時間はまがりくねっているのかもしれない中村達『私は諸島である』よむよむ
小学校4年生の頃に詩を書いた。それは時間についての詩で、私たちが今使っている時間というものは目に見えないシステムなのだから、誰かが「始めた」はずと考えていて、誰が始めたのだろうという疑問を持っていてそのことについて書いたのだ。母はそれを見て、不思議なことを考えるのね、と言った。私はもうちょっとすごいと思ってほしかったが、今思うと、そのことについて他に考えた人がいるはずだと思って調べなかった私もそこまでの人間だったと思う。でもこれは私にとってとても興味のある問題であり続けていた