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アナの新曲「きっと いつか」について。

アナの新曲「きっと いつか」がリリースされたので、昨日はリピートしながら仕事。

同世代で残って活動してる数少ないバンド。まぁ絡むようになって10年以上は経つと思うので、バイアスはかかってるけど、いい曲なので、あんまり語ることもないんだけど、ちょっとだけ所感を。

40代になって歌うことってあんまりない。

老成するほど歳食っちゃいないし、ストレートに恋を歌うほど若くもない。若い頃みたいに「人生は長い」って感じもしないし、たまに夜遊びしても疲れちゃうし、たいていの気持ちにはやりくりできちゃったりするし、人間関係もある程度割り切れちゃったりするし、あの頃の生き苦しさ見たいなものも少しはマシになったりする。
こんな気分を歌で共有することになんの意味があるんだと思うと、なんかやる気出ない。同世代なら共有できるかなと思いきや、同世代は人生で忙しかったりして、音楽じゃ届きにくくなってたりするんだよな。

なんてことを考えながら、そうやって日々を過ごしていると、だんだんと自分が生きてるのか、死んでんのか、良くわからなくなったりする。仕事してようが音楽作ってようが、自分が何してんのか良くわかんなくて、空気をこねくり回してるような感覚になる。これ、俺にとっても結構深刻な問題なんだよな。
ひどいもんで、大好きな家族を目の前にしてても「あれ?なんで俺この人たちと一緒にいるんだっけ?」とか思うこともないわけじゃない。全然昨日と今日が続いてないっていうか。
時間が軸じゃなくて、全部点になっていくような感じが現在。あんま柄にもなく暗いっつーか、なんかな〜。

…というようなことを考えていたところに、今回の新曲。

大久保君には随分前から「次はSFがテーマ」って聞いてたんだけど、あぁなんかおんなじような感覚なのかもしれないなって、ふっと救われるような気分になりました。概ね暗いけど、楽しめなくもない未来っていうかね。

冒頭のテープ見たいな音質。テープMTRで自宅録音した世代からすると、あれは過去でもなんでもなくて、あれはあの頃の地続きなんだよな。ずっと続いてんだよなって信じられるっていうかね。続ける/続くっていうのは、個人的に今すごく大事な感覚なんだよな。

前作以降知らない間にラップ歌謡みたいなのが染み付いて、こなれてきてるんで、試しに初期のアナと比べてみると、随分と歌が変わったなと。(個人的にはオートチューンなしのバージョンも希望(笑)。)

メンバーの大久保君は福岡戻って、大内くんは東京残ってっていう体制に変化したんだけど、こうして距離があっても音楽制作を続けてるのは、すごいよなと改めて思いました。

皆様もぜひお聞きください。ちなみに特設サイトの漫画もめちゃ良かった…。

ちなみに今回のアー写、撮影させていただきました。なんか「東京いるから撮って〜」とか軽い感じで依頼してくれて、ほんと嬉しかった。使わなかった写真、アップしてもいいとのことなので、近日アップします。

ま、ひとまずリリースおめ。

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