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スパイ感ゼロの『スパイの妻』

【基本情報】

製作年:2020年
製作国:日本
 配給:ビターズ・エンド

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:141/151
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】

1940年、少しずつ戦争の足音が近づいてきた日本。福原聡子(蒼井優)は貿易会社を営む優作(高橋一生)と共に、神戸の洋館で何不自由なく暮らしていた。

ある日、優作は物資を求めて甥の竹下文雄(坂東龍汰)と共に満州へ渡航する。そこで、衝撃的な国家機密を目にしてしまった2人。彼らは現地で得た証拠と共にその事実を世界に知らしめる準備を秘密裏に進めていた。

一方で、何も知らない聡子は、幼馴染でもある神戸憲兵分隊本部の分隊長・津森泰治(東出昌大)に呼び出される。
「優作さんが満州から連れ帰ってきた 草壁弘子(玄理)という女性が先日亡くなりました。ご存知ですか?」
当然、聡子にはまったくわからない。

今までの幸福な生活が崩れていく不安や
存在すら知らない女に対する嫉妬に駆られながら、
聡子はある決意を胸に行動に出る。

【感想】

日本でもついにスパイ映画をやるかと期待していたのですが、、、ジェームズ・ボンドやイーサン・ホークといったいわゆるスパイ映画ではありませんでした(笑)アクションは皆無で、どちらかといえばサスペンス系ですね。

でも、そもそもスパイって政府や組織など、誰かに雇われていることが前提になる気もしますけど、この映画に出てくる優作は自分で軍の悪事を暴こうとしているだけなので、むしろスパイという言い方は正しくないのでは感はあります。

物語はフィクションですが、実際にあってもおかしくなさそうな設定と優作のキャラクターは興味深かったですね。

終盤、妻を愛しているがゆえの行動か、それとも他に何か思惑があるのか、
どちらとも取れてしまうのは、彼自身のちょっと怪しいキャラ作りゆえだと思いますし、それを醸し出せる高橋一生という俳優ならでは。まあ、そんなキャラだからこそ、この映画において彼は何一つ信用できていませんが、僕は(笑)

蒼井優の演技も相変わらずすごくて、セリフの言い方や表情などは、ついつい見とれてしまうほどです。

ただ、全体的に地味なのと、思ってた"スパイ"とだいぶかけ離れていたので、世間の評価は高いものの、僕はそこまでハマりませんでした。。。

あと、証拠となるブツを隠す古びた工場が『映像研には手を出すな!』で使ってた部室と同じところだったのがツボです(笑)


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