見出し画像

3月の読書録

・相変わらず自分用健忘録
・関係なしの独り言度、高し
・なので、なんの参考にもなりません
・時々感想のような感想じゃないような
・ネタバレあったりなかったり
・引用のあらすじは主にAmazon様から拝借

3月と言えど、2月の遅れ?を取り戻すかの如く雪多めの日々のなか
ポツポツ読んだものたち。

こわれもの(浦賀和宏)

売れっ子漫画家、陣内龍二の婚約者・里美が交通事故で死んだ。
ショックのあまり、陣内は、連載中の漫画のヒロインを作中で殺してしまう。
たちまちファンからの抗議が殺到する。
だが、その中に、消印が事故の数日前という、里美の死を予知した手紙があった。手紙の差出し人を訪ねると、神崎美佐という四十八歳の落ち着いた女性だった。部屋には作中のキャラクターが飾られ、熱心なファンであることを示している。
本当に、死を予知する能力が神崎にはあるのか?

その話は今日はやめておきましょう(井上荒野)

定年後の誤算。
一人の青年の出現で揺らぎはじめる夫婦の日常――。 「老いゆく者」の心境に迫る、著者の新境地!
趣味のクロスバイクを楽しみながら、定年後の穏やかな日々を過ごす昌平とゆり子。ある日、昌平が交通事故で骨折し、「家事手伝い」の青年・一樹が通うようになる。息子のように頼もしく思っていたが、ゆり子は、家の中の異変に気づく

単行本の装丁に惹かれて数年前に購入し、積読しまくっていたのを読了。
題名も気になるし。

この作品の文庫版のカバー絵だったら、たぶん題名に惹かれても手に取らなかったかもしれない。単行本と文庫本でこんなに装丁違うんだとびっくりしたが、そんなの珍しい事ではない。単行本の方が内容に沿っている感じだし。
だけど、このなんか可愛いんだがグロいんだかどっち!!っていう装丁はズルい。

全く邪道な本の選び方をしている私はこんな風に良本と出会えない事がきっと多いのだろうなあ。

ぼくの死体をよろしくたのむ(川上弘美)

うしろ姿が美しい男に恋をし、銀色のダンベルをもらう。
掌大の小さな人を救うため、銀座で猫と死闘。
きれいな魂の匂いをかぎ、夜には天罰を科す儀式に勤しむ。
精神年齢の外見で暮らし、一晩中ワルツを踊っては、味の安定しないお茶を飲む。
きっちり半分まで食べ進めて交換する駅弁、日曜日のお昼のそうめん。
恋でも恋じゃなくても、大切な誰かを思う熱情がそっと心に染み渡る、18篇の物語。

各話が印象的過ぎて、好きすぎたので別途まとめたものを、そのうち・・・・(詳しくは全然まとまっていないの確定)

寝ても覚めても(柴崎友香)

謎の男・麦に出会いたちまち恋に落ちた朝子。だが彼はほどなく姿を消す。三年後、東京に引っ越した朝子は、麦に生き写しの男と出会う……そっくりだから好きになったのか? 好きになったから、そっくりに見えるのか? 運命の恋を描く野間文芸新人賞受賞作。 

こういう作風、初めてかもしれない。なんだろう?何が違うのだろうかと思ったら、主人公の語り口調で進む物語だった。〇〇年〇月と日記のように淡々と進んで行く。他の誰かの視点、第三者の視点、など一切なく、全て主人公の視点で進んで行く。

途中から、偶然にしては出来過ぎじゃない?がまあなくもないか、、、、、
から、結構強引な展開だけど、、、、まあなくもない???から
あまりに不自然な展開に、

もしかして「寝ても覚めても」ってそういう事?
だとしたらどこから?
どこかからとしても、どちらにしても、、、、

週末は彼女たちのもの(島本理生)

婚約者に結婚の延期を告げられた女、新しい恋を失ったシングルマザー、彼氏の代役をさせられた大学生、永遠を信じない実業家。そんな男女に突然訪れる新しい恋の予感。信号待ちの横断歩道、偶然立ち寄ったバーのカウンター……。いつでも、どこでも恋は生まれる。臆病なあなたに贈る、人を好きになることのときめきと切なさに溢れた恋愛小説。

やっぱり、好き作家さん。

短編だけど、全てどこかでつながっている。何人かの視点でそれぞれの章ごとに主人公(語り手)が替わる。こういう書き方の小説は第三者目線で書かれ続けているものより、なんとなく「本人から直接」聞いているような感覚になる。

ここで唐揚げ弁当を食べないでください(小原晩)

ー--小原晩紹介文ー--
主に東京での生活のことを書いたエッセイ集です。

仕事の事、好きな喫茶店や公園や銭湯、春の恋、眠れない夜の過ごし方、ストレス発散法、父の死、兄をまちぶせた冬、女子三人暮らしなど。

一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人に捧げます。

DIYをよくするが、どうしても分からなかったり、参考にしたいときに見るのみで誰かが何かを作っている動画はあまり見ない。

猫が好きだけど、猫や動物を前面に出している動画はほぼ見ない。

田舎に暮らしているけど、田舎暮らしの動画はやっぱりほぼ見ない

なんだか見てしまうのは、都会に暮らす人の日常のVLOGだったり
大食い系YouTubeのチャンネルだったり

結構自分とはかけ離れた世界に惹かれてしまう。

なんか全然違うけれど
この本も
誰かの当たり前の日常を見せてくれている面白さがある
その人の日常でも私からしたら非日常

永遠に無い物ねだり

わたしにはできなかった事、これからもきっと出来ない事を
他人を通して、体験してるみたいな
無責任な楽しさに惹かれるのかもしれない

レモンタルト(長野まゆみ)

姉は若くして逝った。弟の私は、姉の夫だった義兄と、遺された一軒家でふたり暮らしをしている。会社では無理難題を持ちかける役員のもとで秘密の業務にあたり、私生活でも奇妙な事件ばかり。日増しに募る義兄への思いと、亡き姉への思慕。もどかしい恋の行方と日常にひそむ不思議を、軽やかに紡ぐ連作集。

題名「レモンタルト」に完全に騙された。
いや、よい騙しなんだけれど。

時々全く予備知識なしに読んだ本に、本当に意表を突かれることがある。

初めて読む作家さんだとなおさら。

今回もまさかの1冊だった。
終わり方も、すごくすごく心に残る。


100年後あなたもわたしもいない日に(文|土門蘭 絵|寺田マユミ)

寺田マユミさんのイラストと土門蘭さんの短歌が響きあう1冊。日常を切り取って言葉にすることで、新たな世界を感じさせる短歌の世界。イメージを広げるイラストが組み合わさることで、ぐんと胸に迫ります。

本書テーマはトリミング。いくつかのページでは、切り抜かれた向こうに見えるイラストや言葉があり、ページをめくるととまたちがう様相に。

切り抜かれた世界と、向こうにみえる世界。何度も見返したくなり、大切にそっとしまっておきたくなる1冊です。

イラストと短歌と、読みやすいけど余韻が残る、本。

一気に読んでしまえるけど、手の届くところに常に置いておいて
時々ちょこちょこ読み返したくなる。
まんま、紹介文に書いてある事しか言ってないけど(;^_^A

ホントにそうだから。

こんな感じに
「時々読み返したくなる本」「枕元に置いておいて時々眺めたい本」
が結構あって、一生積読は減らないどころか増える一方。
実際枕元には置いてないし(山積まれるから)

何回か言ってるけど、「精神と時の部屋」に時々入りたい。
積読を消化したい。もうそれしか方法がない(要するにない)

ちょっとずつ、人より早めに老けるけど・・・・(究極の選択?)

ん?

それじゃあ結局、現実の時間に戻っても、自分の中?の時間は進んでるから
その分寿命も早く来るわけで、結局一緒って事?か?

サイヤ人じゃないと意味ないんか????

そういう事?

ちょっと、ドラゴンボールも再読しなきゃ!!(積読アリジゴク)


大人しくコツコツ読んどけ。

この記事が参加している募集

わたしの本棚

さいごまで読んでいただき感謝の気持ちでいっぱいです(o^―^o)!! 貴重なあなたの時間の一部が、よいものとなりますように✨