宇宙から視点
私に丁度よい本を見つけた。
丁度よいとは、
読み易いという意味だ。
漫画「ミステリと言う勿れ」(田村由美)の話の中で登場した『自省録』(マルクス・アウレリウス)という本。
整くんが気に入っている文を教えてくれた時、
なんとなく興味をもった。
ただ問題なのは、
① ここ数年、読みたくて買った本を読まずに棚にしまっている。
② 読み出すが、読み切っていない本を棚にしまっている。
③ イッキ読みしないと話を忘れる。
④ 難しい内容は内容が頭に入ってこない。
問題でもなんでもない。
寝食を忘れてしまえば①〜③は解決する。
ただ食は忘れられても、
寝は忘れようが忘れまいが、
気付けば目蓋を閉じているのだから、
どうしようもない。
④は難しい内容を読まなければいい。
以前、
太宰治だったか宮沢賢治だったかを読んだ時はまったく理解できなかったので早々に閉じた気がする。
基本難しい内容は読まないけれど、
内容を深堀りするのは割と好き。
話を戻します。
『自省録』もハードルが高かったんだけど、
見つけた訳です。
内容は削られ、
理解しやすい言葉に変換されれいるので、
オリジナルとどう違うかはわからないが、
私の頭脳にとっては有り難い。
そして何年か振りに読み終えられた。
ということで、
刺さった言葉をちょっと拾ってみる。
ちなみに…
自省録。
文字通り、
自らを省みるためにつけられた、
言わば日記のようなもの。
彼はよく問いかけているが、
すべて自分に対する言葉であって、
誰かを諭すための言葉ではない。
読むにあたって、
その事は決して忘れてはいけないと思う。
変化することは避けることではなく自然なこと。
変化(成長)を避けることは不自然なこと。
でも時に、
変化を拒む人がいる。
昔のままが良かった、と。
変化しなくなれば、
それは近い将来の終わりを意味するのではないか。
変化しない。
昔のまま。
落ち着く。
安心できる。
でもそんなモノは世の中に存在せず、
存在できない。
最近そんなことをヒシヒシと感じている。
周囲や世の中で起こっている事柄にばかり気を持っていかれ、
勝手に苛立ったり不安になったり。
向き合う事柄、
向き合う相手を見失わないように。
……ウスッ(;ー_ー)
これは目から鱗でした。
子どもたちに何度、
「自分が嫌なことは人にするな」って言ってきたことか。
その逆も然りではないか。
この1冊を読んでいて、
視点が宇宙から見下ろしていたのが新鮮だった。
そんな上空から見下ろしてしまえば、
人の姿なんか見えやしないし、
自分は本当にちっぽけだし。
地球がここに存在して、
生物が存在するようになって、
長い長い歴史があるなかで、
自分が生きる人生80年とか100年とか、
ほんとうに砂粒程度のものなんだろうなって。
そう考えたら、
虚しいと言うよりも、
今悩んでいる事柄も大きく見えて、
実は砂みたいなものなのかもしれない、
そんな風に思えるだろうか。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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