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国宝松江城マラソン2022

私の今年1番と言っても過言ではない挑戦。
それが12月4日に行われた“国宝松江城マラソン”

そもそもマラソン大会自体参加した経験が一切なく、人が多いのが苦手でマラソン大会にも興味が無くて出る気が全くない私が、何故フルマラソンに挑戦しようと思ったのか?

ランニングというものをし始めてからもう6年目ぐらいかなぁ。初めは病気をしたのをきっかけに健康のためにと始めたのと、好きなものを好きなだけ食べたいけどスタイル維持もしたい!という理由で始めました。
初めの数年は5キロくらいしか走れなくて、ペースも早かったり遅かったりとまばら。
特に目標とかも無かったので楽しく走る!がモットーとして続けていました。
ここ近年は通常でも10キロとかその前後を走るくらいで月に100キロ走らないこともたくさんあって、良い気分転換程度でした。

そんな私がフルマラソン?!
きっかけはとある方の話。
「フルマラソンは走った人にしかその達成感を味わえない。絶対走ったほうがいいよ!言ってる意味が分かるから」と。
そうは言ってもフルマラソンって42.195キロですよ!??ハーフは休憩しながら練習で走ったことはあるけどそれさえもキツくてヤダって思うのにその倍走るなんて!?って拒絶してました。

で、今年の松江城マラソンの開催が決定!申し込み開始日が分かった頃、その時の私はまだ「いやいや、フルなんて無理!絶対走れない!」って思ってた。
刻一刻と月日が経ちマラソン申し込みの期限が迫ってくる。


そこで私は考えた。

私の今年の挑戦ってこんなもん?

これでいいの?

自分を甘やかしてないか?

年齢も年々重ねていって来年は走れなくなってるかもしれないぞ。

というわけで、腹を括りまして申し込みを決意。

でもこの時点では本当に家族にも誰1人にも言わずこっそり出て途中棄権でもいいか〜ぐらいに思ってた。でもなぁ、出るからには途中で辞めるとか勿体無い。
何とか走り切りたいなぁ。どうしたらいいかなー?
なんて考えながら日々のトレーニング(10キロ程度)はぼちぼちのペースで走ってた。
そもそも走るのなんて好きじゃないのになんで走ってるんだろ?ってたまに自分に問いかけながら(笑)

大会当日休むために会社にも有給をいただいて、スタッフにはマラソン出るからって話をしていた。
以前の大会に出てた先輩たちにアドバイスをもらいながら出来ることをしてきた。
そうこうしてるうちに周りで走ってる人たちに徐々に出場するのがバレていき、、もうこれは完走するしかなくなった。
とはいえ、マラソン大会もフルマラソンを走るのも未知な私はどう準備して挑んだらいいのか全く見当も付かず、とにかく経験ある人たちの話を聞いてそれを忠実に守っていくことが大切だと思った。

そんな中たまたまパトランメンバーさんにお声かけいただいて行った“on”というシューズメーカーさんの足計測会。練習で自分が気に入って使ってたonのシューズで足が痛くなることがあったので相談も含めて伺った。
そこで出会ったのが、マエダマコトさんという方で、後で知ったけどめちゃくちゃ凄い方でした。

https://instagram.com/macoto_maeda?igshid=YmMyMTA2M2Y=

↑気になる方はこちらから!

的確に計測してくれて私にピッタリの靴とソールを選んでくれて、さらに初フルなんですと話すとアドバイスをいくつもくれました。

その中でも実践したのはマラソン当日3日前からカフェイン断ちをして残り30km地点でカフェイン入りのゼリーを飲むと覚醒して最後まで走れるから!と言われて12月入ってから大好きなコーヒーを断ち毎日白湯とお茶だけの日々(辛かった)
さらに、3日前から炭水化物をいつもの倍とって糖質を体内に蓄積させること!(カーボローディングですね)これがフルで走りきるエネルギーに変わる。と言われたので実践。
これは他のランナーさんからもアドバイスいただいたのでできる範囲でやりました。

10キロごとにエネルギーチャージのゼリーを飲むこと、エイドでは必ず水分補給と食べれなくても口にすること、ミネラルなどを含んでいるサプリとロキソニンを大会当日の朝飲んで走ってる間でも持ち歩き20キロ地点でも飲むこと。
他にもたくさん皆さんからアドバイスいただいて実践してました。

走るまでどんなに不安で憂鬱だったことか。
まるでパリに留学に行く前くらいのストレスや不安もあったと思います。
自分を精神的に追い込み過ぎるようで、分かっててもどうしようも出来なかったけど、サポートしてくれる人たちが沢山いてやるしかなかった。


6分半から7分を目標にペースを維持して走る練習をしたりしました。
マコトさんにアドバイスいただいて、心拍も150台を超えないようにする練習もしたり。
心拍確認するためにApple Watchよりガーミンの方が確認しやすくておすすめですよと言われ、新しく時計も購入して計測しながら走ったり。
とにかくできる準備はした。
準備するには時間が足りなかったけど(笑)

大会当日。
天気がとても心配で、降水確率90%。どうか雨だけは降らないでと祈ってました。当日なんとか雨だけはもってくれて助かった!!
控室に着くと、女性陣はガチ勢ばかりっぽい。。えー、、私めっちゃ場違い!!?って思うほど身体が出来上がってる人たちばかり。
でも自分に言い聞かせる。「大丈夫、自分のペースで。完走だけが目標!」って。
荷物を預けて外へ出ると山陰ランクラブの皆さんが集まってて知り合いが何人か居たので声をかけに行った。その時にhommeの秋山さんと高田リオンさんの後ろ姿も見えたけど声かけに行ったら緊張しそうだったので見送った。
ほどなくして私はスタートラインの1番後列のブロックFへ行って並んだ。たまたま同期の男の子が居たので少し安心。話をしながらスタートを待った。

8時半。スタートの号砲が鳴った。
松江城の前を通って宍道湖大橋を渡る。
たくさんの人の波に押されるように流れに乗って走った。もっと混雑して最初のペースはかなり遅くなるかな?と予想してたけど案外6分半くらいのいいペース。スタート地点の総合体育館まで戻ってきた。
ちょうど5キロ地点くらいかな。
最初のエイドでちゃんと水を取れたけど、紙コップをそのまま掴んで走りながら飲もうとしたら顔にかかってあんまり飲めなかった(笑)
そこで、あぁ、、そうか。紙コップは潰して飲むんだって勉強した。

その後も6分半〜45秒くらいのペースで走っていく。普段の練習では信号とかで止まって休憩したりしてるからずっと走り続けるってことがあまりなくて私にとって結構キツかった。でも得意の意地が働いて周りの人たちが歩いてないのに歩けない!ってなってペースを落としてでも20キロ地点までは付いていこうって心に決めて苦しい瞬間もあったけどとにかくひたすらに頑張った。
大根島に入るとようやく食べ物のエイドが登場した。
塩タブレットやみかん、チョコレートがあった。
エイドに慣れない私はどうやって摂取したらいいのか分からなくて、水分と塩タブレットを一つとチョコを一つとってチョコは胸ポケットに取っておいた。走りながら塩タブレットを口に入れて噛みながら走った。
20キロ過ぎても誰も休まない。
私も休めない!(笑)
ここくらいで500m先くらいにいちごオーレのユニフォームが見えた!!もへいパパだ!!
彼に追いつけないかなーって頑張った。
結局近いところまでは行ったけど私のペースダウンで離れちゃった。

次のエイドまで走った。
トイレに行きたくなって仮設のトイレに寄った。
男性用はかなり並んでいた。
女性は参加者も少なめだったので空いてた。
入るとこれが和式。しゃがむと今度は立ち上がれない!!20キロ走ってきてそりゃそうだ(笑)
手すりがあったので助かった!
もうトイレには寄るまいと誓った。

大根島はほーーーーーんとに長い!!
ひたすら中海の向こう側を目指して平坦な道をうねうね走り続ける。
途中ランクラブの方が応援してくれてて嬉しかった!
走ってると子どもの頑張れーって声が聞こえたり、寒いのに外に出て声をかけてくれる沿道の方がいたり見守られてる感がすごくあって力になった。
よくマラソン走ってる方が「こういう沿道からの応援がすごく力になるんだよ!」と言ってたのを思い出した。まさにそうだった。

23キロ過ぎた辺りから脚が攣りそうになってきた。
エネルギーとミネラル不足。
教えられた通りエイドで2RUN(攣らん)というダジャレ込みのミネラル補給のタブレットを水と共に飲んだ。
これで大丈夫!そう言い聞かせて両脚攣りそうになりながらペースを落として走った。
25キロ地点くらいかな。
ぼちぼち歩く人も出てきた。
みんな一緒なんだ。脚が痛くて伸ばしてる人も沢山いる。途中でリバースしてる人もいる。大丈夫かな。横目に私も前へ進むけどついに脚が攣り始めた。歩きながら治らないかな?と様子を見る。
止まるといよいよダメになりそうだったから止まらなかった。
少し歩くと痙攣が少なくなってくる。
持ってるゼリーを飲んでまた走り出す。
エイドではとにかく食べた。食べれるとこでは塩タブレット、プチトマト、みかん、津田カブ漬け、梅干し、あごの焼き。
そして1番沁みたのがしじみ汁だった。
温かいのと塩分としじみの出汁がめちゃくちゃ出てて美味しくて身体に染み渡った。


走りながらこんなにも食べれるとは予想外だった。
たぶん単純に身体がエネルギーを欲してたんだろうなーって。
食べると少し走れるようになる!これには驚いた。
後半はこれの繰り返し。
食べては走る、歩く、攣りそうになったりこれ以上力を入れたら肉離れになる!っていう瀬戸際を探りながら力をできるだけ抜いて走った。
30キロを過ぎる頃坂道がまた増え出す。
心が折れそうになる中hommeトモさんやパトランメンバーが応援しに来てくれてた。知ってる人の応援はさらに私を元気付けた。
「絶対最後まで走ってやる!」って身体に言い聞かせた。
ここで我慢してきたカフェイン投入!
コーヒー味のゼリーを流し込む。
どうなるんだろ?とドキドキしながら。

ゴールまで7キロ!
1時間以上あったので大丈夫そう!って思ったけど、あとは自分との戦い。
一分でも早くゴールしたい!
そんな想いが芽生えた。

辛い場面にはいつも誰かが居てくれて応援してくれた。

カメラを向けられるとつい元気なフリをしちゃう(笑)もうヘトヘトなのに。。

最後の長い長い登り坂を登ってあと2.5キロ。

もうだいたい距離感も分かるしってなるとなんだか走れてる気がした。あー!カフェインの効果も出てたのか!って納得。覚醒したみたいです。
なんだか元気というかエネルギーが湧き出てくるような感覚で残りの道のりをゆっくりでも走れました。周りの男性陣はみんな歩いてたけど、私が走れたのは皆んなの応援とカフェインと諦めない気持ちですね!

なんとか5時間半切れないかなーって思ったけどちょっと過ぎそう。
あー、泣きそう。やっとゴールだ。
でも最後まで、、ゴールまで走る!ってあとは気合い。ゴール直前でまたもhommeトモさんが居てくれてテンション上がる、会社の先輩も来てくれてて嬉しかった!ほどなくしてゴール!!


ゴールの瞬間動画撮っててくれた(笑)

皆さんのお陰で無事に時間内にゴールできました!

人生初のフルマラソン完走証!


もへいパパもゴールで待っててくれて逢えました!

写真ではわりと元気そうですが内心はほんとにボロボロ。涙が出そうだったのに疲労が勝って涙も出ず(笑)


2年前はカメラマンしてたのに自分が撮ってもらうとは!

記録は5時間31分!!
んー!目標より1分オーバー!悔しい!(笑)
でもね、初めて走ったので完走出来ただけでもほんとに頑張った!と自分を褒めることします。
でも間違いなく走り切れたのは紛れもなくサポートしてくださったボランティアの方々や沿道で声援を送ってくれた方々、エイドで熱い声援を送ってくれた学生さんたち、hommeトモさんや私の大切な友達たち。どれだけ出逢う度に勇気と力をもらえたことか!!
こんなにもフルマラソンにはドラマがあるなんて思いもしなかった。
本当に感謝しかないです。ありがとう。

この後帰ってシャワーを浴びてすぐに出発!
ご飯だけ食べてhommeのライブへ。
秋山さんも和奏さんも私よりかなり早いペースでゴールしてるのにライブだもんね。凄すぎる。私なら無理だなぁ(笑)

すごくいい空間のライブになったよ!

来年はしまんちゅ走るそうです。公言したからね!
応援してます〜(笑)

さすがに朝4時半起きで使ったこともない量の体力を使ってライブに行くと身体中が痛くて立ってるのが楽だった。
その場にいるのが私の精一杯だったけど、みんなが声かけてくれて、初めましての方にも何人か逢えて、めちゃくちゃ久しぶりに逢う方も!すごく嬉しかった!!
hommeと和奏さんにも完走証もらって。

色んな嬉しい感情に包まれて激痛に耐えながら帰宅しました。
案の定、翌日(今日)というか寝てる間で身体が痛過ぎて寝れず。朝起きる時にはベッドから立ち上がることも出来なくて壁を伝ってトイレまで行く始末。今もなお身体中が痛くて夕方になるにつれて背筋や腹筋も痛み出しました。
痛みを堪えて歩かないといけないし、早く歩いたり階段を昇り降りするのはめちゃくちゃ時間がかかります。完走の代償が大き過ぎます(笑)
きっと1週間はこの調子なんでしょう。

なかなか次のマラソン!なんて気にはなれませんが、またいつか、、気が向けば?挑戦しちゃうかもね。

走り終わってからのアフターケアをランナーの皆さんに聞いておけばよかった。。
ライブの合間に和奏さんが教えてくれてそれは実践しました!ちゃんとお風呂に浸かってアミノ酸摂取して寝ました!

長々と書いちゃいましたが、2022年!36歳の集大成ってことでいい思い出と経験になりました。

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