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主役がニコール・キッドマンに激似だった『ソニア ナチスの女スパイ』

【基本情報】

 原題:Spionen
 英題:The Spy
製作年:2019年
製作国:ノルウェー
 配給:東北新社、STAR CHANNEL MOVIES

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:119/128
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】

第二次世界大戦中のナチス占領下のノルウェーで、ソニア・ヴィーゲット(イングリッド・ボルゾ・ベルダル)は女優として活躍していた。
その人気に目をつけたナチスの国家弁務官ヨーゼフ・テアボーフェン(アレクサンダー・シェーア)は、彼女をプロパガンダに利用しようと画策する。

その一方で、ソニアはノルウェーの隣国スウェーデンの諜報部から、スパイとしてナチスに潜入することを要請される。語学が堪能で演技力もあり、スパイとして使えると判断されたからだ。一度は拒否するソニアであったが、逮捕された父親を解放させるため、承諾せざるを得ない状況に陥る。

次第にテアボーフェンの寵愛を受け、信頼も得るようになったソニアは、ある日、彼からあることを依頼される。

それは、ナチスのスパイとして北欧諸国の情報を収集することであった。

【感想】

映画を観ていて、ずーっとニコール・キッドマンだと思ってたんですよ。でも、彼女は今53歳で、この映画の主人公はどう見ても30代だから、さすがハリウッドスターは違うな、奇跡の50代だなって思ってました。

で、後で公式サイトを見て、ようやくニコール・キッドマンではなく、イングリッド・ボルゾ・ベルダルだと知るっていう。。。ごめんなさい。。。(笑)

戦時中のスパイの話ってことで、昨日観た『ジョーンの秘密』と似たような雰囲気ではありますが、これはスパイが軍事関係者でも研究機関の人間ではなく、ただの女優だったというのが新しいですね。確かによくよく考えれば演技力ってスパイに必要な技能かもしれません。おまけに語学堪能とくれば、スカウトしない手はないかと。

しかし、何の訓練も受けていない女優がスパイとして敵国のお偉いさんから寵愛を受けるようになるって、肉体的・精神的に相当苦痛を伴うと思うんですよ。好きでもない相手に体を許すわけですから。よく耐えらえたなと思いました。いくら父親を助けるためとはいえ。

さらに、彼女には途中で知り合ったアンドル・ゲラート(ダミアン・シャペル)という恋人もいるので、女優業をこなしながら、テアボーフェンと関係を持ちつつ、恋人とも愛し合うという忙しい身なんですよ。

関係性は違えど、2人も相手にしてしまうこの感じは、『ジョーンの秘密』のジョーンを彷彿とさせますが、こちらの映画の方がスパイ活動と割り切っていたのでサスペンス感は強かったです。

ただ、、、この映画、いまいち面白さがわからなくてですね。。。理由はいくつかあるんですが、まず、僕が第二次世界大戦中のスウェーデンやノルウェーの状況をよく知らなかったので、いまいち各国の関係性が把握できなかったこと。これは単純に僕の知識不足ですね。次に、敵の"何の"情報を得たいのかがよくわからなかったこと。いろんな報告はしているんですが、敵軍の動向なのか、兵器の設計図なのか、、、まあ全部欲しいんでしょうけど。あと、最終的に追い求めていた「マリア」が、、、これ以上は言えません。。。

んー、なので、まあ歴史のお勉強になったって感じですかねー。実話ベース映画あるあるの"淡々と進む"形なので、物語の盛り上がりもそこまで感じなかったので、正直そんなに面白いと思える内容ではなかったんですが、「こういう人もいたんだ」っていう知識としてインプットできたのはよかったかなと思います。

なお、ソニアは1980年にこの世を去ったものの、長らく彼女の任務は秘匿とされており、2005年になってようやく公開されたとのこと。国のために命がけで諜報活動をしたのに、死んでからようやく認められるっていうのも悲しいですね。。。


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