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教室のゴルディロックスゾーン【読書記録 No.5】

図書館の新着図書のところに置いてあって、聞いたことのないカタカナにも惹かれて手に取った1冊。

ゴルディロックスゾーンとは「生存可能領域」「ほどほどの、ちょうどいい場所」をさす言葉だそうだ。

大人に割り振られたクラスの中なのに、その中から自分の居心地のいい人や場所を見つけなければならない学生時代。

この物語で舞台となるのは中学生。

ごっこ遊びや鬼ごっこをしなくなって、ちょっと背伸びして大人の真似をしてみたくなって。
自然に生み出されたグループやカーストに馴染めずにスゥ…っとした気持ちになったり。

読んだ時にそれぞれの人が心に思い出す「あの頃」があるんじゃないかな、と思った。

ふわふわとした優しい表紙の絵と、その絵のようなやさしい文体。
読みやすいが、心の奥深くに押し込めた気持ちにぐっと指圧をかけてくるような、そんな本だった。

「自分の中の孤独」も、ゴルディロックスゾーンのひとつなんだよなぁ。

2024.2.14

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