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とある若者との会話

 20年近くに渡って毎年のように台湾へ出張し、台湾の人々から親切にしてもらいゆったりした雰囲気に馴染んできた自分が、『親日的な台湾』というイメージを見直すきっかけとなった出会いについて、自分自身の反省も込めて記録しておきます。  台湾出張中、週末などはバーなどに呑みに出かける。無論ウイスキーを呑んで葉巻を吹かすためであるが、現地の人々との交流もそこにはある。  その中でKevinと交わした会話は何よりも衝撃で、自分が勝手に思い込んでいた『台湾は親日的』という概念が覆ることと

    • 今日も台中は晴れですが…

       今日も台中は晴れてます。一見台湾人は穏やかに暮らしてます。しかし、とある地下通路では「今そこにある危機」を身近に感じていること教えてくれます。  ここに載せたのはほんの一部です。もっと衝撃的な写真や一人々々の意見を書いたポストイットなどが壁一面に貼られています。  日本のすぐ傍の隣国では既にこれだけの危機感を持っているのです。日本はどうでしょうか?

      • エレベータの話

         おそらく多くの人が日々エレベータを利用しているでしょう。利用方法は簡単。扉が開いたら乗り込んで、必要なボタンを押して、目的階に着いたら降りる。これだけです。エレベータも乗り物と考えると、料金を払う電車や免許が必要な車より身近な存在と言えるかもしれません。大方の場合、ボタンを押すだけですから。  そんなエレベータのボタンで一番大事なボタンって何でしょう?  私は『開』ボタンが一番大事だと思うのです。  誰でも経験あると思うけど、乗り降りする人のために『開』を押したつもり

        • 身を護るということ

          先日電車に乗った時のこと。 最近の電車って扉の上などにニュースやCMを流していたり、停車駅の情報などを表示していますね。 それを何の氣なしに見ていたのですが、ふと氣になる表示を見たのです。 『この車両にはSOSボタンが云々…』 しかし車両のどこにあるかまで表示されていません。なので車両内をうろうろして探してみました。他のお客さんの奇異な視線を受けながら。 すると車両の端、優先席の上にあったのです(写真)。 これでは、もし車両の中央付近で何かあった時は車両端まで移動してSO

        とある若者との会話

          実はみんな大好き空気のような人とガンダムの関係

           よく身近な人のことを空気のような存在と表現することがありますね。「うちの奥さんは空気みたいなものだから」などと言ってるおじさんを見ると、そうかそうか、このおじさんにとって奥さんは空気のように大切な存在なのだなと、微笑ましく生暖かい目でみてしまうのは私だけではないでしょう。  そう!空気って大事なのです!空気が無ければ呼吸ができない。そして、空気が無ければ冷却ができないのです!車に使用されている水冷エンジンだって、最終的には冷却水を空冷しているのです!  ところで空気が無

          実はみんな大好き空気のような人とガンダムの関係

          産業を守る 経済を守る

          約20年前、生産設備メーカに入ったばかりの頃の話です。 液晶パネル生産ライン用の装置を納めるために初めて隣国へ行きました。 当時隣国は液晶テレビ生産において日本を上回り始めた頃だったかな。 日本を超えるくらいだからきっと凄いラインなんだろうな、と少し期待しながら向かったことを覚えています。 ところがです。 生産ラインの前も後も、右も左も上も下も。 全部日本メーカだったのです。当然全て日本語でやりとりしてました。 見た感じ9割以上は日本製製造装置で日本人技術者が立上を行っていま

          産業を守る 経済を守る

          自動車業界への意見具申

           所属した覚えはないけれど、私の業務上の業界は半導体・電子部品業界ということになる。細かい製品が多く、それら細かい物の製造装置に前職から合わせて20年以上携わってきた。その業界から自動車業界を見ると、ずいぶん甘やかされているというか、守られている業界だなと思う。特にメーカとその販売店(ディーラ)。なぜなら車を買ったら点検や車検が定期的に義務付けられ、ディーラ等に出せば、消耗品としてまだ使える部品まで交換されてその手数料が取られ、1回の車検で数十万円の請求をされることもよく聞く

          自動車業界への意見具申

          テレビ必要ですか?

          私、テレビ持ってないのです。いわゆるテレビジョンだけでなく、スマホのワンセグや車のナビもありません。なのでテレビが今、どんなことを放送しているのか分かりません。ですが今年コロナ禍が広まって以降、PCR検査を受けろ受けろ、受けなきゃ危険だぞと滅多矢鱈に放送しているとSNSなどで目にしてきました。 今年業務により図らずも2回PCR検査を受けた経験から言えることは、PCR検査なぞ医師の指示もなく受ける必要は無いということです。そもそもPCR検査では予防にはなりません。PCRはポリ

          テレビ必要ですか?

          台湾出張顛末記3(最終回)

          8. 2週間後 発熱や咳などの症状が無ければ無事隔離解除となります。解除日はホテルの指示に従ってエレベータを降りロビーで宿泊代を清算して解放となります。ここからは自由ですが、仕事先は台中なので、すぐに台中へ向かいます。通常移動には新幹線等の公共交通機関を使用しますが、今回は会社命令として送迎車で移動しました。 9.台中にて 台湾は営業自粛などなく、台中も普段と変わらない賑やかなままですが、工場などは入構前に体温測定し常時マスク着用が義務付けられています。またホテルや飲食店ス

          台湾出張顛末記3(最終回)

          台湾出張顛末記2

          4.台湾入国 飛行機を降りたらまずスマホの電源を入れます。日本で登録してある入国登録票がSMSで入国許可を送ってきます。ちなみに隔離中にスマホの電源を切ると警察が飛んでくるという噂です。さすがIT大臣が天才なだけに仕事が鋭いです。後期高齢者が大臣を務めているどこかの国とは大違いです。なお私はSMSで許可が送られてこなかったので空港内で登録しなおしました。登録票が送られてきたら入国審査です。ここを通り手荷物を引き取ったら空港ロビーに出ます。そこで会社が手配した送迎車のドライバー

          台湾出張顛末記2

          台湾出張顛末記1

          2020年7月16日から9月7日まで(自宅隔離含む)、客先から台湾政府を通じて設備装置を立ち上げてほしいとのことで出張しました。 ウイルスで大騒ぎ中ですが、一応台湾政府からの要請という形です。 1.出発まで まずスマホで台湾政府指定のコードから入国申請を行い氏名や便名等を登録します。同時に3ヶ月ビザも取得します。また台湾政府発行の入国登録アプリケーションのインストール、客先の出張要請、さらに会社から出張命令その他諸々を書面で用意し、出発の3日前以内にPCR検査を受けて英文

          台湾出張顛末記1

          台中の朝

          台中の朝

          台中の夏

          台中の夏