美容整形をした話 1

《美容整形をしようと思った経緯、心情》
目的のために合わせてダイエット意欲を出してきた。
この日までに10kg!とか、1週間で8kgとか。

やると決めたら めちゃくちゃ頑張るし、ストイックなので結果は出すが、その「痩せたい日」がゴールであって、それが過ぎたらまた日常のゆるい生活をしてしまう。その落差の激しさはまるで有明海の潮の満ち干き並。(余計分かりづらい)

長い期間で適切に栄養を取りながら行うダイエットだと、落ちた脂肪によってできた筋肉と皮膚の隙間を体はちゃんと修正する。
でも、短期間の激しいダイエットだと、筋肉と皮膚の間にいた脂肪が急に居なくなるからスカスカになる。
これが「しわ」「たるみ」となる。

これって、若いうちは再生する力が活発だから良かったのだけど、年齢を重ねると再生が追いつかなくて
「しわ」「たるみ」って蓄積する。

私はこれを繰り返してきた訳だ。

その蓄積が気になりだしたのは2年くらい前で、鏡を覗き込んではため息と共に、丁寧にマッサージを施す。
筋肉がピクピクする美顔器と、毛穴を小さくするバチバチする美顔器も買い揃え、下垂していく頬に頑張れ、頑張れ、持ちあがれ!と念を送る。

その美顔器を買って、1ヶ月試した。
毎日正面からの写真を撮って比較もしてみた。
これが驚くことに、実際効果が絶大だった。
(※個人的な感想です)

もたついてきた輪郭がスっと引き上がってきた。
姉と妹にこの現状を、検証してもらうと、いつもは辛口の2人が「ほんとだ、上がってる!」と、
毎晩うちに美顔器だけ施しにやって来るようになった。

それはそれで良い買い物をしたな、って話で良いのだが、その最強美顔器ですら間に合わない部分があることにも気づいた。

憎きゴルゴ線。
目の下のクマ。
瞼の下垂。

この3つだけは1年続けてもなかなか効果が現れなかった。

顔面の筋肉の作りを勉強し直して、ここにこう刺激を与えれば鍛えられる。とか、
肌の構造をおさらいして、この物質を補えばこのシワが改善されるはず、とか、色々試した。

一時的にハリがでたり、くすみが消えたりはするものの、どうしても光の当たり方によって再出現してくる
悪の根源、ゴルゴ線。その手下のクマと下垂。

そんな折、中学の同窓会のお知らせが届いた。
毎回、5年おきで開催される同窓会。
回が増えるにつれ、女子の参加者は減っていく傾向にある。
かくいう私もここ数年は不参加だった。
両親の看護に介護による軽い鬱。
私自身の甲状腺の病気のせいで太ったり痩せたり。
人に会って楽しむ心の余裕がなかったからだ。

でも、今年の私は全ての事が終わり、
言い様では身軽で、心の余裕もある。
あのころの元彼や片思いのアイツに会いたいな。
いつも一緒にいたけど、結婚してお母さん奮闘してる女友達も誘ってたのしみたいな。
とにかく、懐かしい顔ぶれにまた会いたいと思えたから参加することに決めたのだった。

「しかし…あと1年で何とかせねば。」
(この体重とか髪型とか、肌とか)

もう、これは、見栄である。
私の容姿なんぞ、きっと誰も気にしていない。
でも、「綺麗になったね」と言われたいのか、私が自分が納得の行く「綺麗」になりたいのかは分からないが、
今のままの私は仮の姿だ!と思い込んだ。

ダイエットはウォーキングと食事を頑張ったお陰で順調に落ちていき、体も心も軽やかになった。
肌も相変わらず美顔器でピクピクバチバチやって、たしかに綺麗になっていった。

しかしやっぱりゴルゴ線は消えることなくいつもそこに居座っていて、クマも瞼の下垂も手に負えなかった。

…これはもう、禁じ手に手を出すか。

「医療の力を借りるしかない。」

美容整形について調べ出した。






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