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【バトン連載】私の移住ストーリー vol.4|丸岡亜紀@石垣島

私が石垣島に移住した理由

この記事を書くにあたって移住のいきさつを思い返していると、改めて「何かひとつでも欠けていたら、今ここにいなかったかもなぁ」と思う。
 
大阪で生まれ育った私は、広告系の制作会社でグラフィックデザイナーとして働いたのち、独立してフリーランスとして仕事をしていた。
 
趣味は旅とスキューバダイビング(と、飲み歩き 笑)。
八重山諸島にも何度か来ており、遊びの合間に仕事・・・いや仕事の合間に遊び、をしながら滞在をし、陸も海もその豊かな自然にすっかりハマっていた。

豊かな八重山の海の中
2018~19年頃。水中写真もこの頃始めた

そんな自由気ままな島旅が出来なくなったのがご存じコロナ禍。
2020年夏は、どんどん増える感染者や緊急事態宣言で皆センシティブで、どこにも行けないなぁと自宅にこもって、仕事したり海の絵を描いたりしていた。

おうち時間で始めた海のイラスト

そこでふと思いついたのが
「どうせ引きこもるなら好きな場所で引きこもったらいいのでは?!」
「旅ができないならいっそ行きっぱなしで島の人と同じように生活すればいいのでは?!」
 
打ち合わせ等が完全リモートになっていたことも、その考えを後押しした。
 
そんな時に思い出したのが、前回の滞在時に知り合ったゲストハウスのオーナーさん。「うちはマンスリーもやってるから、中・長期滞在もできるよー」と飲みの場で言っていたのだった。
 
そうして2020年7月、ゲストハウスに入居する形で石垣島へ来島。状況もありたまに海へ行く以外は部屋で仕事をしたり絵を描いたり自炊をしたりして過ごし、「ちょっと落ち着いて夏が終わる頃に大阪に帰ろうかな」と思っていた。

移住するためにクリアしなければならなかったこと

コロナは落ち着いたりぶり返したりしながらしつこく世界に蔓延っていたけれど、一歩外に出ると近くに文句なく美しい海があるという暮らしは心地よく、新しく知り合う人々もそれぞれ愉快で、帰る予定にしていた頃には生活者としてすっかり島に馴染んでいた。

その頃に見た、ベタ凪でスケスケのサンゴ礁。この日の海は忘れられない

そのまま何となく賃貸物件を見ていて、いい物件があったら住んでみてもいいな、ピンと来るところがなかったら大阪に帰ろう、と思っていたら、ちょうど在宅勤務もできるような広めの物件に出会えたこともあり、気づけばうっかり契約していた。
 
「フリーランスだったこと」
「コロナ禍で完全リモートになったこと」
「ゲストハウスで一時滞在ができたこと」
「気に入った賃貸物件に出会えたこと」
 
などなど、移住にあたり「越えなければいけないハードル」があったというよりは、「いろんなハードルがタイミングよく消えていったのでそのままここに行き着いた」という感じ。
 
ほとんど事後報告だった大阪の家族や友達も「ええやん!」の一言であった。さすが。
 
そんなこんなで気づけばまる3年。
デザイナーとしても、縁あって少しずつ島内の仕事もさせてもらっている。

お声掛けいただいて絵の個展をさせてもらった2023年夏

移住してみて、今おもうこと

一番強く思っていることは「『ただいま』を言える場所が増えた」ということ。
 
石垣から大阪に帰る時に見る都会の街並み。
大阪から石垣に帰る時に見るマーペーや白保のサンゴ礁。
 
どちらの景色を見ても「ただいま!」と思う。

石垣・大阪どちらも大好きな場所

そして今一番嬉しいのは、大阪の家族や友達が遊びに来てくれること。
 
沖縄本島は行ったことがあっても石垣島や八重山にはなじみがなかった!という人も少なくなく、そんな皆に私が好きになった八重山の自然や、こちらで知り合った島の仲間たちを共有し繋げることが出来る。
島と街と、どちらにもゆかりが出来てよかったなと、そんなことを強く感じている。

大阪の仕事仲間たちが遊びにきてくれた時

次のバトンは…

次のバトンは、同じく元ゲストハウスの住人だったありちゃんに。
いつもニコニコしているけど努力家で、ネイチャーツアーガイドとして頑張っている。
来年は新たな試みもあるみたいで楽しみ!
それではよろしくお願いします。

この記事を書いた人

aki maruoka
デザイナー/イラストレーター
 大阪生まれ、2020年石垣島移住。
フリーランスとして広告デザイン・ウェブデザイン、挿絵イラストレーションなどを手がける傍ら、暇さえあれば海へ。水中写真や海をテーマにした作品を制作している。


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