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SEE THE LIGHT / Lyrical School 制作備忘録。

昨日リリースしたリリカルスクール新譜「Wonderland」アルバムラストの曲「SEE THE LIGHT」の制作備忘録。音源は是非以下からお聞きください。

アナ大久保君と上田修平君とのコライトで制作しました。僕は世界観とサビ担当。

これ、制作期間が超〜短かったんです。確かメンバーのレコーディングまで2週間ない状態でオファーがきた。

プロデューサーのキム君からは、「3部作終わらせられる曲が欲しい」みたいなざっくりした…オファー…だったかな…?もうちょっと細かいオーダーもあったと思うんですが…必要なエッセンス以外を瞬間的にデリートできるのが僕の良いところと思ってください(笑)。

3部作のラスト、どんな曲だったら良いかな〜メンバーやスタッフや自分がどんな気持ちで長かった3部作を終わりたいかな…と考えてるうちに「SEE THE LIGHT」ってタイトルが浮かんで。なんかまぁ色々あるけど明るい方だけ見ておきたいな〜…っていう割とザクっとした気持ちの反映かな。

暗いことも多い昨今ですけど、まぁラッキーなこともたくさんあると思うんですよね。

例えば、嫌なことや怖いことが色々あっても、1日の終わりに、好きな子の寝顔とか、写真とかSNSとか見ながら一方的に「好きだな〜」って気持ちは変わらないっていうか。僕個人は相互で確かめ合う作業があまり向いてないんで、そういう一方的な気持ちを持てることに「なんかラッキーな毎日だな」って思うんですよね。

タイトルと世界観ができたら一気にサビが書けて、オファーいただいた日の夜から作り出して、次の日とかにはラフを提出したんじゃないかな。

オファーが急すぎて、現実的に作業時間を取れなかった&モダンなイメージを付け加えたいというキム君からの意向もあって、上田君にお願いすることになったと思います。

上田君…本当地獄だったと思う。オンラインで打ち合わせしてから数日しかなかったんじゃないかな。
ラフ音源をアップしたいくらいなんですけど、よくもまぁここからこんなにステキにアレンジしてくれたねって驚きました。ラフは、もっと弾き語りみたいなミニマムな印象だったと思う。元々のコード感とか曲のニュアンス、あとはサビの世界観をかなり踏襲した上でのアレンジ、ほんと凄かった。音質まで世界観に寄せてくれた。時間がない中、めっちゃ細かい遊びとか仕掛けをしてくれたんだけど…この辺はいつか上田君のnoteで書かれることを期待して(笑)。
上田君、まじさいこー。サンキュ。

んで、大久保君はどーしても3部作の最後を一緒にやりたかったので、キム君にお願いして快諾してもらったと思います。夏休みのbabyで開幕した3部作だから、締めくくりも大久保君とやりたかったというワガママ。スケジュール的に酒を奢れば、無茶をお願いできる間柄かなってのも多分にあり(笑)。

なんか、上田君がまさに頑張ってる裏で、キム君・大久保くんの3人で近所のバーでご機嫌に飲んだりして打ち合わせしてたという(笑)。よく考えたら最低な3人ですね…。(追記-これ、どうも僕の記憶違いで、上田君へのオファーの前に飲んでたみたいです笑おもろいから残しときます笑)
その夜に話していたことは今作の歌詞にもトピックとして出てたりするんだけど。大久保君は主にラップパートだったんだけど、もう、全部良かった。全部。一発で最高だった。大久保君も2日とかであげてたような。
めちゃめちゃ仕掛けも多い。今までのアルバムに加えて、メンバーや僕らの日常的なあれこれも伏線回収してるから、皆さま、良かったら考察楽しんでください。全ライン何かしら潜んでいるので。大久保君もあらためてサンキュ〜。困難to困難、でもまだ行こうな。

みんな、ギリギリのスケジュールですごい集中力でした。追い詰められるとできるもんですね。二度と嫌なスケジュールですけど(笑)。

レコーディングは、大久保君と上田君が安心感あったのでお任せしつつ、僕はベンチウォーマーもしくは野次馬的な感じで駄洒落とか言って楽しかった。小学生の日記みたいな感想ですね…。

アルバム通してなんだけど、今回minanちゃんの歌、良いんですよね。なんかこう…生々しいってか、レコーディングの時からマイクにココロが乗ってるような気がしてて。その声をなるべく生かしてコーラスが徐々に入っていくアレンジは、現場でみんなで決めたような気がします。

僕はいつも音楽に限らず、何かを制作する時に、高校生の自分に向けて作るようにしています。あの頃の友達も少なく、もちろん彼女もおらず、でも音楽が好きで、サブカルど真ん中のどーしようもない感じの自分に向けて。

あの頃の世界一厳しく、めんどくさいリスナーだった自分も、きっとこの曲を書けたことを褒めてくれるのではないかと思います。アルバム3部作をすごくストレートな曲で締めくくれたような気がするので本当に良かった。本当にね。

長くなった…明日は「Curtain Fall」備忘録予定〜。

良い曲だ、良い記事だと思ったらサポートをお願いいたします。次回の制作費にいたします。