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地域と食について

前職が飲食店情報系の事業会社だったことから、私は普通の人よりも食への興味関心が高いと思います。
前職時代は、日々「美味しい」とは何か、を追い求めていました。
今の時代、美味しいものは簡単に手に入るようになっていますし、科学的な味覚の研究も進み、いわゆる人が美味しいと感じるものの再現性は高くなってきています。そのため、絶対的な味だけだと加工品や冷凍食品でも相応の味と満足度を提供できるようになっています。

一方で旅行の目的に地域の食を楽しむことは上位に上げられ、最近ではガストロノミーツーリズムという言葉も一般化しつつあります。

ですが、旅行者が求めている食の期待値と、提供される食の満足度がマッチしているかというと必ずしもそうとは言えないことがあります。
それは飲食店や生産者がプロダクトアウトである場合が多く、マーケットがどのようなものを求めているか、マーケティングリサーチをしている場合が少ないからです。
特に外国人観光客が多くなると、よりその乖離は大きくになり、今後そこを埋めていくことは1つの課題だと考えています。

特にFoodieと呼ばれる人たちが注目され、トレンドを作るようになった今、何を価値として求められ、何を提供するべきか、を考えることは重要に感じています。そして、それは個別の店舗だけの問題ではなく、地域を横断して取り組むことが重要になると思います。

飲食業界も観光業界もキツい・低賃金の職場の代表格だといわれますが、これからより高付加価値を提供し、賃金を上げていくためにはまずそう言ったところから変えていくことが必要だと考えます。

#食 #Food #観光 #インバウンド #地域

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