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ナレモノ注意   〜2nd anniversary〜


ある日の「それ」を忘れさせてくれたのは
夕方でやった家族での「ラジオ体操」だった。


先の投稿で、
後遺症の話を綴った事はあるが、
「それ」は今でもある、
岡山弁で言うと、
それ?あるけぇよぉ、だ。

2021年10月12日、
脳炎を発症してその後入院して2ヶ月程経ったあの頃、
絶賛入院中なんだが
全く何も自分に後遺症なんて症状が無い、
全然元気と思っていたら(2021年12月頃)、

臭いが感じない事や、
なんか言われもない感じで頭がなんか痛いとかでもない、頭の違和感や、
なんか湯船浸かったら呼吸が?しにくい?いや気のせい?
とか、
日々気づき始めた、
というのは以前綴った事があるが、

脳に関して始まった自身の身体の事象(後遺症)は、
医者にとっても、
今も今後もどういう感じでどうなるのか、
一切わからないようで、

その中で
徐々に自分の身体の中で起きていることが、
当たり前だが自分だけがわかっていく?
のか、感じ始めるというような
「病識」
が入院中、日々はっきりしてきて、
そこでこう感じるようになっていく。

身体のここは前のままで問題なくOKなのかな?
この部分はなんだかNOになったのか?、
じゃあここはNew-Type 岸本?というように

毎日毎日、
病院のベッドで起きてから身体をリハビリで動かしてまた寝るまで、
なんだこれ?という疑問から始まり、
それに対してわかっていくための、
身体への様々な実験での成果や
医師に質問をしまくり、
その医師の答えとか、言葉によって、
自分の身体へ感じた疑問を解決していた。
(解決=無理やり納得させていた。)

で、当時、後遺症を気付いたときの入院中の日々のメモのほんの一部をかいつまんで、
そのままコピペしたものを下記へ。
ちなみに文体を説明すると、
疑問が生じたらまず箇条書きでその思った日付とその時に感じた体内の状況、体感を書き、
ドクターや自身への身体への実験で、
よし問題ない、と判断したら、
その箇条書きの冒頭に

◼️完了

と記し、
自身の身体の気付いた箇所の不調?なのか、それがデフォルト?なのか
わからないが、おっしゃ大丈夫問題なし、
次行こ次〜、と画面スクロールでチェック完了がわかるように、
膨大なチェックポイントを毎日チェックした。

※今思えば、その時の
「◼️完了」=自分を納得させる、パワーワードだったと思う。チェック完了だから、
慣れていけよ、よっ自分、と。

下記はほんのほんの一部のあの時のチェックポイントの一例のコピー
多くは医師の回答を記し「◼️完了」と追記している。

で、特筆すべきは、
自分からの日々の自分の身体に感じた疑問を医師に質問して、その医師の回答はだいたいが
見た目、ため息混じりで、
いや大丈夫だから気にすんなよいちいち、
こんだけ動けてんだから、
とは言わないまでも
そういうニュアンスがあった場面ばかりだった、ということだ。
(その反応が逆に納得出来た)
今思えばなんだか無理問答で少し笑えるのだが、
その当時信頼していた医師からは
なんでも何か身体で感じたりしたら
隠さずに言ってくれ、
教えてくれと言われていたから聞いていたのに
ほぼ全て一蹴されていた、という無理問答集、でもある。

 以下参照
  ↓
  ↓


◼️完了 2022/1/10、11   (月)(火)
・風呂入った時呼吸がしにくかった気がする
→(医師答)温感の鈍さから?ここの症状が際立っただけかも、特に気にするな、生きていくのに支障なし。

※昼間、耳栓の利用により、
休憩が取れるのを発見。
音の大事さを再確認。

◼️完了 2022/1/31(月)
・前からだが、ほんと微量だがほんの少し手の痺れ感が両手ある?
左手だけだったが、右手も感じる。
また、座ったりするとすぐ足が痺れやすい?
ただ、足はすぐ治る。
→(医師答)気にしないでOK、
実生活に支障なし。

◼️完了 2022/2/2(水)
・退院、1人じゃだめか
→(医師答)OK、もちろん1人でタクシーで帰ってOK。いちいち怖がるな。

◼️完了 2022/2/5(土)
・念のための確認
足の親指が、ほんの少し?歩き続けると感覚が鈍い?鈍く無いのかよくわからないが
ただ10キロ以上、連続5日間無理なく歩けている
→(医師答)そんなに歩いてんなら完全に気にしないでOK。

◼️完了 2022/2/7(月)
・謎の全身の微妙なだるさ、何かやってるとあまり気にならない、
もやはり
付き合っていくしかないか
→(医師答)付き合っていくしかない、後遺症だと思うよ、気にするな。

◼️完了 2022/2/8(火)
•排便は毎日出るが、残便感がある?
そもそも行きたい感があまり感じないような気もするが、
朝の決まった時間では行っている
また、前はなかったが
いきまないと出ない
→(医師答)出るならまじ気にするな

※注釈 最後の「余談」はここの事。

・車。運転講習、ドライビングシュミレーターのロングドライブは問題なく遂行出来たが、
完了時左足がうっすら痺れていた気がする。
→(医師答)多分この椅子が傾いてるせい、気にするな。


〜〜〜〜〜〜〜

と、あの頃のメモをかいつまんだが、
こうして
2022年2月10日シャバ(退院)に出て、
今日で丸2年だ。

最後にあったように、
謎の付き合っていく後遺症に慣れる日々を今尚送っている。

だがなんだかわからないが、
熱中したり
身体を動かすとその何かは感じなくなる。
その解決法も入院中に発見した。

ある日のつい最近のそれはラジオ体操がそれを忘れさせてくれた。

日常では日々、お皿を洗う時とかの家事。
仕事をしている時、
何かを作ろうとしている時、考えている時、
何気ない話から、盛り上がっていく時、
とかだ。

慣れていくというが、
未だに慣れない瞬間とかはある。
大丈夫かこれ?
と思いながら、楽しいことがあるとフッとその変な何かはいなくなると思いきや、
油断するなとまたなんか変なのが体に来る時思うんだ。

「慣れもの注意」だよ、と。

そうだ、慣れたと思って油断すんなよ、
注意せよ、というように。

ちなみに先の「※注釈」で示していた、
余談で、
当時は少し悩んでいたが
今はそれをたまに思い出して笑う自分と医師の会話

・自分からの
【質問】
「先生、なんか大便時、
前よりなんか出ている感覚が前と?違い、
違うのかもわからないんですが
いつも踏ん張らないと出ない?気がする。
普通に出るが、1回でできらない感じでなんか心配で、、、」

それに対する、
若い男性医師が少しため息混じり、
もう勘弁してよ、何この毎日の質問攻め、、
という雰囲気での
【アンサー】

「………いや、普通に出てるんですよね?」


この日々の質問への、
なんだよこの質問、、ったく、、
みたいな切り返しの雰囲気達と内容をたまに思い出して、
客観的に俯瞰で思い出した時に
なんだったんだあのやり取り達は
と、
今思えばほくそ笑んでしまう時が夫婦で未だにたまにある。

昨日はツーバックスの制作の為の深夜のMTG
今日は妻の親友家族と我が家で一泊の旅へ行く。

で、今日、2月10日は、退院して丸2年の
自分にとって勝手に特別な日だ、
気を引き締めてまたやれよ

汝、なれもの注意せよ。

と、改めて自戒する日なのでこれを綴った。

朝の5時。
特急電車に乗るために
昨晩出来なかった旅の荷造りを開始する。

◼️快晴
2024年2月10日(土)

※最後に2022年2月10日の写真とそれに合わせて友人からもらったポスターを。

入院最後の朝飯。
退院に合わせて頂いた、親友からのポスター
退院時に乗って帰ったタクシー
強敵(とも:ベッド)との最後の別れの記念撮影


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