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【読書メーターまとめ】2024年4月に読んだ本

 大学院も始まり、授業やグループワークなどで思ったほど本が読めない。なんだかパラドックス。インプットとアウトプットのバランス考えるとこんな感じなのかな?
 もうちょっと論文、本などインプット時間増やしたい。

2024年4月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1016ページ


■いちばんやさしい「組織開発」のはじめ方

読了日:04月01日 著者:早瀬 信,高橋 妙子,瀬山 暁夫

「やさしい」「はじめ方」というタイトル通り、臨場感ある事例を通じて組織開発の実践法を教えてくれる。その取り組みは思ったより身近で型にはまらないやり方に勇気がわく。強く共感した点。➀組織開発はすでに人のなかに存在している、人が本質的に持っているもの。➁対話の場で業績について語ると、いつものコミュニケーションパターンが再現されることになり、新しい関わり方や語り方、意味づけが創発されない。③大企業でありがちで特に問題となるのが、ミドルマネジメント層。上下で起き始めた変化の波を防波堤のように堰き止めてしまう。

■研修開発入門---会社で「教える」、競争優位を「つくる」

読了日:04月23日 著者:中原 淳

社内研修の内製化プロセスを企画立案・実施・評価まで丁寧に解説する。その解説は本当に丁寧でここまで受講者のことを考えているのかと愛を感じる。研修開発にあたり、その研修の対象者は誰で何を実現するために行うかという目的部分が最重要と理解した。私に取って最も印象的なのは、研修開発をそもそも何のため行うかを論じた第1章だ。人材開発は、企業経営に資するためのもの。そして研修内製化の流れは、コスト削減もあるがより積極的に他社との競争優位を築くため。従って研修講師をどう育成するかも研修開発部門の重要なミッションだ。

■チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方

読了日:04月28日 著者:中原 淳,田中 聡

チームワーキングとingを付けていることにすべて詰まっている。人は生き物なので、その集団であるチームも生き物。常に動き変化するのは当然。➀チーム視点➁全員リーダー視点③動的視点という3つの視点と➀Goal Holding➁Task Working③Feedback Workingという3つの行動原理に集約されるが、上位下達式で生きてきた私たち世代にとりマインドセットの変更が難しい。書かれた事例はどれも臨場感ある。ゴール決めてタスクを分けたり、メンバーの関係を考えてfeedbackできないのは本当やりがち。

■風姿花伝 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ)

読了日:04月29日 著者:世阿弥・著 夏川賀央・現代語訳

風姿花伝に関する本は、3冊目だが、現代語訳とはいえ全文に触れたのは初めて。まえがきは、ぜひ味わってほしい「日本で最も古いビジネス書」の素晴らしさを!で始まる。ビジネスに留まらず生き方を教えてくれる書である。「花」という言葉で、演者として人としてのあり方を教えてくれる。父・観阿弥の死を前にした花のある演技。芸の極め方、人としての老い方を教えてくれる。散るからこそ咲くときがあり、新鮮。能も決して一つのところに留まり続けるものではないから、花と同じ感動を生むと生涯にわたって工夫することの大切さを教えてくれる。

最後に:1か月の読書を振り返って

  大学院に入り、生活のペースがつかめず読書量も伸びない。なんとも皮肉な結果になっているが、良い本を読めているように感じる。
 大学院での学びに関する本と自分の心に向き合える本。しばらくは二本柱でやっていきたい。
 


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