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自給自足カレッジ51

今日は、自給自足カレッジの賛同者の1人として参加して頂いている、熊本県玉東町の方で自然栽培のみかん農園をやられている池田道明さんの事について書かせて頂こうと思います。
池田さんは、奇跡のリンゴで有名な木村秋則さんのようにお父様から受け継がれた温州みかん農園を、15年の苦労の末に農薬と肥料を使う慣行栽培から自然栽培に完全に移行させた、まさしく奇跡のみかんを作られている人です。

また、池田さんは、芸術家でもあられて、下記の写真のような形で、銀座で個展や奥様で染色家の池田由美さんとの二人展なども開かれていて、片岡鶴太郎さんなどとも画家として親交があるとの事です。

池田さんは、家業のみかん農園を継いで、それを自然栽培という形に仕立てあげるだけでなく、画家としても成功されている方で、自給自足カレッジの開校に関しても色々と御助言を頂いており、2月にわざわざ熊本から三重県多気町のVISONにも来て頂きました。

また、後進を育てようと、自らの農園を自然栽培実験場として解放されたり、自然栽培の農家を増やそうと教育施設として母屋を改築して研修所にされたりしています。
芸術家としても毎年ゴールデンウィークに自費で里山美術展と称して、古民家が立ち並ぶ熊本の肥後民家村を会場に、地元の芸術家のサポートも19年間されてきています。
誰でも参加できて、私も去年のゴールデンウィークにはお邪魔しました。今年のチラシは下記の写真の通りです。

池田さんのみかん農園の話に戻しますと、農園は熊本県玉名郡玉東町にあり、明治時代まで遡ると西南の役で最も激戦であったところにあります。
有明海を望む場所にあり、大変眺めの良いところですが、池田さん曰く、昔の自然豊かな場所ではなくなったと言います。
周りはみかん農園がずっと広がり、ほとんど全てのみかん農園が慣行農法を行っており、化学肥料と農薬のオンパレード。それが地下水に溶け込んで有明海に流れ込み、貝や魚が激減したそうです。
幼い頃には踏み場もないぐらいいた貝類が、今は全くいなくなったそうです。
池田さんは、そのような中、1人黙々と15年の歳月をかけて自然栽培に切り替えられたそうです。

そのあたりの経緯は下記のように雑誌「コンパス」(自然栽培全国普及会 季刊誌 36)に以下のように書かれています。

「私は果樹の自然栽培を行う際、一気に無肥料・無農薬に切り替えないことが大事な点と考えています。一般栽培や有機栽培から転換するのであれば、土中には数年分の肥料が残っている可能性があります。残った肥料に虫や病気が集まり、その状態で無農薬にしてしまうと木は深刻なダメージを負ってしまいます。
防除が追いつかないと、最悪の場合は全滅もあります。 実際に私も自然栽培を始めた時は一気に肥料・農薬の使用を止め、その結果カイガラムシやカメムシの被害を受け、たくさんの木をダメにしてしまった経験があります。肥料がなくなり樹勢が落ちた状態では気候変動にも弱く、近年の九州で起こるマイナス五度を下回るような寒波がくると、たちまち全ての木が枯れてしまいます。私は有機栽培から自然栽培に転換する際、二〇〇〇年から肥料を数年かけて減らし、木の状態を見ながら徐々に農薬も減らしていきました。二〇〇八年より圃場の一部から自然栽培に切り替えを行い、二〇一五年に全ての木を無肥料・無農薬に移行させました。
果樹は畑と違い、同じ木で何年も栽培を行います。 最悪のケースを避けながら、段階的に自然栽培に切り替えを行うことが望ましいと考えています。」

肥料が土中に残っていると虫や病気にやられる。

これは、一般常識でしょうか❓

慣行農法を行う98%の農家も知らない事実だと思います。

自給自足カレッジでは、無肥料無農薬栽培=自然栽培によって、自らの健康にも良く、自然環境も保全出来る形での、お米や野菜の作り方を教えています。是非一度、VISON農園に来てみてください。
4月からは本格的に自給自足が学べる講座が、毎月第一第三週の週末(土曜日曜)に開催され、無料見学会も行います。
次回は、4月15日か16日の土曜日或いは日曜日になります。
今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。

詳しくは、下記のホームページをご覧ください。

https://self-sufficient-life.jp

下記の公式Facebookでも、色々なイベント情報等もアップされていますので、フォローして頂ければ幸いです。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100089552298107

自給自足カレッジ
小柴正浩


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