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「アスリートファースト」はアスリートのためならず。既に「チアリングファースト」の時代が来ていることをアスリートは気付きましょう。

特にここ最近一般的にも聞く機会が増えた「アスリートファースト」という言葉。コロナと共に(開催するかどうかは別として)五輪を迎えるにあたり、アスリートの安全面などを考慮する際にアスリート自身からもよくこのこの言葉を耳にします。

以前ひっそりと書いていた別媒体のブログでも触れましたが、私はこの「アスリートファースト」という言葉に非常に大きな違和感を持っています。

「アスリートファースト」とはアスリート最優先。アスリートを一番に考えよう。ってマインドですが、そもそもアスリートって最優先事項なんだっけ?って思っています。

アスリートサポート!アスリートのために!とか言ってる私がこんなことを言うのもおかしいかもしれないし、アスリート達から「え?鈴木さんってアスリートファーストじゃないのかよ」って思われてしまうかもしれませんが、2019年10月に以前のブログでアスリートファーストに関する違和感を投稿してから、私自身も少し考えが変わってきていて、以前は競技そのものを第一に考えるべきなのでは?と思っていましたが、今は違います。

今の私の考えは「応援されることが第一」➡︎「cheering first(チアリングファースト)」です。※文法とか間違ってたらすみません。

「応援されるべき対象であること」を大事にしようぜ。ってマインドです。

もっともっとアスリートや競技単体が主体となって「応援してもらうにはどうすればいいか?」「応援される対象となるにはどうあるべきか?」を考えることが本質的な改善に向けた重要なコンセプトではないでしょうか。

企業や運営会社の方針に沿って、部活動の時と同じく「競技に専念さえしてればいい」時代なんてもう終わっています。と言うか初めからそんな時代はありませんでした。仮にそのマインドで過ごしてきた時代の方々でその後もアスリートとしての矜恃をもったまま、晩年まで過ごすことができた方はごくごく一部です。仮にオリンピックで金メダルを取ったとしてもその全員がその栄誉と名誉だけで生きてきたわけではありません。

ではごくごく一部の人達はなぜアスリートとしての名誉と栄誉を中心として生きる糧にできたのか。それは応援されてきたからです。
もちろんその栄誉と名誉によって金銭的余裕があり様々な事業を行えたこともあるかもしれませんがそれも、「キャラクターとリスペクトされるリザルト」があり、応援してくれる様々な方がいたから成立したと言えます。

選択肢や発信材料が限られていた時代は難しいことも多かったと思いますが、今やどのアスリートも「キャラクターとリスペクトされるリザルト」
をより多くの方に認知してもらうチャンスがあります。

「競技に専念して競技力を上げる→その上で認知度が上がりキャラクターを知ってもらってさらに認知力を高める」と言うプロセスはもう既に破綻してますよ。ライバルが多すぎですよ。その中でサバイブするのは大変ですよ。と言う理論は以前書いたのでそちらもご覧ください。

では、アスリートが応援されるにはどうしたらいいか。それはより多くの方々に共感されることも大きな要素です。
言い方を変えると、ある種「身近な人」であるとも言えます。

これは何も物理的な距離感のことではなく、「この人もこんなこと考えてるんだわかる!」と言った心理的な距離感です。

何度も言いますが、アスリートが競技だけのことを考える時代ではありません。ただ、優先事項のもしかしたら最上位に競技のことを考える必要はありますが、競技を最優先にするために、競技以外の側面にもっともっと注力するべきです。

スポンサードを受けることも、各種サポートを受けることもまずは応援されるべき対象となることが重要です。

アスリートが最優先されるなんてのは厳しい言い方をすると甘えです。
応援されるべき対象となることを最優先しましょう。

次回は応援されるべき対象となるには?と言うところを掘り下げていきたいと思います。
ぜひご覧ください!


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