自己共感の手順
NVCの基礎の一つは自己共感です。これまで私が学んできたことの中で、少しその方法が整理できつつあるので、まとめてみました。
(※私はNVCトレーナーではありません。私なりの整理だという事をご理解・ご容赦ください。またご意見・異見・感想も大歓迎です!)
1 自己共感の前提条件
まずは、自己共感をする大前提があります。自己共感の準備、ゼロポイント(メタスキル)と言っても良いでしょう。
「自分自身の中に無条件の肯定的関心を寄せる」
「慈悲の眼差しで自らの内側を照らす、受容する。」
自己共感の過程では、「恥・怒り・悲しみ・蔑視・嘆き・・・」など、様々な思いが湧き起こることがあります。その一つ一つを慈悲の眼差しで歓迎していきます。
これが自己共感の出発点になります。
もし、「受容なんてとてもできない」と思われたなら、「『受容なんてとてもできない』という思いが、私の中にあるんだな~」と自分に語り掛けてください。
「受容したくない」という思いも、自分の中の一つの部分として歓迎していきます。
2 自己共感の代表的なパターン
自己共感の進め方は、いくつかのパターンがあります。
まず代表的なパターンを説明します。ここでは、【言語・物語】と【身体】を併用します。
(1)言語、物語から始める。
問題や気がかりから入っていきます。自分の中で気になっていること、問題だと感じていることをまずは思い浮かべます。
例「あの時、キツネさんから言われたことが気になるな~、なんであの時、『まささんは人の気持ちを考えてない』なんて言ったのかな~」
(2)身体感覚を感じる。
そのことを思い出すと・・・うーん、肩が緊張するし、おなかと頭の両方がもやもやする・・・
(3)感情を言語化し、身体感覚で確かめる。
この体の感覚がぴったり合う感情は何だろう? 困る?困惑?・・・
「私は困惑している」・・・うーん、この言葉は、体にぴったりとこないな。
「私は怒っている」・・・・うんうん、この言葉は体に馴染む。
「怒り」「悲しさ」この言葉は身体にもフィットするな。
ここでは、感情を言語にして、体の感覚を確かめるという事を繰り返します。
「私は○○と考えるべきだ、考えているはずだ」と思考で考えてしまう事が起きたりしますが、思考を手放して、体の感覚を大切にしてほしいです。
(4)感情の背後にあるニーズを特定する。
「悲しさを感じた背後にあるニーズは何だろう・・・」
この体の感覚がぴったり合うニーズは何だろう? 配慮?尊重?・・・
「私は配慮を大切にしている」・・・うーん、この言葉は、体にぴったりとこないな。
「私は尊重を大切にしている」・・・・うんうん、この言葉は体に馴染む。
ここでは、ニーズを言語にして、体の感覚を確かめるという事を繰り返します。
うん、この言葉にたどり着いたら体が緩んでリラックスした感じになる。
「私にとって、尊重というのはとっても大事なんだな。心からそれを求めているんだな」
(5)ニーズのエネルギーを目いっぱい味わう
「私がそのことを思った時、怒り・悲しみを感じたのは、尊重が大切だからなんだな~」と自分に語りかけ、「尊重」のエネルギーそのものをじっくりと全身で味わいます。
十分に味わい、満足出来たら、自己共感のプロセスを閉じます。
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