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【読書メーターまとめ】2024年2月に読んだ本

 2月は、あっという間に過ぎていった。
目指していた大学院受験。なんとか合格てきて、4月からは、他分野の読書量は激減するんだろうなと思いつつ、2月の読書を振り返る。


2024年2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1384ページ

https://bookmeter.com/users/1268958/summary/monthly/2024/2


■徳川家康―コミック (18) 関ケ原の章 (歴史コミック (18))

読了日:02月17日 著者:横山 光輝

図書館でようやく順番が回ってきての18巻。いよいよ天下分け目の関ヶ原の戦いである。関が原に至るまでの過程も丁寧に描き切る。家康が大坂城に行き、西の丸に入る過程、鳥居元忠の伏見城の戦いはもう少し描いてほしかったが。そして岐阜城攻め。織田秀信=三法師とは今回初めて知った。毛利勢の関ヶ原での処し方の描き方もよかった。大いなる人間模様である。秀忠の遅参は、特に遅れたという描き方になっていないのも徳川家康主人公の描き方だからであろうか?いよいよ、天下を実質的に手中にすることに。残り5巻。ここからどう描くかも楽しみ。

■徳川家康―コミック (19) 春雷遠雷の章 (歴史コミック (19))

読了日:02月21日 著者:横山 光輝

関が原の戦いの後、徳川家の地位は不動のものになる、一方で、大量の牢人を生みだしたことことで、まだまだ不穏が動きは続く。とりわけ、本巻においては、大久保長安や家康の六男・忠輝、伊達政宗やキリシタン大名の動きを中心に描き出す。まだまだ泰平の世は来ず、家康の苦しみは続く。

■下天を謀る(上) (新潮文庫)

読了日:02月23日 著者:安部 龍太郎

司馬遼太郎の小説の影響から「世渡り上手」の悪い印象がある。しかし自分の才覚を複数の主君から認められ、大きな仕事を任された藤堂高虎こそ、キャリアを主体的に築いていく、今の時代に学ぶべきことが多い武将だと思い、高虎を主人公にした本を読みたくて手に取る。本巻は、秀長との出会いにより単なる猪武者から大きく成長していく姿を描く。尊敬できる主人である秀長死後、秀保を守れなかったという思いから出家する。また家康の手紙に動かされ、秀長の理念を継ぎ、下天を謀る決意をする。しかし小説とはいえ三成や淀殿は描きようは散々だ。

■江戸時代の設計者 (講談社現代新書)

読了日:02月24日 著者:藤田 達生

最近、興味を持って知りたいと思うようになった戦国武将・藤堂高虎。彼について書かれた数少ない本。「江戸時代の設計者」、「家康の参謀」とは、かなり大きくでたものである。豊臣政権=中央集権・官僚制に対して、徳川政権=地方分権型の国家というのは面白かった。豊臣秀長との縁、築城技術など非常に興味深い。とりわけ築城の技法については、あまり詳しくなかったので、これを機に少し知りたいなと思うようになる。自身の才覚でのし上がっていく高虎の姿は、自分でキャリアを積み上げていく現在社会にとって、とても参考になる。

■ぶれない軸をつくる東洋思想の力 (光文社新書)


読了日:02月29日 著者:田口佳史,枝廣淳子

異なる分野のお二人であるが、ご両名ともに好きで読んでみたかった本。図書館になく、ようやく古本屋で見つけて購入。東洋思想は、人生100年時代にフィットする。愉快な人生を生きるためのコツを説く。人生を春夏秋冬に分ける。私は、今、秋の季節にいる。秋は、人生の陰と陽を生きる成年期であるという。陰と陽の調和、宇宙の調和。道から出でて、道に帰る。良い言葉ばかりである。また古典派、体験を整理するためにあるという。自分の経験をどう内省し、どう位置付けるか?蓄積することである。四書五経や田口先生の本をもっと読みたくなった。

最後に:1か月の読書を振り返って

 大河ドラマから、徳川家康に繋がり、そこからの派生で、藤堂高虎という人物に興味をもった。
 司馬遼太郎の小説の影響から、変節漢というイメージが強かったが、豊臣秀長の系譜に繋がる、領民の安寧を願った治世者というイメージが強くなった。
 また、ようやく手に入れた、田口佳史さんと枝廣淳子さんの共著。両名とも大好きなだけに大変興味深く読めた。
 さて、大学院入学前の3月は何読もう。

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