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【スリランカ旅行記03】ジャガリ製造工場に行ったら家だった話

ジャガリをご存じか?(RRR風に)

ジャガリとは椰子の木の蜜である。正式には孔雀椰子のね。
実はこの説明は難しいものがあってね。
よく友達に「ジャガリってなに?」って聞かれる。
僕は「クジャクヤシノハナミツさ」って答える。
すると友達に「鼻水!?」って聞き返される。
僕の活舌の問題なんじゃないかと思いながらジャガリの説明始める。
コクのある深みのある甘さが特徴で、日本の黒糖に近いかもしれない。
そんな夢のような、口に入れると幸せを噛みしめてるような、スリランカ料理では必需品のジャガリ。

今回の旅でジャガリの製造工場に見学できるとのこと!

まずはジャガリの製造工場に案内してくれるシリヤワティさんの家に行くことに。

あいにくの雨模様
庭にトゥクトゥク

旦那さんがトゥクトゥクの運転手さんらしい。日中の街の大量のトゥクトゥクはこうして家に帰ってるんだね。
家の中では素足です。土足厳禁と言えば聞こえはいいですが、家の外でも素足です(遠出するときは靴とかサンダル履くみたい)。なのでもはや家の中にはちょっと土とか泥とかがinしちゃってます。窓もないので風通し良いです。

着いたらまず料理が出てきます
ちょっともうほんと連日のように食べて、飽きちゃってごめんなさいのキリバット

どこの家に行ってもおもてなしでご飯が出てくる。キリバットとバナナはセット。キリバットは塩味だったらカレーとよく合う。ジャガリ味(甘味)だったらそのまま食べるんだけど、どちらにしてもバナナと一緒に食べる。スリランカに来た時、食卓にバナナがあるときと無いときの違いの理由が分からなかったけど、キリバットの有無がバナナの有無に影響しているのだという(多分)。
キリバットは日本で言うところの赤飯だと教わった。めでたいときに出てくるもの。そう、僕らはとっても「おもてなし」されているのだ!!
だから食べなければいけない。おもてなしなのだから!!ちびちび。

猫が家の中入ってきて「ついてこい」って言ってた(気がする)
ついていったら「ここがトイレだよ」って教えてくれた

トイレをすましていざ出発。
豆のお菓子をもらって車内で食べます。遠足では子供はみんな持っていくそうな。ポリポリ食べながら更に標高の高い場所へ移動します。

「工場到着です」
(家ッ・・・!)

家だ
井戸が美しいタイプの家だ

家の庭で大きい鍋で液体をまぜまぜしている男性がいた。

TシャツPUBGじゃん
とろりとしたものをまぜまぜ。火の燃料なんだろ、煙が目に入るとアホほど痛い。
高いところからドボーしても跳ねません
ぶくぶくしてきたら火を止めます
火を止めて泡が静まり、ふちについてるのをこそげ落とす。そしてまた着火。

ジャガリを作る工程教えてもらった。
まず、椰子の木から蜜を取ってくる。
※本日雨のためその見学は無し。

写真ではわかりにくいが結構な雨模様な模様

蜜といっても原液は透明でサラサラ。その状態でこの家に運ばれてきます。
大きい鍋に原液と砂糖を入れて加熱します。砂糖により結晶化します。キャラメリゼによって色がついていくそうです。
加熱まぜまぜ ⇒ 泡ぶくぶく ⇒ 火を止め落ち着かせる ⇒加熱まぜまぜに戻る
これを5時間ほど繰り返します。(途中で止めればキトゥルパニです)
5時間たって、ココナッツの殻に入れてかたまれば完成です。

型が殻って究極のエコだね
型から抜いて綺麗に割っていきます
綺麗に割るハサミ。ハチだらけ。

できたジャガリは目を離すと一瞬でハチに覆われます。
驚くほどここはハチがブンシャカしています。
鍋の中にもお構いなしでダイブして息を引き取っていきます。

仲良し家族パシャリ

家族の前でジャガリを買います。親の仕事は誇れるものだと、子供に見てもらうためです。たんまりジャガリを買って、僕らは次の目的地は行くのでした。

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