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SPY×FAMILYのキャラの名前を調べてみると、面白かった話

2023年冬アニメ。
おもしろい作品が多いですよね。

そんな中、私が注目しているのが『SPY×FAMILY』です。
確かに、世間全体を見ると、1期ほどは話題になっていません。
しかし、その面白さは安定していると思いませんか?

アーニャのボケ。
それに振り回されるロイド。
天然キャラのヨル。

彼ら偽装家族が提供する、クスっと笑えるギャグの数々。
スパイものの芯としての、オペレーション梟(ストリクス)を中心としたしっかりした構成。
安定した作画と、声優さんの演技。
これが相まって、上質のアニメに仕上がっていますよね。
とにかくバランスがいい!

そんな『SPY×FAMILY』
この物語の登場人物の名前について、いろんなサイトで調べてみました。
調べれば調べるほど、深く考えられているなと感じます。

実際には作者遠藤氏へのインタービューでの答えは「偶然」とか「ネットで調べて」とかが多いです。
真偽のほどは確かではありません。

しかし、いろいろと考察をしたり、想像することで、面白さは倍増します。ということで、今回こうして記事にまとめてみることにしました。

すると、いろいろなことがわかって、もう一度最初から見直したい衝動が生まれてくるのです。不思議ですね。

さて、この記事を書くにあたり、主に下記リンクを参考にしました。
この記事には名前関係だけでなく、舞台設定などについても記述されているので、是非ご覧あれ。
『SPY×FAMILY』をより深く楽しめること間違いなし。

さて、やっと本題。前置きが長くて済みません。

名字「Forger」

名字については、上記のAbema記事で言及されていません。
どこから手をつけようか?と思案した結果、英単語の意味から推測をしてみます。

「forge」という単語。
3つの意味が掲載されています。
その中で、自動詞の意味だけを見てみましょう。

1.〔金属を〕鍛造する、プレスする
2.〔努力して関係などを〕築く、構築する
3.〔違法に偽物を〕偽造する、でっち上げる

英辞郎 on the WEB(https://eow.alc.co.jp/)より

注目は「3.〔違法に偽物を〕偽造する、でっち上げる」
この「forge」を「Forger」とすることにより
「play」→「player」と同じように「~する人」の意味が加わります。

つまり「偽造する人、でっちあげる人」という、正に彼ら家族に相応しい名字が完成するわけです。

主人公のロイド(Loid)

英語で書くと「Loid」
上記abemaの記事の中で作者の遠藤氏へのインタビューでは

「イギリス人 人名」

で検索して見つけた。と記載があります。

「そんなわけないだろ!」
というのが、大半のご意見ではないでしょうか。
私もそう思います。

当然納得できないので、もう少し深く考察しましょう。
そこで、「loid」を単語として検索します。

どうやら「celluloid」から来ているようだとわかります。
「celluloid」を短縮して「loid」とする場合もあるようですね。
なんか、つながりそうです。

celluloidは名詞としての一般的な意味は…

セル(の)、フィルム(の)、映画(の)◆アニメ映画製作などに使う透明シート◆

英辞郎 on the WEB(https://eow.alc.co.jp/)より

昔のアニメで使っていた透明なシートですね。
いわゆる「セル」です。
このセルに連続画を手作業で描き、パラパラ漫画のようにすると……
さも動いているように見えます。
いわゆる「セルアニメ」と呼ばれるもの。

少し話がそれてしまいました。

名前を決める際に、この「celluloid」から一部を抜き取ったのかどうかは定かではありません。当然エビデンスもありません。
ただ、こんなに面白い作品を作る人が、検索結果のような単純な理由で名前を付けたとも思えませんよね。

疑ってかかりましょう。
そして、もう少し深く調べてみましょう。

すると「celluloid」には形容詞の意味もあることがわかります。
(知らんかった!)

その意味は……

「映画の中で演じられるように人工的な」

「英ナビ!」(https://www.ei-navi.jp/)より

なんと、ロイドにピッタリの意味が登場します。

つまり、ここまでで「ロイド フォージャー」という名前は、

映画の中で演じられるように人工的な
偽造する人、でっち上げる人

という、なんとも彼自身にマッチした意味が浮かび上がるのです!
完全に自己満足!
それでも納得できる結果まで到達できました!
ということで、次のトピックへ進みましょう。

家族の名前のつながり

さてさて、ロイドとフォージャーは合点がいきました。
次は3人の名前のつながりを見ていきましょう。

上記abemaの記事によると。

フォージャー家の名前の意味についても遠藤氏に質問しています。ロイドのスパイ名「黄昏」は夕暮れ時、ヨルは夜、アーニャは朝(あーさ)を連想させるため、「平和への夜明け的な意味があるのか」と聞いたところ、遠藤氏は「たまたまです。よく言われるんですけど本当に偶然なんです」と返答しました。

https://times.abema.tv/articles/-/10019443

ほんとかな?
また、このような記載もあります。

アーニャの名前の由来は、過去の読み切り作品『煉獄のアーシェ』に登場するアーシェと、同じく読み切りの『石に薄紅、鉄に星』に登場するミーシャの名前を組み合わせて「アーシャ」となりましたが、「シャ」よりも「ニャ」の方が可愛いと思って「アーニャ」にしたとのことです。

 そしてロイドの名前の由来は、「イギリス 人名」とネットで検索してつけたそうです。最後にヨルの名前の由来ですが、元々はヨランダ という名前を付けていたそうですが、愛称みたいに短めにしてみたところ、ヨルになったとのことです。

https://times.abema.tv/articles/-/10019443

これを信じてしまえば、この私の記事も、調査や考察の時間も無駄になってしまう……サンクコストの回収に焦るオジサン(私)であった。

ホントはもっと深いはず!
そう信じて、あくまで疑ってかかるオジさん(私)なのであった。

アーニャのスペル

アニメ3話。
アーニャがヨルを自分の部屋に案内する場面があります。
その際「ANIA」というスペルが目に入ります。
違和感を持ちませんでしたか?

しかし、その数話後のイーデン校の入試答案では「ANYA」に変わっています。

この違いについては、Youtubeなどでもいろいろ考察が上がっております。
気になる方は調べてみると面白いですよ。

その一部から私が理解した内容をまとめると下記ようになります。

まずはこちら。

かなり深い考察で一見の価値あり!
アーニャの出身地がイタリアのシチリア島のカターニャ(Catania)ではないかとするものがありました。

たしかに「ANIA」が含まれています。

シチリアはナッツの特産地でもあるそうですね。
なんか腑に落ちます。

また、別の考察

こちらではコードネームではないかというものもありました。
アーニャが超能力研究施設で育てられた「プロジェクトアップル」の被検体だったことからの推察でしょう。

「A N/A」や「AN 1A」などですね。

この2つはどちらも「ANIA」を変形したものです。
なんとなく納得感があります。

N/AってのはExcelの式エラーでよく見るやつ。
簡単に言うと「該当なし」ってことですね。

うん。なんか、それぞれわかる気がする。

ヨル

結婚する前の名字がブライア。
たぶんスペルは「Buraia」です。
英語だとbrier, briar。

もつれて固まっている棘のある植物
鋭くとがった茎、または小枝

「英ナビ!」(https://www.ei-navi.jp/)より

日本語にすると「茨(いばら)」がピッタリきそうです。
「いばら姫」というコードネームと合致しますね。

所属する組織も「ガーデン」ということですから、作者がいろいろと考えた末のネーミングなのだと思います。
(元締めが「店長」というのが違和感ありますが、後々明かされることでしょう)

さてさて、名字に意味がありそうなので、作者が言うところである、単純に「ヨランダ」→「ヨル」というのも俄かには信じがたい。

また、ヨル、弟ユーリともに黒髪。
しかし舞台はヨーロッパ。

日本人が欧米人に持つテンプレートイメージは、金髪や類する髪色。
(実際は黒髪もいる)

このテンプレイメージから、アニメでも欧米人は、金、銀、茶、その他の明るい髪色で描かれることが多いです。

そんな中であえて黒髪にした理由は、出自や先祖に関係しているのではないかと考えています。みなさんはいかがでしょうか。

ヨルについては、名前なども含めて、こちらの動画が詳しかったです。

さて、いろいろと考察してきましたが、原作マンガもまだまだこれからという段階。

最後はどのような結末を迎えるのでしょう。
アニメも是非最後までやってほしいものですね。
それまで、いろいろと考察をしながら楽しみましょう。

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