茶ま

国際中医薬膳師、医薬品登録販売者。 40代で体調を崩し、先の人生に想いを巡らせたときに…

茶ま

国際中医薬膳師、医薬品登録販売者。 40代で体調を崩し、先の人生に想いを巡らせたときに健康維持の必要性を痛切に感じた。 50歳から心機一転、生活を見直して運動と食養生と生活時間のリズムを変えた。 60歳になって、若い頃より元気になって様々なことにチャレンジしている。

最近の記事

なぜ朝ごはんを食べるのか

皆さんはなぜ朝ごはんを食べますか? お腹が空いてるから・・・だろう、当然。 でも、食べない人も多いと思う。 中医学では、前稿の「子午流注」でいう7時から9時の間は「胃」の時間になる。 よく睡眠をとれて体調が万全なら、朝起きれば空腹感を感じて食欲が湧いてくるのが自然だと思う。 ちなみに皆さんはどんな感じの朝食だろうか? いわゆる「民宿の朝ごはん」的な、お米・味噌汁の他には卵・海苔・納豆・焼魚のどれか、のような和風とか。 またはトーストにスクランブルエッグ・ベーコン・フラン

    • 立春 一年の始まり

      去る2月4日、立春を迎えた。 広い意味で言えば、19日の「雨水(うすい)」までは立春の期間である。 旧暦でいえば一年の始まり。 八十八夜、二百十日、二百二十日の起算日が立春の2月4日であり、この日は冬至と春分の中間である。 健康に留意して養生を心掛けたいが未だ行動に移せていない方にとっては、この立春という期間を良いきっかけになさってはどうだろう。 とは言え、何をどう始めれば良いのか? 私の場合は、繰り返しになるが、中医学・漢方・薬膳といった観点からのおすすめになる。

      • 養生を始めるにあたって

        今まで私がこのnoteで述べた事柄は、養生とは何か、私が養生の必要性に気づいた時、中医学に出逢った時、中医学と現代西洋についてであった。 中医学を勉強してみて分かったことは、まず大事なのは健康を維持するために食事や生活の仕方を学び実践することである。 つまり健康を実践するために用いる医学。 病気でもないのに実践する医学。 それが中医学ということだ。 もちろん不調を改善し、病気も治療できる。 しかし、病気の時にしかお世話にならない西洋医学とは違い、毎日実践する医学、それが中医

        • 「養生」という医学 = 日々の生活

          中医学・漢方は医学とは言え、病気の治療に留まらないところが「現代医学(西洋医学)」と違うところだ。 私は医薬品登録販売者である。 またそれと同時に、国際中医薬膳師であるが、この薬膳というのも中医学では「食医」つまり医師とみなしている。 そして、この中医学の世界では、食医は医師として最高位に位置する。 食事によって健康の維持、あるいは不調の改善をしましょうと言うのが私たち薬膳師の使命なのであるが、それがなぜ医師の最高位なのか? 漢方薬を処方してくれたりする中医師・漢方医の方々

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          東洋医学 vs 西洋医学

          現代、私たちが日常生活で「医学」と言うとき、それは西洋医学を指す。 風邪をひいて病院へ行ったり、手術のために入院する時は医師のもとへ行く。 医師は医学の知識や見識と技術をもって診断・治療・手術などを行う。 単に「医学」と呼べば良いのだが、古代よりインド・中国で伝承発展した医学が、中国で「中医学」となり、やがて日本にも伝わって、独自の「漢方」という医学に発展し、受け継がれており、これらは総称して「東洋医学」と呼ばれ、これに対比して現代医学は「西洋医学」と呼ばれている。 東洋医

          東洋医学 vs 西洋医学

          東洋医学の正体

          前回の投稿で触れたが、経済用語の需要と供給に例えれば運動(生活上の活動を含む)は「需要」、食事は「供給」だと私は思う。 「需要」は様々な栄養分やカロリーを必要とし、それを「供給」するのが食事。 単純に「メタボ改善」を目的に、ひたすらTVの、いわゆる健康番組にかじりついた。 トマトのリコピンが良いとか大豆のイソフラボンが良いとか、云々、、 何を真似してみても効果なし。 ある時、TV画面の下の方に、見えるか見えないかくらいの小さな文字で書かれた一文に目が止まった。 「※

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          養生と出会う

          50歳になったある日、私にとって衝撃的な出来事があった。 私が大好きな歌手のバックバンドでドラムを担当している方が亡くなった。 享年56。 その歌手も偉大な方だが、そのドラマーも音楽界では有名で超一流、胸に染みるドラムを叩く人だった。 私個人にとっては衝撃だった。 ファンとして応援している人で私と同年代、この前まで、ライブでは普通にプレイしていた人だった。 人って一瞬先は分からないものだな、もっとやりたい事もあっただろうに。 そのとき、切実に、強く思った。人の一生は一度

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          心身の「養生」というもの

          「養生」という言葉を聞いて、皆さんは何をどう感じるんだろう? 病中や病後に「ゆっくり養生してください」と声を掛けたり掛けられたり。 一般的に受けるイメージは、何か弱い状態や存在、守らなくてはならない対象を保護する、みたいな感じだろうか。そして「動」というより「静」。 まあ、私が勝手に一般的なイメージと思っているだけかも、、 少なくとも一昔前の私はそう捉えていた。 しかし今はそうではなく、まったく次元の違うところにイメージがある。 今年私は60歳になる。 ちょうど50歳

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