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スペクターの世界征服から身を守るために

前稿で「シオン議定書」のシナリオ(以下、シナリオ)を誰かが遂行しているかのように現実が動いていると感じている人が多いことを紹介しました。その実際にそんなことが起こっているかどうかはともかく、このシナリオ通りことが進めばヤバいと思えるほど、良くできたシナリオなので、それへの対応策はどうなのか、考えてみることも面白いかと思います。
実は日本は結構いくつかの鍵を握っているようにも思えます。

(1)攻撃方法の復習:

まずは、シナリオに基づく攻撃の方法を復習しましょう。私の過去の投稿にも関連するトピックがありますので参照ください。

①カネが最強の武器。カネで人間の弱さを突く
指導層に対しては、カネを直接ばら撒くことで、
1)「共同体の損得」よりも「個人の損得」を優先させる。
2)世界征服を企む者(以下、スペクター)の言うことを聞かせる。

②あらゆる共同体や家族を崩壊させ個人主義を蔓延させる。
人民層に対しては、
1)共同体が持つ束縛を、ことさらネガティブに強調し、そこからの解放が進歩的であり、進歩こそ重要な価値だと喧伝する。
2)プロパガンダ・洗脳により、自由主義を吹き込む。自由は「共同体を破壊する自由」までも含んでしまう危険なものであるが、「決める自由」を強調し、その「決めた結果」が何を引き起こすかについては口をつぐむ。
3)同様に、指導層との分断を図る為、指導層の腐敗(実はスペクターが仕掛けたものだが)を一部暴き、怨みを植え付ける。

③報道機関(現代ならSNSも含む)もカネでコントロール
・報道機関を手中に収め、事前検閲したり、フェイクニュースを報道したり、都合の悪い言説は「報道しない自由」と称して隠蔽する。
・報道期間を使って人民間の対立(民族、宗教、国境、カネをテーマにして)や人民・指導者層の対立を煽る。

④教育の悪改革:
・自由主義教育を徹底し、共同体を支えてきた歴史・価値観を破壊するか無意味化させる。
・自由主義アタマで、物事を深く考えない指導者や人民を優秀とみなす教育思想を導入する。

⑤立法・司法の武器化:
・議員や裁判官には、上記の物事を深く考えない輩が選ばれるようにする。
・カネや人事の力で、立法(議員)、司法(裁判官)がスペクターの言うことを聞くようにする。あるいは起訴/不起訴(検察官)も恣意的に操作できるようにする。

⑥デジタル化という監視社会を作る:
・指導者も人民もスペクターの監視下に置く。
・デジタル技術をトコトン使い、資産(収入・支出・貯蓄等)状況、買物履歴、行動履歴、盗聴(スマホで可)などを監視する。デジタル化は将来の世界征服完了時には指導者や人民を強権管理する際に必須のツールとなる。

⑦資本主義を巧妙に使っての蓄財と隷属化:
・分業化・専門化・高度化と称して、人民からは可能な限り生産手段を奪って、資本家(指導者層の1人)に雇われない限り生活できないというある種の隷属的地位に貶める。
・資本家には資本蓄積をさせ、いろいろな方法でスペクターに上納させる。例えば、経済破綻を起こしたり、倒産させたりなどの操作も金融を使えば可能。

(2)対抗手段はあるのか:

人間の弱点を突いてきているので、正直ハードルが高いと思います。相当カタストロフィックな事態が起きない限り、直ぐには変わらないだろうと感じますが、その時に備える必要はあるかも。

①スペクターのカネを断つ:
・相当なカネが必要だが、どういう手段でそのカネを入手するつもりのかは、正直良く分からないですね。今のヘッジファンド辺りはその一つかも知れない。正直、ここへの現実的な対抗策は思いつきません。
・但し、資本主義が借金ベースになったことも大きな要因と思われるので、債務による通貨創造は止める方向が必要かと。更に資本の無限蓄積も、そろそろ行き詰っている感じがするので、「貯める」ための資本主義ではなく、「生きる」ための資本主義へという変革は必要ではないかと感じます。

②共同体思考重視:
・いろいろな共同体とその価値を再認識。ここが一番の課題で難しい。
・少なくとも共同体のトップは100%共同体優先(=個人を犠牲)にする。その分、尊敬・収入は保証させるという感じです。
・「共同体の為に個人の命を犠牲にできるか?」これが最大の課題です。これが「人間の弱点」です。殉職みたいな直接的なことだけでなく、医療・健康・寿命にも関わってきます。進歩を止めると個人としては負の効果がありそうです。寿命が延びないとか。
・共同体については、改めて次の投稿でご紹介したいと考えています。

③経済成長主義の放棄:
・「経済成長」の意義を考え直す。本当に経済成長が必要かどうか?(共同体にとって)何のために。意義ある範囲での成長を考える。
・生産は生きるのに必要の範囲に出来るだけ収める。その意味ではある程度は社会主義的な体制にならざるを得ないかも知れない、
・必需品は民営化(=資本家の手にゆだねる)しない。コモンズとして共同体で管理する。主体はミンツバーグ氏の第三セクターのイメージが近いですが、コモンズ化しても腐敗は当然起こるので注意は必要です。

④各宗教や多様な価値観の共存:
・現実的には多くの宗教があり、問題は排他的なものがあるということ。そんな排他的な宗教はややもすればスペクターのような存在になりかねない。
・基本は各国で宗教や価値観を共存させるナショナリズム的な体制が良いように思われる。信教の自由は最も基本的な人権で、そこを侵犯されると強い侮辱を感じる。長い時間をかけて育ってきた宗教を一気に否定することは出来ない。
・宗教間の対立については確実は対策は思いつかないが、各宗教指導者が排他性と共存性について、各宗教間で調整・議論を続けていかざるを得ない。共存を前提とした、時間による解決しかなさそうである。
・日本で言えば、独特の宗教性(過去からの投稿でご紹介した通り)が存在し、それは決して排他的ではないと思われる。

残念ながら、相当多くの「人の心」が変わる必要があります。
鍵となるのは「共同体思考」だと思いますので、次稿で触れたいと思います。