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7月に読んだ本たち~豪雨と酷暑のさなかに~

7月は梅雨が、、、、というか強烈な豪雨がやっと終わったと思ったら(本当に怖いくらい集中して降った)今度は絶対降るもんかと言わんばかりの日照り続き。

気候がおかしくなっているのは重々承知だけど、本当に振り回されっぱなしだなあと感じる。

そもそも人間が地球環境を散々振り回しているんだから、振り回されているとか言える立場じゃないのか、、、。

そんな7月

ゆっくりと本を読む。と言うよりは、気分を紛らわせるために黙々と読み進めた印象。

そんな読書キロクをまたつらつらと。

※この部分は作品の紹介文をAmazon様から拝借。


欲しい(永井するみ)

人材派遣会社を営む紀ノ川由希子は42歳、独身。恋人には妻子がいる。愛しているのに、会えば会うほど飢えていく―そんな心の隙間を埋めるため、逢瀬の後はいつも派遣ホストを呼んでいた。ある日、恋人が不慮の死を遂げた。若い女をストーキングした挙げ句、歩道橋から転落したという。彼がストーカー?不審に思う由希子は、真相を探り始める。男と女の欲望を精緻に描く、傑作長編ミステリー。

勝手にオカルト系だと思って読み始めたら(題名だけでなんとなく)
まあ、オカルト系の怖いでは全然ないし、結局なんだかんだ言って
人間が一番怖い。それも罪の意識無自覚、無頓着?無関心の人間が。

怖い。
そんなお話。

娼年(石田衣良)

恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく……。

若干前に読んだ「欲しい」を引きずってる感あるけど、特に関係はなし。

映画を観た気がするけど覚えてないんだよなあ、、、この内容覚えていないって、さては観てないなと思いつつ、もしかしたら話題になった当時CMや番線やなんやらかんやらで観た気になっていたのかも。

そうか、続きがあるのか・・・・ありそうだなあと思ってたけど。

苺をつぶしながら(田辺聖子)

35歳の乃里子。剛との結婚解消とともに中谷財閥からも解放されて、仕事も昔の友情も取り戻した。1人暮らし以上の幸せって、ないんじゃない? しかし自分の将来の姿もなぞらえていた女友達に悲しい出来事が。そのとき手を差し伸べてくれたのは……。「誰か」がいるから、1人でも生きていける。

古本屋で題名に惹かれて、そして装丁の感じが好きで手に入れた。
なんだかレトロなハンカチーフみたいと思っていたら、巻頭に「ハンカチ提供」〇〇よりみたいな事が書かれていた。やっぱりハンカチだったのか!?
文庫も、もちろんあるんだろうけれど、この装丁のザラザラした感じも好きだ。

実は3部作シリーズなのだそうだが(「娼年」に引き続きこちらも!?)
全く知らずに読み始めても、違和感なくこれだけでも全然読めてしまう。

時代はだいぶ昔のそれこそ私が生まれた頃くらいに出た書籍で、ありきたりな事しか言えないが(私がよ)なんだか時代を感じる描写が新鮮だった。

シリーズ?前作2作品も絶賛気になる(装丁も)
知らずに読んだのがまさかシリーズ最後の一作だったので、絶対に残る2作品も読んでみたい。

単行本はなかなか手に入りずらそうだけどなあ、、、。

ずっとあなたが好きでした(歌野晶午)

「二度読み必至」を超えた、三度読み推奨ミステリー! あなたはこの企みを見抜けるか!?

年齢を偽ってスーパーでアルバイトする中学生の大和。バイト仲間の高校生・三千穂といい雰囲気になったが、正社員の宗像主任が露骨に2人の邪魔をする(「ずっとあなたが好きでした」)。

脱サラして立ち上げた会社が倒産、妻にも逃げられた五十嵐は、富士の樹海でネットの自殺サイトで知り合った男女と集団自殺をはかるドライブに出る。しかし、自殺仲間の一人、仁木智子に恋心を抱いていることに気づき(「黄泉路より」)。
弓木が通う小樽の小学校に東京から転校生がやってきた。人形のようにかわいく、裕福な生活を送る有坂弥生。風邪で休んだ弥生にプリントを届けにいった弓木は、彼女の部屋にも入る機会を得たのだが、思いがけずネックレスを持ち出してしまい……(「遠い初恋」)など13作を収録。

歌野晶午作品はあまり多くは読んでいないが、過去に読んだ数作品がやはり結構分厚いタイプだったので、これもてっきり分厚い長編かと思っていた。

読み始めて、あれ?なんだ短編なんだ。まあいいか。と読み進めていく。

それにしても、2度読み、3度読み必至とうたわれている割には、1話目2話目と読み進めていくが、確かにちょっとした意外性があるが3度読みするほど?と言った感じ。短編だからサッパリ終わる感じ??なんて思ったら

だんだんと、違和感が。

一話ずつは確かに短編、完結している感じなのだが、舞台、時代、などがなんだかバラけているし、?????

ああそういう事だったのか!!がなかなか面白い作品だった。

これもある意味「映像化」は不可なんだろうなあ。

面白かったけど二言だけ

・名前のマジックさすがです!
・人生でイロイロありすぎ!!

夜明けの街で(東野圭吾)

渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、去年のお盆休み明けだった。僕の目には若く見えたが、彼女は31歳だった。その後、僕らの距離は急速に縮まり、ついに越えてはならない境界線を越えてしまう。しかし、秋葉の家庭は複雑な事情を抱えていた。両親は離婚し、母親は自殺。彼女の横浜の実家では、15年前、父の愛人が殺されるという事件まで起こっていた。殺人現場に倒れていた秋葉は真犯人の容疑をかけられながらも、沈黙を貫いてきた。犯罪者かもしれない女性と不倫の恋に堕ちた渡部の心境は揺れ動く。果たして秋葉は罪を犯したのか。まもなく、事件は時効を迎えようとしていた・・・。

こちらは再読組。

再読していて思い出したけれど、東野圭吾作品のヒロイン?女性登場人物はなにかの際に喫茶店やカフェに入ると高確率で紅茶系を頼んでいる印象。
ミルクティー、アイスティー、ハーブティ、、、、などなど
しまいにはロイヤルミルクティーなんかも登場したりして(ロイヤルにビビる)
そして男性はほぼほぼコーヒー。バランスだろうか(なんの?)
全部調べた訳じゃないけど。
そもそもそんなとこ誰も注目していないか(-_-;)??

なんか気になってきたから、そのうちに調べてみよう(暇なのか?)

・・・・感想は?(終)

我が家のヒミツ(奥田英朗)

どうやら自分たち夫婦には子どもが出来そうにない(『虫歯とピアニスト』)。同期との昇進レースに敗れ、53歳にして気分は隠居である(『正雄の秋』)。16歳になったのを機に、初めて実の父親に会いにいく(『アンナの十二月』)。母が急逝。憔悴した父のため実家暮らしを再開するが(『手紙に乗せて』)。産休中なのに、隣の謎めいた夫婦が気になって仕方がない(『妊婦と隣人』)。妻が今度は市議会議員選挙に立候補すると言い出して(『妻と選挙』)。どこにでもいる普通の家族の、ささやかで愛おしい物語6編。

以前に神保町の書店でシークレット冊子(何が入っているか分からず購入した本)の「家族の問題」のシリーズ。シリーズという訳でもないのか、、、同じ家族が一組出てくるっていうので、あの本を見た時から気になっておりたまたま見つけて購入。

ほのぼのあり、ちょっとサスペンスあり、ハラハラあり、しみじみあり、ホロリあり、、、、またありがちな事しか言えない語彙力だけど、短編それぞれ楽しめた。

「手紙に乗せて」が一番好きかなあ。

・・・・・・・・・・

それにしても暑さよ。

今月は、とにかく寒くなる話、寒い季節が舞台の話、雪がモリモリ降っている地域の話、冷凍庫に閉じ込められる話(?)を読みたい。

要するに、気分だけでもヒンヤリしたい。暑すぎるから(みんなそう)


毛むくじゃらたちにはツライ季節よ🥲

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