見出し画像

【バトン連載】私の移住ストーリー vol.5|山形有紗@石垣島

私が石垣島に移住した理由

「船長になりたい!」

やってみたい!と思ったことは、何でも挑戦してみたくなってしまう私は「20代最後のこの1年をどう過ごそうかな?やらずに後悔はしたくないから、やってみよう!」と考えていた時、憧れのあった沖縄での暮らしを選びました。

東京で8年間勤めた海獣トレーナーを退職し、海がきれいな沖縄に行ってみよう!という思いはありましたが、すぐに決心はつかず…。

早く行動に移したくてウズウズしていたけれど、心の底から思う自分のやってみたい!を探しながら、警戒船という東京の川の上でのアルバイトを始めました。

海獣トレーナー時代。相棒のバンドウイルカ・アンク
8年間、海獣トレーナーの仕事を務めた

水族館への就活関連で学生時代に小型船舶操縦士免許は取得していましたが、警戒船では船長としてではなく船員として乗船しておりました。
2ヶ月ほどたったあるとき、心が突き動かされるある出来事がありました!

いつものように警戒船に乗っているとき、すれ違った船の船長が女性だったのです!
しかも、ロングヘアをサラサラと風になびかせながら操船する姿は眩しすぎて、今でも脳裏に焼き付いているほど、CMのようにめちゃくちゃスローモーションでした!笑

沖縄に住んでみたいという漠然とした思いが、沖縄に住んだら「あの時すれ違った船長さんみたいにかっこいい船長になりたい!」という目標に変わっていました。

沖縄県内で転職先を探していると、船長・ネイチャーガイドを募集するマリンショップを石垣島で見つけ、八重山諸島へは一度も訪れたことがありませんでしたが、不安よりも待ち遠しい気持ちの方が大きく、就職を決めました。

そして、2020年3月に石垣島に移住し、憧れの南国暮らしがスタートします。

東京・下町の川には屋形船や釣り船がたくさん通る。警戒船は川の工事現場周辺で、通過する船に工事中なことを知らせる船

移住するためにクリアしなければならなかったこと

「ひとりでの生活」

東京暮らしでは実家から通える職場だったこともあり、実家以外で生活する経験がなく、移住したら当たり前に家族と離れ、ひとりで生活していくことになります。

石垣島には学生時代の友人が1人住んでいるだけ。旅行でも訪れたことが無かったので知人はゼロ。

そんな何もかも初めてで、見たこともない場所でのドキドキな生活が始まりました。

入社したマリンショップには幸い寮があり、同じように日本各地から移住した同僚たちと日々を過ごすこととなったので、寂しさは全くありませんでした。

移住当初、休日は八重山巡り。黒島で見た子牛

しかし、移住後1ヶ月が経ちネイチャーガイドとしての仕事も徐々に覚えてきた頃、世界中に広がった新型コロナウイルスにより、緊急事態宣言の発令。長いコロナ禍の始まりです。

東京に戻ろうか迷いましたが、始まったばかりの離島生活を家族も応援してくれていたので、このまま石垣島に残ることにしました。

観光のお客様は減ってしまい、マリンショップにもお客様は来なくなり、ツアーがゼロの日々もありました。

移住前は半年〜1年ぐらいの移住を考えていましたが、ツアーが入っていない=船長として活躍できる日も遠くなるばかりで、もう少し長く住んでみようかなと移住当初から思い始めていました。

コロナ禍ということで職場の人以外との交流がなくなり、もっと友達を増やしたいという焦りがあった記憶があります。

そんな時、とあるゲストハウスがシェアハウスとしての受け入れをしているのを発見し、石垣島に長く住む予定の人や職場以外でも交流を作ろうと、すぐに寮からの引っ越しをしていました。

長いもので1年9ヶ月もの間シェアハウスでお世話になってしまい、今ではアパート暮らしですが、ゲストハウスに住んでいた頃のこれまでの出会いには感謝しかありません。
(移住ストーリーvol.4のデザイナーのアキさんと出会ったゲストハウスです。)

アキさんに撮ってもらった水中写真。光のカーテン!すごい!
上の写真と同じ日。この日は海況が良すぎたのでサンセットも見に行きました!

移住してみて、今おもうこと

「美しい自然がすぐそこにある幸せ」

エメラルドに輝く海、透明度の高い水中世界、オレンジやピンクに染まる夕焼け、満天の星空など、この島には大好きな景色が溢れています!

すぐそこにある美しい自然を見て「幸せだなぁ」と感じられる、大都会ではなかなか考えられなかった生活を送れていることは、思い切って移住してよかったなぁといつも思わせてくれます。
(出身地・東京の下町も風情があり好きな景色ではあります。笑)

台風通過後の夕焼け!iPhoneカメラのノン加工でこの色でした

大好きな景色を見てもらい、人を笑顔にできるネイチャーガイドは私にとって最高の仕事です。

2024年で移住生活5年目に突入し、新たな一歩として自分のショップを持つという新たな目標も出来ました。
移住を決めた時のように、自分を信じてこれからも前に進んでいきます!

移住前の目標だった船長も、ありがたいことにやらせてもらっています!

次のバトンは…

漫画連載でお馴染みのギャグマンガ家兼クライマーの、くにさん!
移住直後からの飲み友達であり、岩登りの楽しさも教えてもらいました!
日本最南端のギャグマンガ家になることになった移住ストーリー、よろしくお願いします。

この記事を書いた人

山形 有紗
東京都出身。20〜28歳まで東京にある水族館で海獣トレーナーとして勤務。
鯨類、鰭脚類、ペンギン、カワウソなど多種の動物を担当しました。
2020年3月に石垣島に移住し、主に観光のお客様に石垣島の自然を案内するマリンアクティビティのショップでネイチャーガイドと船長の仕事をしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?