見出し画像

人が増えたからってすぐに仕事は回らない

前回までのおはなし

ここはとあるBtoB企業。システムエンジニアから心機一転、採用担当になったまさひろ(モブなのに主人公)はキャリア1年目にして、採用のイロハを知るよりも前に採用担当の業務量の多さに疲弊していた。

回し車の滑車がキーキー鳴り響き、心も取れそうなそんな折、突如2名の増員が決定。湧く現場(というか私と上司)。

しかも入社者は私と同年代で新卒から人事や採用を経験していたという。これは転機だ、神の恵みだと、再び湧く現場(というか私と上司)。入社後しばらく並走し、会社ルールを共有すれば、まずは日々の業務を1/2にできそうだ。

期待に胸ふくらませ

入社してきたのは20代後半の大卒2名。業界や社格は違えど新卒のときから新卒採用や中途採用、研修や総務を幅広く経験してきた方々でした。

ちょっと話した感じ、人柄もコミュニケーションも良好で、面接経験もありとのことで、期待が高まります。

なにせ、自分はまだ採用1年ちょいのピヨピヨ。正直見よう見まねでやってきたこのやり方が合っているのか、誰でもいいので正解を教えてくれという気持ちで一杯だったのです(そして言わずもがな業務量でも一杯だったのです)。

早速事前に作成していた採用フローのマニュアルを渡し、ひと通りの説明をしつつ業務をレクチャー。

面接経験者とのことでしたが、会社によって面接構成も異なるので、ロールプレイングも実施。この人手不足の中、よく頑張った…。

これが世に言うオンボーディングではなかろうかと悦に入りながら、とうとう2ヶ月目から少しずつ独り立ちです。

ん?経験者採用のわりには過保護過ぎないかって?
(そうなんです過保護すぎて一刻も早くリリースしたかったけど上司が大変に心配性だったので仕方な)いい会社なんです、うち。

どうしてそうなった

そうして採用担当が4名へと飛躍的進歩をしましたが、出るわ出るわエラーログが…違った、小さい問題がバンバン出てきました。

不合格処理が漏れてお怒りの問い合わせにあったり、順調に選考が進んでいる方への合格連絡遅れからまさかの辞退になったり、エージェントとの連携不足で内定前に内定通知をされてしまったり、果ては給与の出し直しが必要な方に旧条件でオファーしてしまったり…。

なんだそんな些細なことかと思われる方も、そんなザルな対応をしてるなんて会社の顔の採用としてどうなんだと思われる方もいらっしゃると思いますが、過去の話なので、そこは置いておいて、

この料理だけしてキッチン汚しっぱなし状態の後片付けに追われることになり、夢の9時5時生活はまたたく間に遠のいていきました(まだ夢見ていたのかとか言わない)

取ってつけたようなフォローにはなりますが、中途で入られたお二人は前向きでかつ一定のご経験、ビジネススキルもお持ちでした。そのため業務の連携で困ったことはなく、一見して意思疎通も出来ているように感じていました。

だからこそこのなんの変哲もない運用がうまく回らないことに首をかしげる毎日でした。

次回

採用経験者なのにうまく回らない、業務が分散出来ないのには自分のエルダー力がピヨピヨであることもさながら、採用業務自体を広い視野と高い志で洗い直してみること。

そこには単なる書類選考と面接で成り立っていると思っていた採用業務の新たな一面があって・・・。

そもそも採用業務とは?

この記事が参加している募集

最近の学び

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?