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新茶が飲みたくなる話

2023年の新茶シーズン到来!

こんにちは!オックンです。
やはりこの季節はなんといっても「新茶」です。

新茶とは、その年の最初に生育した新芽を摘み取ってつくったお茶のことです。
お茶の木は生命力が非常に強いので、二番茶、三番茶、秋冬番茶など、年に数回摘み取ることができます。
その年の最初に摘み取られた今この時期のお茶だけが「新茶」と呼ばれ、特別価値のあるものとして重用されています。
新茶は日本茶の魅力が溢れんばかりにたっぷり詰まった旬の恵みです。
その魅力をこの時期に堪能しないのはあまりにももったいない!

大地の恵みと美味しさがタップリ

まさに大地の恵み

一年で最初に収穫する新芽は、前年の秋から冬にかけて、茶樹の根や茎に蓄えられた栄養によって芽吹きます。じっくりと、そしてたっぷりと栄養を蓄えることで旨みやミネラルの凝縮された爽やかな味わいのお茶が楽しめるのです。

癒し成分がタップリ

見るだけでも癒されそう

冬の間ずっと養分を貯え、春の芽生えとともに初めて成長する新芽で作った新茶には、旨み成分でアミノ酸の一種「テアニン」が多く含まれます。この「テアニン」という成分は心身をリラックスさせてくれたり、ストレスを軽くしてくれたりする働きがあることから、「癒しの成分」とも言われています。
お茶の癒し成分はサプリでも大人気のようで、癒し成分を詳しく説明してくれています。


さらに新茶ならではの「さわやかですがすがしい香り」にも、気持ちを落ち着かせたり、疲れをいやしてくれる「青葉アルコール」という香り成分が含まれています。買ったばかりの新茶の袋を開けた瞬間の香りを逃さないください。 袋いっぱいに充満している青い若葉の香りを、たっぷり深呼吸して堪能しましょう。 この爽やかな香りが楽しめるのは、1年の中でも摘みたての「今」だけです。

作る人のこだわりがタップリ

摘み取りのタイミングこそ命

新茶の摘み取りは、立春から数えて八十八夜の頃と言われていますが、新茶の魅力がタップリ満ち溢れたお茶にするための最後の決め手は収穫するタイミングです。お茶農家の方々は最高のお茶を作るため、摘採の日をシビアに見定めなければならないのです。タイミングを外すと新芽が硬くなり始め、うまみが出にくくなってきます。先に触れたお茶の旨み成分である「テアニン」は日光に当たるとカテキンに変わり、苦みと渋みが強くなってしまうのです。
それならば若い新芽の状態で摘めばいいかというとそうでもなく、若過ぎる芽だと品種の特徴が出ないばかりか、香味の弱いお茶になってしまうのです。

新茶の摘み取りは一発勝負

長年お茶の栽培をしている方は、新芽の伸び具合や開き具合によって、摘み取りのタイミングを一週間前くらいに判断するようです。
ここでその判断を難しくするのが収穫時期の雨です。新芽時期に雨が降ると、お茶の樹は早く成長しようとして新芽に蓄えた栄養を吸い取ってしまうのです。その状態で収穫すると栄養タップリでなくなり味が落ちてしまう、ならば雨の後に栄養が戻るのを数日待ってしまうと、今後は新芽が成長して硬くなり、苦みと渋みが強くなってしまいます。
せっかくじっくりとたっぷりの栄養を蓄えてきた新芽も、収穫のタイミングを誤るとすべてが台無しになってしまうのです。
新茶の摘み取りはまさに一発勝負の世界です。


収穫日を一日だけに限定したお茶

新茶の魅力をボトリング

丸七製茶では、新茶の魅力はもちろんのこと、品種による繊細な香りの違い、旨みならではの立体感、茶葉を育んでいる産地のテロワールなどを堪能できるように、一部品種や産地で収穫日を一日限定にしたお茶のボトリングティーを作っています。
「急須で淹れるのは少しハードルが高い」
「いつでも気軽に新茶の風味を味わいたい」
という方はぜひ一度ご賞味ください。