悩める新入社員の方達へ

丸干し屋 社長のひとり言。

うちの会社だけではなく、色んな会社の新入社員の皆さん。

みんな入社ありがとう。

GWも終わって充実している人、どうすればいいか悩んでいる人、嫌になってしまった人、何も考えてない人、色々でしょう。

ちょっと悩んでいたり、思っていたのと違ったと思っている人も多くなるこの時期。

自分が新入社員だった頃の話をしようと思う。

私の新入社員時代

約20年前。鹿児島の田舎出身の私は、福岡の情報系の大学を出て、東京のIT企業に入社した。
就職氷河期と言われていた時代。
ただ単に頑張っていた。

言われてないけど1時間前には出社し、任された仕事が終わらないから3日間徹夜したりした。
でもつらかったとはあまり思っていない。
夜中に同期と牛丼食べに行ったり、色んな仕事ができて楽しかった。

何も考えることなく、ただ単にがむしゃらに頑張った。
プロジェクトが終わった際に、ホッとしすぎてコンビニで支払いがまだなのに、陳列棚の前でコーヒー飲料を手に取り、その場でストローを刺して飲んでしまったことがあるほど。

何故頑張ったのか?

それは自分は何もできないと思っていたから。

大学生の頃

情報系の大学に入ったのに、それまでパソコンに触った事もない。
だからただ単に一生懸命パソコンの勉強をした。

結果として4年間の間に合格率2%とか5%の国家資格を2つとった。
1年目は問題の意味もわからなくて、こんなのとれるわけないなと思っていた。でもそれでがっかりはしなかった。

やっていないんだからできなくて当たり前。
色んな所にいったり遊びもしながら、無理せず坦々と1日1時間だけ勉強した。
それで3年後には資格がとれた。

何をすればよいか迷っている人に

社会人になり、50名程のWeb会社に入社。
その会社にいきなり新入社員が35名採用されるという急成長している会社だった。

私は平凡な情報系の大学出身で、PCの国家資格を持っていたのでプログラマーをすすめられたが、デザイナーになりたいんです!と、自分で作ったWebページを印刷してプレゼンしてたら、「君はデザイナーよりディレクタータイプだ。ディレクターはデザイナーに発注する立場だよ。」と言われてそうなんだ!と素直にディレクターになった。

入ったらディレクターが足りてないだけじゃないのか!?とも思ったが、デザイナーは人種が違うくらい考え方が違うから自分はまだなれないというのも学んだ。

企業には有名大学の出身者も多くいた。
同期には入社時にすでに何万人もの人が登録するアイドルのファンサイトを作っている人もいた。

これはやばいと、そこもただ単に一生懸命仕事した。
自分はWebの製作とかそんなにしていない素人。
東京も知らない田舎者。

任された仕事に疑問をもたず、ただ坦々とやる。
そうすると小さな案件がいっぱいきた。
始業1時間前にきて皆の机をふく。それも辞めるまで2年間続けた。

1年たった時にグループリーダーから「小さな案件ばかりでごめんね」と言われた。

そう言われてみたら周りの優秀な大学を出た同期は大きな案件を何個かかかえている。自分は小さい案件ばかりを10何個かかえていた。あぁそういうことかと、そのリーダーに言われてようやくわかった。

入社時は卒業した大学で、ある程度任される仕事が決まるのだと。
でも鈍感なのか、何も疑問に思わなかった自分は先輩に「ごめんね」と言われるまで気付いていなかった。
忙しかったから考える暇もなかったのかもしれない。

2年目になって、大きな案件もこなすようになり、同時に多くの案件をかかえる事も出来るようになった。同期の中で売上も上位になる。

小さい案件だろうが、大きい案件だろうが、スケジュール管理や予算管理の大変さはそんなに変わらない。規模が大きくなるだけ。
小さい案件も何も考えずにただ単にずっとやってたら、大きな案件も同時に何個も出来るようになっていた。

他の企業に就職した同じ大学出身者は、いまだに研修だとぼやいていたのに、私は一流企業の仕事をどんどんやっていたので、1年で経験値が全然違った。
それが誇らしかった。

ただ単にやっていただけなのに。

今の人達は、自分ができなかったりして落ち込む人が多いような気がする。
何故自分はできないんだろう・・・
何ができるんだろう・・・
何をしたらいいんだろう・・・

それは自信がないと言いながら、自信過剰だと思う。

今までやっていないんだから、出来なくて当たり前。
やっていないんだから、何ができるかもわからなくて当たり前。
やっていないんだから、自分が何に興味があるのかわからなくて当たり前。

「何もやってきていない自分」に期待しているのは自信過剰だと思う。
どれだけ自分を天才だと思っているのだろう。

自分は周りと比較したりとか、そんなの関係なしにただ単に与えられた仕事をどうやればいいかと考えながらやっていたら充実したし、仕事もできるようになったし周りに認めてもらえるようになった。

私達の時代はそうだった。
もし仕事ができる人間になりたいと思ったら。
まずは単にやってみてはどうだろう。

でもこれからはそれが正解とは言えない時代が来るかもしれない。
それはまた後日書いていこう。

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