パシリでしかない『君は月夜に光り輝く』

2019年公開映画41本中34位。

別につまらなくはないです。
つまらなくはないんだけど、
まあ「まるっとセカチュー系」だなあ、と。
もうパターン化しすぎていて、
面白いとか面白くないとかが、あまりない(笑)

発光病で病室から出られない永野芽郁のやりたいことを
北村匠海が代行するというパシリ映画。

北村匠海はパシられてしかいないのに、
永野芽郁のことを好きになるとか、
もう顔でしか選んでないだろっていう(笑)

発光病という設定なんだけど、
永野芽郁がちょっと輝くだけだったから、
その画のためだけに、架空の病気を作ったとすると、
ちょっと浅いなあとも思ってしまった。
この病気ならではの辛いところや、
この病気だからこそできるシーンとかもあると、
もっといいんだけどな。

『タイヨウのうた』のようにさ、
夜じゃないと活動できないっていうような設定だと、
夜だからこそできることとかが自然に見えるから、
腹落ちして見れる。

個人的には、だけど、
この手の邦画は溢れすぎていて、
多分、若い主人公たちに感情移入することはもうないかもしれない。
かつての自分がそうだったように、今の若い子たちには、
その世代の『セカチュー』になりえるかもしれないけど。

今後は今回の及川光博に対してそうだったように、
親とか先生側の立場として見ることが多くなりそう。
とはいえ、こういう映画は、親や先生はおまけ程度だから、
もう少しそっちの視点にも注力した作品があるとうれしい(笑)

例えば、ハリウッドのスーパーヒーロー映画が、
能力の違うヒーロー作って、役者に肉体改造させて、
敵とドンパチやらせるだけのように、
邦画の純愛映画は、
とりあえず誰か病気にして寿命に制限設けて、
旬な若手の組み合わせ変えてイチャイチャさせるだけだから、
パターンに当てはめるだけという点では、
作りやすいのかも?(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?