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坂上忍のお母さんからお手紙もらった話

中3だった私の推しは坂上忍だった。新宿ルイードで坂上忍のライブを見て以来、夢中になった。

ライブハウスに行ったのも初めての経験。そこは天井が低く、薄暗くて、タバコの匂いがする。なんだか悪い子になったみたいで高揚感があった。大音量のギター、ドラム。人の息遣いが間近に感じられるそのライブハウスでみた坂上忍はすっごくカッコよかった。

若い世代は想像もできないだろうけれど、あの頃の坂上忍はロックミュージシャンだったんだよ。

ロッテリアでせっせとバイトをしてお金を貯めては、坂上忍のライブに行き、彼に酔いしれていた。

いけね、ついつい昔のことを熱く語ってしまった。話を手紙に戻そう。

1985年に科学万博ポストカプセル2001というサービスがあった。

「科学万博ポストカプセル2001」は、1985年(昭和60年)に開催された国際科学技術博覧会を記念し、手紙文化の普及と国民に未来への夢を与えることを目的として実施された施策

総務省のサイトから

つまり、1985年に書いた手紙を16年後の2001年に届けてくれるタイムカプセル郵便だ。

中3の私は推しの坂上忍にタイムカプセル郵便の手紙を書こうと思った。そして16年後の自分あてと坂上忍あての手紙を2通書いた。

16年後の2001年、実家にタイムカプセル郵便が届く。書いたことさえ、忘れていたから16年前の自分に気恥ずかしくなる。でも、なんだか嬉しかった。この時、私は坂上忍に手紙を書いたことさえ、1ミリも思い出してなかった。

それから、しばらくして実家に手紙が届いた。差し出し人は坂上。坂上忍のお母さんからだった。手紙の内容は、タイプカプセル郵便が届いたこと、とても感激したことなどが手書きで書かれていた。

中3だった私が16年後にふたたび、坂上忍(忍のお母さんだけど)と点を結んでくれたんだと思った。私の推し活動はキラキラした思い出となって心の中にしっかりおさまったと思う。

今でもタイムカプセル郵便のサービスがある。6ヶ月先から10年先まで選ぶことができる。

タイムカプセル郵便

ちなみにこれを紹介したところで私にお金は入ってこない。
手紙はいい。だからおすすめしたい!

自己紹介はこちらから↓



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