子供は欲しくないけど、
 父親はコーチのような人がいい」
っていうセリフがあって、
その健気なセリフで号泣ですよ。。。

また、バスケを通じて障害者と触れ合うことで、
今まで「勝ち」にこだわってマルコが、
勝ち負けではないところに魅力を見出す、
「主人公の価値観の変化」も感動的なポイント。

しかも、この映画、
本物の障害者をオーディションで選ぶという徹底ぶりだから、
嘘がないリアリティがあるんだよね。

踏んだり蹴ったりな状況でも、新しい一歩を踏み出すことで
予想だにしない未来に繋がっていく展開は一見の価値アリですよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?