堀米選手の金メダルから学ぶ日本人の強みとは?
入院中にもオリンピックを観ていました。
日本の選手の活躍も目覚ましくて印象付けられた素晴らしい選手も多々です。
リハビリがてら、ショートコラムでオリンピックから感じ取ったことを綴っていきます。
まずはスケートボード男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗選手について。
新競技で初代王者になる!
私はオリンピック選手のなかでも一番最初に印象に残ったのがこの堀米選手なわけですが、その理由はこれです。
勿論西矢選手や四十住選手も同様です。
昔からオリンピックの伝統競技であるものではなく、新参競技。
良い意味で常識が通用しないので各々の独自性がポイントに色濃く反映されるのでは?と思います。
力比べではなく独自性で勝負する競技
たとえば格闘技ならば相手とどちらが強いかを競う。
100m走ならシンプルに足の速さで競いますね。
100mは特にわかりやすいですね。「走力」という決められた能力にのみ焦点を絞って優劣を競う、シンプルな力比べです。
一方、今回のストリートのような競技は自分の得意な技なゲームの組み立て方で魅せる。人によって得意分野や能力が異なるので力比べではありません。その人にしか持ち得ない個性や独自性を発揮して審査してもらう。
相手を負かすのではなくオーディエンスに評価してもらう、というところも異なりますね。
前者のように相手よりも実力が上であることを証明できることは素晴らしいことです。ただ、同時にそれで頂点に立てる人は一握りだけだという残酷さも感じるところではあります。
生まれつき体格に恵まれている人が有利、先天的に速筋が多い人が有利とか。力比べの競技スポーツにはこうした宿命がつきものかも知れません。
しかし、パフォーマンス競技なら少し事情が違うかも知れません。
ルールに則っていればどんなパフォーマンスをしても良い。能力は人によって千差万別。他の人には無い自分の強みを見せれば良い。そう考えると誰にでも可能性がありそうだという希望も見えてくる気がします。
才能とは?
勿論遺伝子で決められた先天的な気質もひとつではあると思います。
しかし、もうひとつ。その努力を続けることが全く苦にならないというのも才能だと思います。
たとえば小学生のときに校内で一番足が速い子は遺伝子が優秀かもしれません。
しかし、環境が変わって中学では陸上をやめてしまったら?もしくは挫折や長期の怪我などに耐えられなくなってやめてしまったら?
その間に二番手、三番手などに甘んじていた子が努力を継続していたら、力関係が逆転します。私も学生時代その現象を何度も目の当たりにしてきました。
生まれつき恵まれた能力を持っている人が須く成功者になるとは限らないな、と子供ながら感じるところがありました。
独自の訓練の積み重ねで特殊な能力が生まれる
そして、トップ選手に共通して見られる特徴として、オリジナルの練習方法を編み出しているというところも挙げられます。
他の人がやらないような独自の訓練を積み重ねることで他の誰にも無い能力が身に付く。それが他人を凌駕したり、人から認められることによって天才と呼ばれるようになった人もいます。
これは生まれつきの能力の高さとも異なることが多かったりします。人と少し異なることに好奇心を持つこと、そして誰に言われるでもなく、もしくは人から批判されたとしてもその興味を貫く姿勢から生まれる副産物です。
社会的に成功している人にはこのようなタイプの人が圧倒的に多かったりします。
競争が激化している既存の分野で出世競争するよりも、未開拓のブルーオーシャンに飛び出して斬新な事業を始める人、もしくは誰も気付かなかった大発見をしたり発明を思い付いて試行錯誤を繰り返したノーベル賞受賞者など。
今回のスケートボードにもパフォーマンス競技にもこれらと同じものが観てとれる気がします。
日本人の95%には独自性の才能がある!
日本の信条は察しと思いやりと言われるように、日本人の国民性は内向的で繊細です。
実は日本人の95%ほどは内向的な性格の遺伝子を持っていると言われています。
内向的ということは感受性が強く、外部の刺激に敏感ということです。他人の機微を敏感に感じ取るからこそ、無意識にでも相手を気遣ってしまい、自分の意見を胸にしまってしまい内向的になってしまうということ。
実はその敏感さ故に些細な違いを察知したり、小さなことに感動できたりするので結果的にそれが大発見に繋がったり、
内向的な性格で思っていることを内に秘めているおかげで誰からも理解を求めずにコツコツ秘密の鍛練を重ねたりなどをするおかげで特殊な力を育んだりするわけですね。
堀米選手の高校時代の担任の先生が、学生時代の堀米選手のことを大人しくて、いるのかいないのかわからないような子だった。と仰っていました。その内に秘めていたものが積み重なっていき、金メダルにも繋がったのかもしれませんね。
パフォーマンス競技の世界王者は実は日本人に多かったりする!
そしてやはりこのような独自性を競うスポーツ界隈では日本人の世界王者が多いのも事実です。
たとえば私の好きなトリッキングという競技の世界王者は
なんと15歳!岩本将成選手。
トリッキングとは、空手やテコンドー、カンフーやカポエイラなど足技の武術より過激にパフォーマンスに改良した競技です。
宙返りしながら蹴りを放ったり、錐揉み旋回しながら蹴りを放ったり。ハリウッド映画のバトルシーンでも愛用されています。とにかくカッコいい。
そしてパルクールの世界王者のZEN選手。
パルクールはSASUKEでも有名になりましたね。街中の障害物を宙返りして越えたり、高い壁を登ったり飛び越えたり。
どちらも人間離れした超人技です。
そんな世界で王者になれることは誇らしいですね。
やはり日本人は独自性を遺憾無く発揮できるパフォーマンス競技に素晴らしい才能があると言えそうです。
今回はこんなところで。
ショートコラムにすると言っておきながら随分長くなってしまいました…
ついでによろしければこちらもよろしくお願いいたします。
それとインスタではトレーニング記録を綴っているのでよろしければ…
ありがとうございました。
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