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タイムマシン

【ラジオ体操25日目】

こんにちは。
”ストレッチ目標”という言葉を初めて聞いた時に、体を柔らかくするために定期的にストレッチする目標のことだと本気で思っていた単細胞コマリストです。


いきなりですが、質問です。
皆さんは『相撲』は好きですか?


私は、生粋のおばぁちゃんっ子だということもあって、中学生くらいから相撲にハマり、夕方に毎日鑑賞していました。


日本の国技でもありますが、現在は日本出身の横綱が一人もいません。モンゴル勢が幅を利かせいて、2017年に19年ぶりの日本出身横綱となる稀勢の里が誕生したものの、わずか12場所(2年間)で引退してしまいました。


日本の国技なのに、日本出身力士が活躍しきれていないというのが角界の現状です。


かくいう私も、一番好きだったのは、モンゴル出身力士の『朝青龍』で、その圧倒的な強さには本当に興奮していました。”シラフの朝青龍には誰も勝てない”という噂がまことしやかに囁かれるほどの強さと、ヒールぶりはまさにエンタメだったなと思います。

決まり手

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相撲には、『決まり手』というものがあります。


分かりやすく言うと、”勝敗を決した時に繰り出された技”のことです。寄り切りや、上手投げ、押し出しなど有名どころは聞いたことがあるかもしれません。


この決まり手、何種類くらいあると思いますか?


実は、82手もあるんです。
http://sumo.or.jp/Kimarite


これは私も知りませんでした。というのも、ほとんどの立ち合いがこれらのうちの10種類くらいで決まってしまうから。


で、この82もの決まり手の全てを練習している力士が存在するかというと、おそらく一人もいないと思います。


一人ひとりが、”得意の勝ちパターン”というものを持っていて、自分自身の体力も、立ち会う相手も異なる中で、いかにしてこのパターンに持ち込むかを想定しているんです。


これだけは絶対に負けないという”磨き上げられた技”。そして、この技を決めるための無限ともいえるほどの勝ちパターンの想定と、これに備えた稽古。


これは、ビジネスや人生でも本当に参考になるなと思っています。

何でも屋さん

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ビジネスの世界には、
”何でも出来るは、何にもできない”という言葉があります。


簡単に言うと、”自分の専門領域を明確にしましょう”という意味です。
#むしろわかりづらいかも


日本では、3年ごとに部署を移動して昇進していく”ジョブローテーション”という制度が敷かれている企業が多く、スペシャリストよりもゼネラリストを育成しようという風潮があります。


けれど、もし会社が倒産してしまった時に、稼ぎの種になるのは”専門性”なので、今いる会社の”色んな部署のことが分かること”は、一歩会社の外に出てしまえば、何の価値もありません。
#断言できる


これからは”個人”の時代だと言われています。会社の制度に反発した方が良いということでありませんが、”誰にも負けない自分だけの得意分野”を見つけて、磨き続けていかなければ、時代に乗り遅れることになります。


自分には、得意なことがない。
そう思う人もいるかもしれませんが、それは間違いです。


たとえ、誰でもできる単純な仕事であっても、それを極めればどこにでも通用する専門性になる


そう信じて、今目の前にあるものを本気で極めてみて下さい。きっと、”誰からも一目置かれる存在”になることができます。


一番の基本であり、一番最初に指導される”寄り切り”だけを極めて、横綱まで上り詰めた力士だっているんです。

3年先の稽古

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もう一つ、私が好きな相撲界には”3年先の稽古”という言葉があります。


力士の実力は、1カ月や2カ月で身に付くものではない。先を見据えて、じっくり、しっかり体をつくれという意味です。だから、力士は鍛えて、食べる。稽古とちゃんこで大きくなる。


これもまさしく仕事にも人生にも通じていると思うんです。

目先の結果にとらわれず、3年先の自分の目標に向かってどのように成長していくか、そしてそのためには今何をすべきか、ということを考えて日々を生きていくことが大切です。


こんなことが何の意味があるんだ!と思ってしまうようなことが、仕事でもプライベートでもあると思います。


そんな時、私は”3年後の稽古”という言葉を思い出して、『下積み』や『基本』が大切だという気持ちで腐らずに取り組むようにしています。


”今”は大切さがわからないことでも、数年後に大切さを痛感するということがたくさんあります。

勉強なんてまさしくその象徴ですよね。


これを感じたことがあるのは、きっと私だけではないはずです。”今の自分”が必要性を感じていないことであっても3年後の自分は、『あの時しっかりやっておいてよかった』と思っている可能性があると信じて、取り組むことが、未来の自分を作っていくと思います。


「3年先の稽古」
本当に深い言葉ですね。

まとめ

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今日は、私の好きな”相撲”から、ビジネスや人生に活かすことができる学びについて、書いてみました。


今日の話のように、全く関連性のなさそうな業界からの学びが、人生を豊かにしてくれることはたくさんあります。


見ていても面白くないから。
楽しみ方が分からないから。

そんな理由で、色んなものから目を背けるのはもったいないと思います。


今、面白くないと思うものは、10年後には面白いと思っているかもしれません。”ビール”とか”韓流ドラマ”だってそうですよね。

学生時代には、”美味しい”と思っていなかったし、”面白い”と思わなかったはずです。


時が経って、価値観や味覚が変わったという部分ももちろんあるとは思いますが、一番の違いは『楽しみ方を知ったこと』だと思います。


食わず嫌いをしないで、ちゃんと向き合って”楽しみ方を知ってみる”所から入ると、今の自分にとって最高の学びとなる可能性があります。


10年後に楽しみ方を知るものを、10年前にあたる”今”楽しむことができたら、そこから学びを得ることができたら「タイムマシン」と同じ効果があるような気がしてワクワクしませんか?


知らない世界を見に出かけましょう!

じゃ、またね。

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