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自宅コーヒーのはじめ方

今回は自宅でコーヒーを豆からハンドドリップでいれるために必要な道具について話します。最近友達に布教する機会があったのでこの際にまとめておこうと思いました。

揃えるべき道具を重要度の高い順に説明していこうと思います。重要度というのは、その道具の良し悪しがどのくらい味に影響するかという個人的な感覚です。次の5つの道具について説明していきます。

  1. グラインダー(ミル)

  2. ドリッパー

  3. ポット(ケトル)

  4. ペーパー

  5. サーバー


1:グラインダー

グラインダーというのはコーヒー豆を粉に挽くために使用する道具です。ミルとも言います。

コーヒーの粉の粒の大きさや揃い具合は味に直結します。性能の低いグラインダーでは「微粉」と呼ばれる細かい粉が多く出たり、粒の大きさが揃わず抽出がうまくいかないという問題が出てきてしまいます。少々値段はするかもしれませんが、性能の良いものを買った方が美味しくいれれるでしょう。

グラインダーはまず大きく分けて2種類、電動のものと手動のものがあります。電動のものは多くの豆を、比較的均一に、手が疲れることなく挽くことができます。ですが手動のものも性能が良いものは挽いていても手が疲れることはそんなにありません(歯がいいとスムーズにひける)。そこで、初めての方は比較的安価に購入することができる手動のグラインダー(ミル)を買うのがおすすめです。

手動ミルの性能はだいたい値段に比例して性能がよくなると考えて良いと思います。以下に手頃な価格で購入することができる手動ミルを紹介します。

TIMEMORE C2, C3

こちらは価格と性能、そして見た目のバランスが最も取れているミルだと思います。このミルを使えばほとんどの人にとって「おいしい」と思えるハンドドリップのコーヒーを淹れることができます。色のバリエーションも多いので好みの色を選ぶことができるのもGOODですね。

TIMEMOREの商品はかなり人気で、知名度もあるので他の多くの人がyoutubeや記事にして紹介しているのでそちらもぜひ参考にしてみてください。また、TIMEMOREの商品はよくアマゾンのセールで安くなっているので、そのタイミングを狙って買うといいかもしれません。

HARIO コーヒーミル

ガラス器具メーカーのハリオですが、ミルなどのコーヒー器具も多く販売しています。僕自身は使っていませんが、噂によるとこれでも十分に美味しく淹れられるそうです。ほんとに気軽に始めたい人にはおすすめです。

その他おすすめ?グラインダー

コマンダンテのミルはバリスタの大会などでも使用される高級・高性能ミルです。僕も使ったことはないのでどれだけ美味しくなるのかはわかりません。

電動のグラインダーだとこちらのwilfaが良いと思います。比較的安く、均一に挽くことができるそうです。

インテリアにもなりそうな電動グラインダーがこのVaria VS3です。5万円するだけあって、業務用と遜色ないレベルで豆を挽くことができるそうです。

2:ドリッパー

ドリッパーというのは、ペーパーフィルターとコーヒーの粉をセットする部分のことです。よくみるのは円錐形のものでしょうか。

ドリッパーの選択が味に影響を与えるのは、ドリッパーによってお湯の抜ける速さが変わるからです。コーヒーの成分の抽出具合はお湯の温度お湯に浸ってる時間で決まります。後者のお湯に浸ってる時間を左右するのがドリッパーというわけです。

とはいっても、どんなドリッパーでもそれに合ったレシピを組めばだいたい美味しくなります。ここでは手軽に入手できるものを紹介します。選ぶ際の基準は見た目でも大丈夫です。

HARIO V60

ちゃんと調べてはいませんが、おそらく世界で一番売れているドリッパーなのではないでしょうか。ハリオのV60の利点を以下に挙げると、、、

  • (樹脂製のものは)落としても割れない

  • V60用の抽出レシピが多く出回っている

  • 安い

などです。お湯の抜けは比較的速い方なので、クリアな味を作るのに適していると言われることもあります。シンプルな構造で樹脂製なので、お手入れも簡単です。

ORIGAMI ドリッパー

見た目が可愛い。樹脂製のと磁器製のがありますが、樹脂製の方が安くてかわいいと思います。このドリッパーもまた日本で作られたもので、今世界中で人気を博しています。ORIGAMIドリッパーを使う利点は以下です。

  • かわいい

  • 落としても割れない

  • 円錐形フィルターとカリタのウェーブフィルターの両方のペーパーを使うことができる。

  • 抽出レシピも多く出回っている

カリタ ドリッパー

こちらも日本で作られている人気ドリッパー。小さくて見た目もかわいいです。このドリッパーは円錐形ではなくて、台形のような形をしています。そのためペーパーフィルターも専用のカリタウェーブを使用します。利点としては、

  • かわいい、かっこいい

  • 穴が複数空いているので、お湯の抜けが安定する

などです。このドリッパーはいろんなタイプが販売されていて、中でも「燕」というタイプがカッコよくて、個人的には好きです。

その他ドリッパー

OREAのドリッパー。最近人気があって、プロもよく使用しているのを見ます。

ハリオのドリッパーですが、お湯が抜けるのをストップする機能がついています。ちゃんと使うとめっちゃ美味しく淹れられるので気になった方は調べてみてください。上の動画で紹介されているレシピがおすすめ。

こちらもまたハリオ(ハリオすげえ)。なんとお湯を一投で注いで終わり、というレシピを提案しています。そこそこ美味しく淹れられます。

3:ポット(ケトル)

3つ目の道具がお湯を注ぐために使うポットまたはケトルです。なぜこれが必要なのか。コーヒーを自分で淹れる良さの一つに「自分で好きな味に調整できる」という点があると思います。そして味を調整するためにはお湯の注ぐ勢いを調整する必要があります。だからそれが可能なポットが必要になるわけです。

調整といっても、そこまで繊細な微調整は必要ありません。注ぐ勢いが多少調整できればOKだと思います。

基本的には何かしらの手段で沸かしたお湯をポットに移して、注ぐというのが手順ですが、最近ではコーヒー用に作られた電気ケトルで、そのまま注げるというものもあります。今回はその両方を紹介します。

今から紹介するものはどれも性能は申し分ないので、あとは見た目で選べばいいと思います。

月兎印

月兎印(つきうさぎじるし)のポットです。見た目が可愛いのが最大のポイントですね。湯量の調整ももちろんできます。色がいくつかあるので、お部屋に合った色を選ぶことができそうです。

カリタ ペリカン

ちょっと昔の喫茶店にありそうなポットです。湯量の調整がとてもしやすいです。

ハリオ

ハリオも何種類かケトルを出しています。一人分しかいれませんっていう方はこの300mlの容量のもので十分だと思います。

山善

こちらは電気ケトルで、湯温調整機能があります。コーヒーの味を調整するために湯温を変えることもありますので、この機能があると便利ですね。普通の電気ケトルとしても使用できると思います。

Epeios

なんか見た目がよくて、注ぎやすい電気ケトル。これもまた湯温調整ができます。

他にもFellowのケトルBrewistaという高級ケトルもあります。ガジェット好きにはたまりませんね。

4:ペーパー

話はどんどん細かくなりますが、ペーパーフィルターの選択も多少味に影響を及ぼします。観点としては以下

  • 紙の匂いがするかしないか

  • お湯の抜けは速いか遅いか

  • 値段

紙の匂いというのは普段意識しないとは思いますが、お湯に紙を浸して飲んでみると結構味がすることに気づきます。ほんとに嗅覚が優れた人ならコーヒーの中からも嗅ぎ分けることができる、、かもしれません。

お湯の抜けは匂い以上に味に直結します。抜けが遅くなると抽出の後半に出てくるネガティブな成分が多く抽出されてしまいます。

以上の観点を考慮して最も良いと思うペーパーを紹介します。

こちらのアバカフィルターは紙の匂いがほぼ0で、お湯の抜けが速いです。値段もそこまでしないのでおすすめです。

より入手しやすいものとしては、ハリオのV60用のペーパーとなります。紙だから当たり前ですが、とても安いです。漂白済みの白い方がおすすめです。

先ほど少し触れたウェーブフィルターも紹介します。

カリタのドリッパー用のペーパーですが、ORIGAMIのドリッパーにも使うことができます。(サイズがあるので注意!)

5:サーバー

最後にサーバーについてお話しします。サーバーというのは抽出されて出てきた液体を受ける器のことです。サーバーを使わずに直接カップに落とすこともできますが、抽出後のコーヒーを少し混ぜたり、温度を下げてあげるとちょっとだけ美味しくなるので使ったほうがいいと思います。

使えばいいだけなので、あとは見た目で選べばOKです。いくつかおすすめを紹介します。

シンプルでかわいい。

化学実験ぽくて気分が上がります(一部の人に限定?)

腸のような曲線がいいですね(?)

これもかわいい。

その他必要な道具

コーヒーを最も簡単に美味しく淹れる方法が「適切な濃度」で抽出するということです。つまり決められた粉の量に対して、決められたお湯の量を注げばまあだいたい美味しくなるというわけです。

そこで必要なのが、スケール(電子天秤)です。

TIMEMOREのこのはかりはかっこよくてコーヒーファンの間で人気です。もちろん、重さを測ることができればなんでもOKですが、粉の量に関しては0.1g単位で測れるとより良いと思います。

あとはタイマーですね。何度か触れている通り、抽出はお湯の温度とお湯に触れる時間で決まるので、抽出レシピには時間を指定しているものが多いです。「何分何秒のときに何gのお湯を注ぐ」みたいな指定のされ方なので、タイマーを見ながら注ぐ必要があります。上のTIMEMOREのスケールなんかはタイマー機能がついたスケールなので、その点おすすめです。もちろんスマホのタイマーでもOKです。

そして、あんまり意識しないけど実は重要なのが飲む時のカップです。浅煎りのコーヒーなどは繊細な香りなども楽しみポイントの一つなのですが、カップの形状によって、飲んだ時の香りや味わいが変化します。語ると長くなりそうなので、いつかカップの形状による違いを検証して記事にできればなと思います。

味わい以外にも、見た目のいいカップを使ったほうが美味しく感じるという効果も現れてきます。好きな見た目、手触りのカップを使うことをおすすめします。

ちなみに僕自身はニトリで買ったこのカップを使っています。安いけど十分おいしく感じます。

スタッキングマグ(S ホワイト CH181)

まとめ

長くなってしまいましたが、ここで話した道具を揃えれば誰でも家でコーヒーを淹れることができるようになります。ハンドドリップの魅力は自分で味を調整できること、ちょっと優雅な時間を過ごせること、ひきたての豆で淹れたコーヒーを飲めること、などたくさんあります。ぜひ一度やってみてください。

ハンドドリップがめんどくさいって方へ:エアロプレスという道具を使えば粉にお湯を浸すだけでめっちゃ美味しいコーヒーを淹れることができます。そちらも検討してみてください。

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