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リトル・ガール

 この映画はいろんな人に見てもらいたいな、と思って感想を書いています。(アマプラ・他で視聴可能です。)

 体は男性として生まれてきたサシャは、2歳のころから「自分は女の子」というアイデンティティをはっきりと自覚していました。このドキュメンタリーフィルムが撮影されたのはサシャが7歳の時。
 体は男性でも、心は女性であるという自覚をもつ7歳の少女は、学校でも自分らしく生きることができませんでした。
 先生からも、男子からも、女子からも受け入れられることなく、居場所を見失っていたサシャのために、家族は一丸となってサシャが自分らしく生きるための権利を社会に訴えます。この作品はその家族の闘いの記録です。

 胸を打たれるのは、サシャがこれほど幼い頃から「私は誰であるか」をしっかりと知っているということ。その自分のアイデンティティに対する揺るぎない信念は、サシャの深く真っすぐな瞳に現れています。
 ピンク色、フリルのついたワンピース、蝶の羽、ハイヒール、華やかなダンス、そんなサシャを幸せにしてくれる愛すべきものを、誰に否定されようとも愛し続ける。誰かに認めてもらえなくとも、私は私であり続ける。そのサシャの静かでありながらも強い意志に引き込まれるように最後まで見入っていました。
 そしてなによりも、サシャがサシャとして生きる権利のために、決して世間に迎合することなく、諦めずに働きかけ続けた家族がほんとうに素晴らしい。

 それからサシャを見ていて深く感じたのは、このわずか7歳の「少女」が周囲の世界を赦しているということでした。
 サシャはおそらく、驚くほどやさしい子どもです。
 サシャは怒りを表現しません。(少なくともこの作品の中では)
 セラピーの中で、大人は「怒っていいのよ」と彼女に語り掛けますが、彼女の中にある種の達観のようなものがあり、怒りを抑圧しているというよりは、怒れないのではないかと感じました。
 うーん、それは言葉にすると「誰にも罪はない」ということをもう知っている、という感じかな。(投影が無いといういい方もできますね。)
 学校で受けた屈辱に、サシャは怒りではなくて、ただ悲しみの涙を流します。7歳の子どもが抱えるにはあまりに深く複雑な想い。それがサシャの涙から伝わってくる、とても印象深いシーンです。
 「教えるために」、トランスジェンダーというアイデンティティを持ってこの世に生まれて来た子どもなのだろうなと感じました。

 ここ最近読み返しているのは奇跡のコース・ワークブックのレッスン201~220。
 ここはレッスン181~200の復習に当たるところで、20日間毎日、レッスンの冒頭と末尾に
「私は肉体ではない。私は自由である。私は今も神が創造したままの私なのだから。」
 という文章が置かれています。

 毎日この一文を読むたびに、なんだかサシャの静かに澄んだ瞳が思い浮かびます。
 彼女が世に教えようとしていることと、どこか通じているから、なのかもしれません。




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