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「経営者を辞めたい」と思ったことはあるか?

良く聞かれる質問。
「経営者を辞めたいと思うことはないか?」
というもの。
過去には、耳にタコができるくらい、何度も聞かれた。

実は、先ほど30代前半の男性から聞かれたばかりだ。
久しぶりに聞かれた気がする。

昔は、義父からもよく聞かれた。
さらに..
「仕事はそこそこでいいから、どこかへ勤めて…」
とも、よく言われた。

私自身は、辞めたいと思ったことなど、一度もない。

廃業の危機に追い込まれることは、何度か合った。
しかし、その時ですら「辞めたい」とは思っていない。

自ら立ち上げた会社を離れようと思ったことはある。
しかし、「経営者を辞めたい」と思ったわけではない。

生き方としての「経営者」を辞めようと思ったことは、ただの一度も無い。

おそらく、創業者の人であれば、殆どの人が同じ気持ちだと思う。
私は、「辞めたいと願って、辞める人」をまだ見たことがない。

仮に、一つの会社を廃業したとしても、多くの経営者は「また違う会社」を立ち上げる。
会社を売却した人も、また新しい会社を立ち上げる。
創業者とは、そんなものだと思う。

少し前、金属加工会社を経営する70代の男性が会社を閉めた。
跡継ぎ問題を解決できなかったため、会社を畳み、土地と建物を売却したそうだ。
50名以上の従業員が在籍していたため、7年掛かけて会社を整理したと言っていた。

そして、数日前。
その70代の男性から連絡が来た。
「新しい会社をはじめた」とのこと。
新しい名刺の写真がLINEで送られて来た。

――― おそらく、生き方としての「経営者」は、生涯つづく

ここからは、今から起業することを考えている人へ伝えたい。
あなたもきっと、辞めたいと思うことなど、無い。
そんな心配は不要だ。

経営が辛いことは多々ある。
それは経営者なら誰しもが認めることだ。

しかし、不思議なことに「辛いから辞める」という考えにはならない。
倒産する時も、最後の最後まで悪足掻きをする人の方が多い。
私はそれを立派に思う。

無茶な借金をしないこと。
家族を失わないこと。
命までとられないこと。

これらさえ守れば、経営者になるリスクは悪くない。
しっかりとリターンもある。

私はそう考えている。


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